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宇宙のごく一部しか発見されていないが、私はその一部になりたい。

2017年3月のデビュー時から、私たちAmPmは仮面を被って活動をしています。その理由は、色々とありますが、一つの理由として匿名性を保つこと。
そのようにすることで、情報を限定させ、より音楽にフォーカスを当てたい。あるいはアーティスト、ミュージシャンというよりは、AmPmというプロジェクトであって、取組む内容や、外的要因、自らの嗜好の変化などに応じて、柔軟に変化できる姿でありたい等の理由があります。

その理由は、被ってみて初めて気が付くことも多く、当初よりも増えたようにも思います。

| 仮面の変遷

私たちAmPmは、デビュー以来何度かその姿を変えています。
基本的には動物をモチーフにした仮面を着用し、何らかのきっかけによって、その姿を変えてきました。匿名性は保ちながらも、ある種の温かさや親近感も欲しいと思っていて、抽象的なモチーフや、機械的な仮面は、私たちの考えとは異なることから、動物のモチーフの仮面を選んでいます。
また、世界の様々な宗教、文化的背景等も考慮しながら、なるべく侵害しないこと、尊重することを念頭において、動物を選んでいます。

こちらはデビュー時の私たちの姿です。
分かりにくいですが、白熊をモチーフにしています。
記載の通り、いくつかの配慮の下、選ぶ動物を限定していましたが、白熊である理由は明確にはありません。

続いてが、こちら。
再び、白熊をモチーフにしていますが、特注で作ったものになります。
その多くを毛で覆われており、本物に近いような雰囲気を出しました。
デビュー曲が、いきなり世界で聴かれるようになり、そしてすぐに海外のフェスに出ることになったのを受けて、急いで発注したものです。
着用回数は多かったようには思いますが、使用期間は短く、おそらく1年も使っていなかったかと思います。理由は明確で、見えにくい、暑い、苦しいといった、シンプルに活動に支障をきたすものであったために、次の仮面へと変化していきます。

続いてが、こちら。
白熊からウサギに変化しました。
活動に支障をきたす、いくつかの原因を排除し、活動のしやすい仮面になりました。使い勝手の良い仮面ということもあり、何度も変更できる機会があったものの、その全てを逃し、現在もこちらの仮面を使用しています。

こちらは、同じ仮面ですが、写真の撮り方、加工方法を変えるだけで、違ったように見えます。

横に並べたらご理解いただけるかと思いますが、仮面は同じでも髪型が微妙に異なったりもしています。
このように、私たちのこれまでの活動と共に、その見た目も変化しています。仮面を被っていながらも、私たちのキャリアと連動しているようようです。

| 白熊のNFTを買った。

話は相当脱線しましたが、毎月16日に「AmPm Deliverling」というタイトルで、何らかの情報を発信しています。
今月も新曲のリリース (SNS等でチェックしてね)と、NFTの購入がその内容となります。
こちらのnoteでは主に、NFTの購入について触れていきたいと思います。

今月購入したのは、“Fluffy Polar Bears”と呼ばれる白熊をモチーフにしたイラストシリーズ。作者はトルコ生まれのイラストレーター / 漫画家のSelçuk Erdemさん。このNFTの作品以前から、数多くの作品を生み出しており、雑誌の創刊や、様々な広告キャンペーンに携わり、数多くの広告賞も受賞。自らの著書はベストセラーにもなり、Twitterのフォロワーは300万人を超えるなど、素晴らしい実績の持ち主です。

今もなお、衰えぬ才能や情熱、好奇心が原動力となり、NFTプロジェクトを立ち上げたとのこと。また、NFTに取り組む理由として「私たちはまだ、NFT がどこまで行けるかのまさに始まりにいます。この宇宙のごく一部しか発見されていません。素晴らしい仕事が行われており、この分野で引き続き行われます。私もその一部になりたいと思っていましたが、今ここが私の場所です。」との述べています。

私たちも毎月NFTを購入し、noteで綴った過去にも述べていますが、NFTの未来はどこに向かうのか、誰にも分かりません。未知数な領域だからこそ、取り組む姿勢は、私たちにとって勇気づけられる発言ですし、共感を覚えました。

また、白熊をモチーフにした理由には、白熊は気候変動にも耐えてきた動物であること。15万年以上前から、地球の様々な気候変動にも適応しながら、生き抜いてきたこと。そして、再び気候変動の危機にある今に白熊をモチーフにした作品を生み出すことは、世の中に対する皮肉と、強いメッセージを打ち出すために選んだとのことです。
偶然ではありますが、私たちが最初に白熊の仮面を被って、デビューを迎えた時に、世の中に対する皮肉やメッセージを持っていた想いを呼び起こされた気分です。

この作品のポップさとは裏腹に込められた想いは、強いパワーを感じます。
そして、この作品の売り上げの5%を、気候変動対策機関に寄付することや、NFT所有者から抽選で選ばれた人に、北極旅行をプレゼントするなど、これまでのNFTプロジェクトにはあまり見られないアプローチでの活動を行なっているのも、購入に踏み込んだ理由です。

プロジェクトは、作品の販売や寄付だけでなく、新たな領域に積極的に関与していくとのこと。新しい形式でのビジュアル作品の発表や、トークンの発行など様々です。この最初の作品を軸に、プロジェクトは様々な変化を遂げていくようです。私たちも、このプロジェクトの一部として、これからの進化を楽しみに待ちたいと思います。

改めて、この作者が述べていた「宇宙の一部にしか過ぎない…その一部になりたい」という言葉は、私たち自身が音楽を通じてその世界に飛び込もうとした動機を思い出させてくれました。
全てを得ようとしなくても、一部にでもなれることは、その分野を知る大きなきっかけに繋がりますし、そこから得られるものは、大きな糧になることを私たちは自らの活動で理解しています。
一方で、それを体現できているかと問うと、自信を持って回答できない今がありました。何でも飛び込む必要はありませんが、まだ見ぬ領域はないか。好奇心や情熱を持って、飛び込める世界はないか。
作品を手にするだけでなく、この“Fluffy Polar Bears”からは、眠りかけていた思考を呼び起こすきっかけをもらったようにも思います。

来月は、どんなNFTプロジェクトと出会えるのか。
そして、何を買おうか。辞めかけていたこのプロジェクトですが、再び次の出会いに期待を持ちながら、続けていきたいと思っています。

*8月26日に新曲もリリースするので、SNSでチェックしてください!

“Fluffy Polar Bears”
https://polarbearsnft.com/

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