お茶買うのやめた

姉の結婚式がなぜか高知で行われるので、我が家は今ホテルや航空券の話ばかりしている。親に、旅行をしたくないという話をしていて「できるなら日帰りで帰りたい」と言ったら「お前は本当に大丈夫か?」と言われた。人生にそういうリフレッシュや何かを見たいと思う欲望がなさすぎるのではないかと思われたようだ。たしかに家族との小旅行すら断り、卒業旅行にもいかず、ただ家で同じパターンの生活を繰り返しているのだから、若いのに、、と思わずにはいられなかったのかもしれない。
私には旅行をしている人の、旅行をしている意味がよくわからない。景色は写真でも観れるし、食べ物は自分で作れる。社会からはほとんど忘れ去られているようなものだからどこへ行かなくても自由だと思える。たとえば景色を見た時に大抵私は「ああ、同じだな」と思う。ガイドブックに載っていた景色と同じだ、間違い探しみたいな違いしかない。たとえば海が思ったより濁っていたとか、季節が悪くて草木が枯れているとか、そういう違いしかない。もちろん悪い違いばかりではなくて、良い違いもあるのだが。
感動と手間の天秤はいつも傾いていて、手間が軽い感動の方が私は好きだ。たとえば最近、近所に群生していた笹がまとめて刈られてしまった。雪の日には雪の重みで笹のトンネルができるような道だったのだが、根本からすっかりなくなってしまった。今日その道を通りながら、今まで笹が遮っていた景色が辺りとつながりパノラマ写真のように広がっていることに私は感動した。
景色がささやかに変わり、突然空気の流れが変わってハッとするだけで十分だ。それ以上のことを時間や手間をかけてこれからしたりするのだろうか。感動を手にすることに努力をすることは悪いことではない。今出不精なだけで、いつか活動的になるかも。こういう時に大事なのは自分の価値観が変わった時に過去の地点からも未来の地点からも自分をバカにしないということに限る。

今日は野菜を買った。
しかも重いのを結構。おかげで肩が凝ったので、今日も早めに寝たい。腹巻きは二日目にして寒さを全く感じないことに改めて感動している。寒くないとちょっと活動的になるね。

#日記

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