紫煙
煙草吸ってる親父を見て
白煙焚いて何してんだ
くらいに思ってた幼い頃
臭い上にモヤモヤして気分が悪い
それぐらいに思ってた
煙草の煙を紫煙と呼ぶことを知った時
白い煙を紫とはとても思えなかった
血は争えない
気づけば俺も白い煙を焚いていた
大好きな昔のバンドの歌詞に
「たばこのけむり とても青くて」
そういう歌詞があった
もしかしたら今は俺にも紫に見えるのかな
そう思って火をつけてみた
確かに紫だった
間違いなく紫だった
煙草を吸って良いことはあまり無い
今はただの中毒者
病気と一緒
でも
煙草の煙を
色を白っぽかったらなんでも白
何でも決めつけることが間違いだと
そう思えるようになったことは
いいことだと思う。
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