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優しさが心にじんわり

先日お昼ごはんを食べながらAmazonのプライムビデオで、のんさん出演の「私をくいとめて」を観ました。

この映画を見てたくさん考えてことはありました。が、あえて感想についてはこのnoteには書かないでおきます。

映画を観終わった今、なんだか視覚的にも感情的にも溢れてくるものがありすぎて言葉がまとまらないからです。感想についてはもう少し熟成させることを私のAと決めました。(おっと、映画に影響されてAが出てきてしまいました。)


今日はあるシーンを見て思い出したことがあったので、それについて書こうと思います。それはこんなシーン。

ローマにて新年、年が明けてすぐバルコニーに出て、二人一緒に花火を見る。子供を身篭りお母さんになった皐月(橋本愛)にみつ子(のん)がストールを肩にかけてあげる。


このシーンを見ていて私が思い出したのは、先日、大学で受けた健康診断での出来事。

随分と飛躍する脳内だが、まぁ仕方ない。思い出してしまったから。


私は胸部レントゲンを受けるため、大学敷地内に停められたレントゲン車両の前で待っていました。

私は少し大きめのカバンを肩にかけ、読みかけの本を片手に持ち、検診をスムーズに受けるために脱いだコートを両手で抱えていました。

そのときの私は、風に揺れる木や友達同士で検診に来た女の子二人組をなんとなく眺めながらぼぅっとしていました。


「今日は少し寒いわよね!ごめんね、もう少し待っててね!」

急に優しく明るい声が聞こえて、気づけば腕にかけてあったはずのコートは私の肩にかけられていました。

「あっ、ありがとうございます…」

私が声を出した時にはその人はパタパタとどこかに行ってしまいました。


コートをかけられるまで感じていなかった風のすこしの冷たさを頬で感じ、それと同時に心にじんわり沁みるあたたかさを感じました。

「コートを肩にかける」

この動作は、一瞬です。
コートをかけてくれた方は、とうに忘れているかもしれません。

しかし私のなかではじんわりとが今も広がっています。

私も心を温められるような人になりたいと、そんな風に思う出来事でした。


このnoteを読んでくださったあなたにも心がじんわり温まる出来事がおこりますように。

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