【2020.07.29 夢】
夢か現かの夢ではなく
なりたいもの、やりたいこと
そういった夢
人は夢の残骸の上に立って呼吸をしている
それは本人の夢であったり、時には他人の夢であったりする
意識してないだけで必ずあなたの足元にも沢山の夢の残骸が眠っている
私は、幼稚園の頃
ティラノサウルスになりたかった。
当時最強で最恐そして最高の存在として崇めていたティラノサウルスになりたかった
爬虫類じゃないし、酸素も恐竜時代と比べてとても薄いし、あの巨体で今活動することは難しいんだろうけどね
そう気づいたのは小学校低学年の頃
次は、ジュラシックパークのロバート・グラント博士になりたかった
大好きな恐竜をひたすらに追い続けるあの姿に憧れた
でも私の目はグレーでもなかったし髪色も顔つきも違ったし
そうしていくうちに、考古学者になればいいんだと思った
小学校の頃、夏休みの自由研究でその第一歩を踏み出した
みんなからは当時ただの石ころと言われ馬鹿にされた
私にとっては素晴らしいシダ植物の化石でもみんなからしたらただの瓦礫
心が砕ける音がした
恐竜は今でも好きだが、考古学者は諦めてしまった
小学校も高学年に差し掛かると
私はアドルフ・ヒトラーみたいな大衆を惹きつける弁舌と、織田信長みたいな斬新なアイデアを持つ人になりたかった
本人になれないのは流石にもうわかってるし、両人ともあまり良い最期ではないから望みもしなかった
実は今でも私の中の隠れテーマになっている
中学になる頃は芸術家になりたかった、好きなように絵を描いて、好きなように創作する
そんな自由に憧れた、亡き母方の祖父のようになりたかった
小学校の頃から絵画の教室にも通っていたし、中学でも美術部に剣道部と兼部で入った
しかし、先生からあれこれと注文をつけられることに段々と嫌気がさして、気づけば筆を握ることが嫌になっていた(後に縛られずに絵を描く落書きこそ芸術だとふと思うきっかけにもなった)
その頃から好きなことを仕事にしたいと思い始めるようになり
大好きなおもちゃに囲まれた町のおもちゃ屋さんに憧れた
職業体験にも行った
そのお店は私が高校の頃潰れた。
町のおもちゃ屋さんじゃ生きていけないのではとふと思った
(専門性を突き詰めたマニアショップを目指すとか言う考えは思い浮かばなかった)
高校の頃、父親のバイクに憧れ、学校には隠れてバイトをし、隠れて免許を取った(実際はバレていたんだが)
吹き抜ける風と排気音が心地良くて、スロットルを開くたびにフロントが少し浮き上がりそうになるあの感覚が新鮮でたまらなかった。
しかし大学生になった頃、周りにバイクを持ちたがる人はそんなにいなかった
車ですら免許を持たないひとがいた、都内の大学生はそういうのはドライだった
みんなの興味はSNSとスマートフォンだった
私は諦められなかった
あの心地よさ、爽快感、新しい世界に踏み入れる感覚、速度で飛ぶ景色
車やバイクで得られる幸せを沢山の人に知って欲しかった
だからそれを仕事にすることにしようと決めた
私は同時に所ジョージや、北野武に憧れた
趣味に溢れて休みも好きなものと戯れるその時間が羨ましかった
今でも個人の完成形はあの二人のように好きなことをする人生であると思っている
そんな私の描きたい夢、描きたい人生をまとめると
弁舌がうまくアイデア性に優れ
いろんな知識を持ち何にでも興味を持てる人間になり
自分が大好きな仕事をし続ける存在
なんでも盛り込んだスペシャル仕様だ
だがそれでいいと思ってる
私が今まで涙を隠して諦めてきた夢に恥じないために
私が今まで踏み越えてきた誰かの夢を塵としてしまわないために
それでいいんだと思い込むようにしてる
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