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外資系メーカーに勤める公認会計士の日常|18. 私の英語歴〜CFOとの雑談再び編

さて、英会話スクールでみっちり鍛え上げた私の英語ですが、実際に外資系企業で太刀打ちできたのでしょうか。転職直後の苦労を書いていきたいと思います。

CFOの雑談はやっぱり分かりにくかった

先程英会話スクールで鍛え上げたと書きましたが、転職直後は英会話を始めてまだほんの1-2ヶ月だった私。全然ダメだったCFO面接の時に比べたらそれでもかなり良くなっていたとは思いますが、まだまだこれからという状態ではありました。

そして、入社してすぐ、またあのCFOと話す機会がありました。上司に連れられて行って挨拶するだけでしたが、CFOは「よく来たね!期待しているよ!」みたいな感じでとても優しかったです。でもやっぱり英語は聞き取りづらかった。その後も会社生活の中で度々このCFOとの雑談という試練が私に襲いかかるのですが、いつでもやっぱり難しかったです(笑)

自分なりに分析すると、まず、このCFOが、すごく親切で優しい人ではあるのですが、比較的早口で、当たり前ですが英語初心者向けの簡単な話し方なんてしてくれない、ということが原因としてあるかなと思いました。ある意味ここが英会話スクールの先生との決定的な違いだと感じました。

次に、CFOと入社したばかりの平社員の間に、業務上不可欠な共通の話題がないことが、さらに雑談を難しくしていました。共通の話題がない状態だと、本当の本当の雑談をするしかないし、CFOの教えをフムフムと聞くしかなかったのです。この部分は、会社生活が進んで、自分としても業務上CFOに話したい話題が出てくることによって、だんだん改善されていきました。

周りのレベルの高さに焦る

そういうわけで、相変わらずCFOとの雑談には苦戦していた私ですが、基本的に同僚や直属の上司は日本人だったので、会社生活自体は支障なく過ごせていました。

そんな中でも日々感じられる周りの人たちの英語レベルの高さ。当時まだ海外とのやり取りも固定電話が主流だったので(Zoomが普及した今から振り返ると隔世の感がありますね)、固定電話が鳴っても誰から誰にかかってきてるのか、日本語なのか英語なのか分からないのが怖い。しかし周りの人はそんなこと気にする様子もなく、普通に「はい、◯◯です」と電話を取り、急に”Hi!”に切り替わり、ベラベラ英語でしゃべっている。大袈裟でなく、私以外全員そんな感じでした。

もちろん私が苦戦しているCFOとの雑談も、私以外の人たちは難なくこなしています。「やばい、この会社入っちゃったけど、やっぱりみんな英語ペラペラじゃん…」私一人だけ異世界に紛れ込んでしまったような気持ちでした。

みんなの「この子に英語学ばせよう」感

ある意味ラッキーだったのは、部署の中で年齢的にも私が一番若い新人だったことでした。私の勤めた外資系メーカーは、いくら大手と言ったって日本の経理部に新卒をバンバン採用するような規模ではなく、基本的に周りはみんな中途採用で、年齢もアラサー以上(しかもアラサーと言える範囲にも数名のみ)でした。

大人たちに囲まれて私だけ子どもになったような…と言ったら言い過ぎかもしれませんが、後輩もたくさんいた監査法人時代と比べると、ここではまた新卒に戻ったような感覚でした。周りのみんなからしても「久しぶりに新人が来たな」という印象だったのだろうと思います。

それで、入社当時から私に対して、「今度くる若い子は監査法人でみっちりやってたみたいだから業務面は多分大丈夫そう、あとは英語さえしゃべれるようになってくれたらいいよね」という共通認識をみんなが持っていました。というか、持っていそうなのをひしひしと感じました(笑)

その証拠に、飲み会の時にはなんとなくCFOの近くの英語でしゃべるテーブルに座らせられたり、海外から来客があったらその人のお世話係をさせられたり、上司からは折々に、とにかく私が英語で対応しないとどうにもならないシチュエーションに放り込まれました

良かったのは、私が本当に英語が分からなくて困ってしまったとなれば、すぐ近くに助けてくれる英語ペラペラの大人たちがいたということです。今から考えればかなりのどかな時代だったのかもしれませんね。そういうわけで、みんなの懐に飛び込むような気持ちで、次々と課されるいわばオフィス内留学タスクをこなしていく日々が始まったのでした。

次回、オフィス内留学で洗礼を受けた日々を振り返りたいと思います!

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