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最後のベルがなる時

足がガクガクしている。
なぜかというと、あるだろうと思って通った改札の電車がわたしの最寄りに行く最終電車に接続しないと気付いて、違う線の改札へと猛ダッシュしたから。

終電は戦いだ。
時間との、そして自分との。

地元の最終電車は23:59で、「日付をこえてから電車がないなんて!」と喚いていたけれど、憧れていた都会でもそれは大差なかった。

夜の街はどこも同じように煌びやかで、何かを忘れたいひとたちが必死になって酔っ払って、夜明けはどこも虚無感が漂っている。都会も田舎も変わらない。人間の性なのかもしれないなあ。

そう思いながら、最終電車を降りて帰路につく。

都会にも同じような時間が流れていて、いざ実際に生活してみると、最先端の流行を日々の端っこで感じつつ、結局地元にいた頃と変わらない至って普通のシンプルな毎日を過ごしている。

同じ電車に乗って、同じ景色をみて、同じように帰る。こんな日を重ねるたび、違う景色を見てみたい、という気持ちがまた広がっていく。

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