働きながらの妊婦生活で思ったこと。〜会社/上司の対応〜

現在勤務しているChatwork株式会社は、私にとって2社目の勤務先になります。1社目を転職した理由は色々ありますが、そのうちの一つに「将来結婚や出産をしたいと思った時に自分が楽しく働いているイメージが湧かない」ということがありました。

というのも、当時外勤営業をしていた女性社員で、産休育休後に復職した例がなかったからです。※現在は数名、復職している先輩もいます。

Chatworkも入社当時はママさん社員はいても産休から復職した方はまだいませんでした。とはいえ、柔軟な働き方を率先して実施しているこの会社なら、と思いChatworkに入社を決めました。

・妊娠判明→会社への報告のタイミング

妊娠初期の段階では流産の可能性も高く、安定期(妊娠中期と言われる16週以降)に入ってから会社に報告するという人も多いと聞きます。が、いわゆるベンチャー企業で人手も多くない会社でしたので、早めに報告しておいたほうがいいだろうという判断で直属の上司には妊娠がわかったタイミングで報告をしました。幸いにも、当時の上司はとても信頼できる人で、普段からよく飲みにも行っていたので報告することには全く抵抗はありませんでしたし、実際伝えたあとも配慮はしていただきながら普段と何もかわらず接してくれました。本当に感謝しています。

ただ本当に人手が足りないタイミングだったので、そのすぐ後にチームメンバーや本部長クラスの方にも情報が伝わり(直接報告はしていませんが伝わっていました笑)、採用計画等も考慮してもらいました。

安定期に入ってからだとすでに産休まで3ヶ月半くらいしかなく、そこから人員補填などの計画を立てるのは大変だと思うので、結果的に早めに報告しておいて正解でした。

・つわりなど体調不良のとき

妊娠がわかったのが慢性的な吐き気(いわゆるつわり)だったので、その後もしばらくはつわりが続く日々でした。ただ私の場合は「食べづわり」と呼ばれるもので、空腹になると吐き気を感じる状態だったので、ちょこちょこつまみ食いをしていれば仕事もできる程度でした。

ただ電車に乗ると貧血を起こしたり、人混みを歩くことがしんどかったりという普段は経験しない体調不良が不規則に起きるようになったので、朝の体調次第では在宅勤務で働かせてもらいました。この働き方ができるできないでは、この期間のストレスが大きく違ったと思います。もし出社しないと仕事できないような環境だったらと想像するとぞっとします。でも大半の会社はそういう状況だと思うので、この時ほど今の会社の働き方や考え方に感謝したことはありませんでした。

・いよいよ産休まであと1ヶ月のとき

8月14日が出産予定日のため、7月中旬から産休を取得することにしました。(本来なら6週間前から取得可能ですが、暇になりそうだったので1ヶ月前からの取得にしました。)

そして7月から下期となるため、産休直前に組織体制変更のタイミングが重なりました。

このタイミングであっても、そうでなくても産休に入る女性は皆感じることかもしれませんが、いざ休みが近づくと、新組織に向けてのMTGや施策の話し合いに自然と声がかからなくなることが少々ありました。これは私目線からすると「なんでまだ休みに入ってないのに声もかけてくれないのか」ととても寂しい気持ちになりますが、逆の立場になって考えてみれば、「最後の最後まで仕事をさせるのは体調的にも精神的にも無理させてしまうかもしれないし、申し訳ないから」という配慮の結果だったのかもしれません。
いずれにしても、コミュニケーションが不足していました。

産休を迎える女性の仕事への考え方は人それぞれです。
「できるだけ早く職場に戻ろうと思っているから、休みのギリギリまで働いていたいし、休み中も会社の情報はキャッチアップしていたい」という私のような人間もいれば、
「子供が産まれたらしばらくは育児に専念したいし、産休育休もしっかりとりたいからそんなに最後までがむしゃらに仕事はしなくていいかな」という人ももちろんいると思います。

そこで産休取得者と会社やチームのメンバーとの間に変なストレスが産まれないようにするには、早々に自分の意志とメンバーの意志をすり合わせるコミュニケーションを取っておくべきかなと今回学びました。

・で、何が言いたかったかというと

産休というタイミングに関わらず、自分が将来的にどう働きたいか、何をしていきたいかということは明確にしておく必要があるし、そのために今の立場でどのように周りの人に協力してもらえるか、自分で考えて自分で動かないと何も伝わらないし変わらない、ということが身にしみてわかりました。

私の場合はかなり環境にも人にも恵まれていたと思いますが、もし自分が納得できるような状態にならなかったとしても、他責にせず自分の力でどうにかしていく精神力って大事だなと思います。

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