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今日ときめいた言葉125ー「現在の当たり前の価値観から離れ、長い歴史を俯瞰できれば、もっと変革を生み出せるのに」

(2024年3月14日付 朝日新聞 「当たり前は変わる 歴史に学んで」COTEN(コテン)代表 深井龍之介氏の言葉)

深井氏は、「歴史の可能性」を信じている。何故なら、たまたま手にした古代中国の思想家の本を読んだ時、「遠い昔に生きた孟子や孔子らが、現代にも通じる思考を展開している」と感じたからだ。

歴史書を片っ端から読んで得た、その知識の蓄積を深井氏は「メタ認知」と呼ぶ。「メタ認知」があると、多様な視点で自身や環境を客観的にみることができると言う。

だから経営者にメタ認知があれば「過去をもとに今の状況を考え、日々の判断に活かすことができる」 メタ認知は、経営者だけではなく今を悩んでいる人にも大いに役立つ。

メタ認知を身につければ「生きやすくなる。悩みは社会の当たり前から生まれることが多い」からだ。歴史を振り返ることで「今の基準では評価されないような人間が偉業を成し遂げてきたことがわかる。現代の当たり前という束縛から解放される時、人は生きやすくなる」だから歴史を学ぼうと言う。

深井氏のメタ認知

だが歴史を学ぶには時間がかかる。そこで深井氏が取り組んでいるのが、誰でも気軽に利用できる歴史のデータベース作りなのだそうだ。これまでに3500年分の歴史から、3万人以上の情報を作り出したと言う。このデータベースを使って経営者はよりよい判断をすることができるだろう。だが完成までにはまだ時間がかかりそうだ。

深井氏曰く、「今は『自分らしく』が良いこととして言われるが、過去には身分制度のもと、自分らしさを求められない時代もあった。価値観なんてすぐ変わる。そのことを知るだけでも楽になる」

「自由の名の下、日々の選択に迷い、自分を見失う現代人に伝えたい。歴史を学んで欲しい」


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