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とっさの小嘘

 目の前にできためんどくさいことを華麗にスルーするために出てしまう咄嗟の小嘘。「あたしンち」のけらえいこが提唱したやつなんですけど。

 これって、なんで、出ちゃうかなっていうと、自分のわかりにくい感情を説明するのがめんどうだからっていうやつ。どーせ、わかってくれないやーーーーーーーていう諦め。嘘といえども、偽りを続けるほどメンタルが頑丈ではないので、正直であって、そうともとれるやりかたを示唆してしまう。これって、いま、わたし、演技してるのかなあ? って、あれ?あれ?あれ?わたしって、なんだっけ?みたいに、たやすくなる。迷っている。自分のやりかたがぜんぶ嘘くさくなる。だって、わかってくれないじゃん。わかってくれたことあった? 誰か自分ではない誰かにわかってほしいって思ったりするんだ、わたしって。ふうん、って思う。

 わかってもらえないのがデフォルトのハードモードの世界でいい。なされるべきものが成されない世界でいい。わかってもらえないほうが気は楽だ。でも、惜しむらくはきみの世界だけが優しくありますように。はじまりあればおわりもあるさ、でも、またあえるさ、いつまでもつづいていく、きみとのたいせつなひび、また、雨だれの音数えた、そう、音楽のように。

https://www.youtube.com/watch?v=0p1G9EEtAno



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