珍走団と遭遇した話
近所に交通量がまあまあ多いけど信号と横断歩道がない道路がある。
夜7時くらいに、その道を横断しようと車の流れが途絶えるのを待っていた。
しばらくすると片側の車の流れが途切れてきたので
「お、渡れそうかな?」
と思い反対側を見ると
ブオンボボボボボ‼️ ブオンボボボボボ‼️
とけたたましいマフラー音をさせたバイクが走ってきているのが見えた。
珍走団(1人)である。
ライダーは改造されたバイクに乗り、黒い布で口鼻を隠していた。
おそらく若者だ。そして暗くなってきたのに無灯火だ。
それだけで私の正義センサーはフル回転する。
「まったく、令和の時代にまだ居たのか。もう辺りも暗くなったというのに無灯火とは。なげかわしい。このバイクが通り過ぎた後に渡ろう。」
そんなことを思っていると、
ブオンボボ、ボ、、ボ、、、、
なんと珍走団の彼は停車し私に道を譲ってくれたのだった。
「や、やさすぃー。。。」
ヤンキーが雨の日に子犬を助けているのを見るのと同じように彼のギャップにやられてしまった。
彼の今宵の珍走に幸あれ。
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