下段ガードを忘れた話

 (はじめに:暴言を多く含みます)


 Pixivというイラストコミニュケーションサイトでは、投稿した絵にコメントがもらえることがある。あたたかいお言葉をいただいたりすると、メチャクチャ嬉しい。本当に嬉しい。噛み締めて読む。ありがとうございます。

 だが、稀になんかよくわからないコメントや、むしろ悲しいコメントをもらうこともある。

 今回はその中でも本当~~~に度し難く、2ヶ月経っても未だに怒り心頭になれるコメントのことを書かせてほしい。


◇◇◇

 数年間のネットサーフィン歴において培ったスキルのひとつに、「コメントがあります通知が来ていてもあまり期待しない」というものがある。

 これは、前述のとおりもらえるコメントの中にはなんかよくわからなかったりするのがあるので、期待して見に行くと落差でひどくがっかりするからだ。

 そこであらかじめ「ハハン、なんかよくわからないコメントがまた来たんだろうぜ」と下段で構えておけば、実際にそういうコメントであったとしても大してダメージを受けず、逆に嬉しいコメントだった場合の嬉しさは激化するのだ。どちらに転んでも美味しい素晴らしい技である。

 ただしこれは勝手に常時発動しているパッシブスキルではない。私が意識して発動せねばならぬアクティブスキルである。Pixivの通知を見たときは、いつも「あっ! コメント!? ヤッター! ……待て慌てるな、下段に構えるんだ……」という思考を働かせているのだ。

 だから、普段は、コメントでダメージを受けることはあんまりないのだ。



 ところで、「ニンジャスレイヤー」なる小説をご存知だろうか。私は大好きです!!

 なに? アイエエエの小説? まあそういう印象の方もいるかもしれないのだが、私にとっては用語と世界観がときおりガンギマリしている重厚ストーリー小説兼キャラ萌えばくはつ祭りの作品である。

 キャラがねえ! めっちゃ良くてねえ! 良いんだ……数多の素敵キャラクターの軌跡がギランギランに輝くとんでもない作品である。好きなキャラは数多くいるが、その中でも特に好きな二人組がいるのだ。それについてはここ1年くらいツイッターで転がり散らかしており、知っている人は知っているかもしれない。同人誌も出した。2冊。来月3冊目出したい。

 この二人組、Pixivにはあんまり二次創作は上がっていない。作品自体がツイッター文化圏のそんざいなので毛色が違うのだとは思う。あんまりって言ったけどイラストは4件で内3件は私だった。そんな感じである。

 幸い、ツイッターにおいてはその二人を好きな人と知り合えたり、話を聞いてくれる人がいたり、私の絵を見てくれる人がいてくれて、とても恵まれている。ありがとうございます。

 ある日、ツイッターに載せているweb拍手のメッセージで「あなたの描く二人が好きです」というメチャクチャ嬉しいお言葉をいただいた。こんなに嬉しいことってあるか! 見てくれている人がいるというのは、とても救われるのである。私以外にもこの二人を好んでいる人はいるのだ! そんでこうして直接言葉をいただけることのなんという幸福よ!

 ありがとう、ありがとう……感激を胸にたたえたまま、Pixivものぞいてみると、通知が来ていた。なんとその二人の絵に誰かがコメントをつけてくれている。今日はなんて日だ! もしかして別の人、いや同じ人かもしれないが、またこの二人を好いてくれてる人からお言葉が来ているのか!


 浮かれていた。完全に前述したアクティブスキルを使うことを、下段ガードを忘れていたのである。

 それで、ついていたコメントがこちらである。








あ???





 「罪を憎んで人を憎まず」という言葉がある。罪を成した人にも事情がいろいろあるのだから、それまで憎んではいけない、という孔子の教えだ。聖書にも似たくだりがあるらしい。

 コメントした人のプロフィールを見てみたら、14歳の中学生だそうだ。中学時代のインターネットにおける人格なんて、自分のソレを思い返すにフワッフワに多感かつ思考はスカスカだった。ワカル。きっとこのコメントも、事情というか、そんなに考えなしにフワッと書いたのだろう。

 人を憎まず。私もその精神を参考にしたい。だから、たとえばこの人の人格全部を憎んだりは、していない。仮にこの人がこのコメントのことなんか完全に忘れて幸せな人生を送ったとしても、一向に構わない。いいことだ。あるいは大人になってからふと思い出してくれても、別にいい。もしも酷く反省してグワア死にたいみたいな黒い衝動に襲われる未来があったら、さすがに気の毒だと思う。そこまで思いつめなくていい。


 だが罪は憎む。

 同じコメントをもらうことがあったら再び2ヶ月単位でブチギレ散らかすだろう。



 テメ――――――喧嘩売ってんのかどういうつもりだ!?!?!?? 人が! 描いた! 絵のログに! 何草生やしてんだ!! 何がアイエエエwwwだバカ!!!!!!!!!!! 面白いと思ってんのか!!!!!!!! お前は笑うところかもしれないがそれをコメントに残して私に送ってどうすんだよ!!!!!!!!!!!!!!!! 私がブチギレるとは思わなかったのか!!!!! お前にとってアイエエエの小説かもしれないが私にとっては最高の小説なんだよ!! 最高の小説に出てくる最高の二人なんだよ!! わかってくれってのは無謀か? そんだけ絵描いてるんだぞ!? ログ3つ目だぞソレ!!!!! 枚数でいったら165枚あるんだぞ見てわかんだろ!!!!! それが何で草生やされにゃならん!! ナンデ!? ナンデこんな煽り受けなきゃならんのだ!!! 畜生!!! 庶子!! 前後!!!!!!!!!!



◇◇◇



 書いてるうちに気がついたのですが、たぶんニンジャスレイヤーを知らなくて「アイエエエ」をネットスラングの何かとしか認識していなかったところに、私の絵をニンジャスレイヤーのファンアートとは気付かずに見て、アイエエエって言ってる絵があったからそれにウケた! っていうことだったのかもしれませんね。だとしたら、まあ納得はいくけれど、私が2ヶ月ブチギレて殺意に満ち溢れた事実は消えないので、この文は公開します。

 (該当のコメントは削除しました)

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