「死刑の執行猶予」について

 先日、Yahoo!ニュース個人に、こういう記事をアップしました。

 今年は、オウム事件で13人の死刑が執行され、暮れも押し迫った12月27日に2人の死刑執行がありました。1年に15人の執行というのは、法務省が死刑執行を発表するようになって、2008年と並んで最多とのことです。
 それでも100人を超える確定死刑囚が収監されており、つい最近も新たな死刑判決が下されました。
 死刑廃止は国際的な潮流である一方、国内では8割の人たちが死刑存置を望んでいます。悲惨な事件では、被害者遺族が死刑を求める声もあります。
 制度としての死刑を廃止した場合、今後、オウム事件より多くの被害者を出すような事件が起きても、首謀者にさえ死刑を課すことができないことになります。そのことを考えた場合、私は廃止派に与することはできませんが、かといって死刑制度が今のままでいいとも思えません。
 というわけで、死刑判決にも執行猶予をつけられるという制度にしたらどうか、との提案を行いました。詳細は、Yahoo!の記事を見ていただければ。
 中国では、死刑に執行猶予がつけられるようになっていますが、私は中国の法制度や死刑の在り方がいいと思っているわけではありません。非公開での裁判が行われたり、死刑執行の数すら明らかにされていないという状況は大いに問題と思います。
 ただ、遠い昔にもあったと言われる「死刑の執行猶予」という発想を借りて、日本独自の制度を作れないか、と思います。
 これには、賛否いろんな意見があります。ツイッターでも、いろんな意見が表明されています。完璧な制度はありませんし、私もこれが万全だと思っているわけではありません。
 一つの提案として、note愛用者の皆様にも、考える材料、あるいはきっかけにしていただければ、ありがたいです。

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