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第3章「旅立ち」2羽の白鳥


私の哀しみを感じるのか……

サッカー部の少年達の家族が
賑やかくカフェに行き来する頃から
夕方になっても……
母は パタリと姿を見せなくなった…

カフェは賑わっていたのに
母は決して喜んではいなかった😌
笑顔が消えていた…

母とは偉大です……
私のする事に相変わらず
声を出すことは無かったが
きっと何かを察知していた…

頻度の増えるお泊まりコース
息子の部屋で寝ているお兄は
黒のアイマスクをし
鼓膜が敗れそうな程の大音量で
イヤホンを常に耳につけ
ガンガンかけなければ😓
眠れなかったようだった

独りぼっちのプレハブの部屋は
小さな彼にとってどれ程
暗く寂しかったことだろう…

まるで子犬のように
手足をちじめ
ちじこまって眠るお兄
胸がぎゅっ…と苦しくなる
そっと音楽を止めイヤホンを外し
彼の寝顔を眺めていた……

お兄が家族として共に
暮らすようになった訳を話します



トレーナーとしての私を巡る
サッカー部の父兄との話し合いに
お兄の父親は現れなかった…

その時点で …
『私が一人息子を奪った』と言う
話になっているなど 😳
思いもよらなかった…😱

摩訶不思議 & 意味不明さ😩
父親自らリュック持参で連れてきて
お土産パン🍞も購入し
「取られた」と言ってるなど
予想もつかなかった
パニックさ😵‍💫

叔父様たちの毎晩 毎晩〜
繰り返される飲み会の席で
私を酒のつまみの噂話は
エスカレートしたようだった😮‍💨

まぁ〜分からんでもない😮‍💨
ちょーっと風変わりな母子家庭だし🤗

私の恐怖思考に加え😅
繰り返される言霊はその通り
パワフルに現実化したようで😅
相手側とわたし側の
W効果は絶大なり🤣

今ならわかる…

お兄の父親はただ…
悪気はなく……
男1人で どう育てて良いのか…
限界だったのかもしれない
彼の父親はサッカー部の成長から
とても信頼を感じ私に託したんだ

託したはよいが〜
無責任とか?
非常識とか?悪者とか?
田舎で平和に生きるのに
噂になりたくなかっただけで…

だから……
公民館に来れなかったのではないか…
酒の席の戯言が
予想外に大事になりすぎて……
収集がつかなくなった?
今はそう思うのです…😌

その根拠……?
🤭よくよく🎶
後になって 考えてみた時
周りが騒いでいただだけで
お兄の父親は1度も私に
文句を言ってないのですよ…

豹変したのは😅
父親だけではなかった…

学校側もお兄を栄養面や衣服など
問題視していた事を
私に相談すらあったのだから…😅
信頼してもらえていると思っていた

のに!😭……のによ!……😱
お兄の父親と周りが
大騒ぎをする様になり

学校側さえも!
父親側に着いた
……ぇぇぇぇぇぇええ😱

なんですとぉぉおおお???😭

そんな矢先……
お兄がお風呂で突然倒れた
軽い癲癇のようなものだったらしい
脳外科に受信した時の事だ……

病院に!
「ペースメーカーを入れて欲しい
あの子は元々心臓が悪い」
と父親が病院に電話してる⁉️

工エエェェ(´д`)ェェエエ工⁉️〜〜〜‼️

ならさ⁉️😅
ペースメーカーが必要な
息子をどおして サッカー部よ⁉️
おかしかないか〜⁉️

(ここは一体どこの世界だ…)
耳を疑った…

この時点でわたしは
お兄を父親に返すのを躊躇した

お兄に頼み 離れて暮らしている
お母さんに連絡をとってもらった


ここからは……
実のお母さんに頼み
私が関わらない方がいいと感じ
中学校に行ってもらった

がだ……!😅
私が関わるしかないように
自体は流れていく〜😵‍💫

学校でお兄が動揺して
校長室を逃げ出そうとする😰
お母さんまでが 動揺し
私に連絡してくる始末😰

味方だったはずの担任の先生すら
私を遠ざけようと見張り…
お兄を張り込む……
まるで刑事🤣

拉致する私から
子供を守る!みたいな〜⁉️😭
まるでドラマの世界じゃないかぁ〜😱
何がどうしてそうなるのかぁ〜😤
大騒ぎさ〜😵‍💫

1悶着も2悶着も繰り返されたが…

母親が引き取るということで
学校側も父親側も
一旦は収まったように見えた…

母親には彼氏がいた為
話し合い息子を受け入れる
部屋の用意が済むまで
私が引き続き  預かる事になる

ホッと一安心……😮‍💨

が……
結局 ……😅
母親は寸前で息子を引き取る事を
やめたのだ……😳
理由は……わかんね😩
本当にわかんねぇーーー😫

気を使いながら話していた私も
流石に💦大声で叫んだことを
覚えている

「いい加減にしろ‼️母親だろうが‼️」

我慢に限界が来ていたようで💦
私はとうとう大噴火💥した✨
あれはぁ〜〜発狂だな🤔
電話を切った私は
震え泣いていた……

お兄は繰り返されるハプニングで
涙を貯める事がとても多かった
裸足で飛び出す事も幾度もあった…

名前を大声で呼びながら
私も裸足で追いかけるが
サッカー部の脚に
着いて行ける訳がなかった😅

娘が叫ぶ……
「お母さん‼️
ほっときない‼️無駄や‼️」

雨の中 傘を2本持ち
暗がりお兄を探す私…
はっと……😳
一生懸命 探す私の姿を見てる
彼の表情が
何だか嬉しそう❓

何となく…
かれの気持ちに気づいた…😌

誰かに自分を探して欲しかった

心配している姿を見たかった…

必要とされる自分の存在を
確認したかったんだと……

何故 父親の所に来たのか
話してくれたことがあった
よく 門限の5時を数分過ぎたことで
アパートの鍵を賭けられ
締め出しをくらい
玄関の扉を足でガンガン蹴り…
「開けろ!」と叫ぶ😞
隣の住民から怒られ……
それでも玄関が空くことは無かった事
時には門限になっていないのに
鍵が掛けられている
真冬でも玄関のドアが
開くことはなかった…
自分の基地で野宿し1晩過ごす
真冬にお兄が帰らなくても
お母さんが探すことは無かった事

段々と中学の大きなお兄ちゃんらと
よく分からないまま
悪さをするようになった事
警察沙汰になった時だけ
不機嫌に迎えに来てた事
そして……ある日

父親の所に行きなさい
(お父さんの家が好きだから
ここで暮らしたいと言うんだよ)
と会話を支持され
言われる通り父親に話し
暮らし始めた事
昔の色んな余韻が彼を
定期的に苦しめていたようだった

父親の周りの噂が彼を
大きく揺さぶる…
定期的に満杯となるのか…

裸足で飛び出し
一晩中帰らないことがあった…

お兄が命を絶つ気がした……
命が消える気がした…
怖かった
本当に怖かった……

必死で探した…
お兄は 真っ暗な橋桁に立っていた…


次の日の朝
私の中で決意した…
もう一度……
子育てをしよう……
我が子に注いだ愛と同じものを
同じだけ……
この子にも与えよう…
どんな事があっても……
もう逃げない……
四人の子どもと生きる事
たやすくないぞ…
私にはきっとできるはず
きっとこれは何かの(縁)なはずだから…

きっと……
目に見えない人が力を貸してくれる…

「ひとつ屋根の下」

4人の子供と生きることを
決めた日だった……


他人が1人家族に加わったことで
3人の我が子供たちは大きく揺れた…

全ての出される食事にお酢をかけ
ぐちゃぐちゃ混ぜて食べるお兄……😩

姉さんは怒鳴る
「おい!いい加減にしろ!
まず食べるのが礼儀だろ!
造り手に失礼だと思わんのか‼️😡」

4人の子供を連れて買い物
バーガー店🍔に寄ると…😅
食べきれないほどお兄は
あれもこれもと注文するのだ…😅
「おい!食べるだけにしろよ‼️😤」

「おい!人のパンツ触んじゃねえ🔥」

「お母さん‼️こいつ早く追い出せ‼️
学校の皆が!いつまであいつを
家に置くんだ?早く追い出せ‼️
って言われるんだよ!
きついよ!嫌だ‼️
早く追い出してよ‼️🥺
あいつ……学校でも酔っぱらいの
おっさんみたいな話し方するんだよ…
マジでキモイ🤢嫌だ‼️」
涙いっぱい浮かべて訴えていた娘😔

平穏が当たり前の
子供達との日常を…
お兄の出現によって
気づけたのを
ずっと後になって思い返す😌

我が子供達から罵倒されるお兄…
平和主義の
正義感の強い我が子等のはず!
がまさか…😱
ある一定の人を攻撃する場面を
見る事になるとは
思いもしなかった…😭

連打する酷い言葉にも
表情すら変えず
黙って聞いているお兄…

また家を飛び出すのでは無いかと
ハラハラしながらも
返す言葉の見つからない私がいた…

しかし……
お兄はそのあたりから
少しずつ変化した

もしかすると……
私が共に生きると決めたからなのか😌

家を裸足で飛び出すことも
涙を浮かべる事もなくなったのだ
きゃしゃで小柄な彼から
驚く程の強い底力を
サッカーからは 離れたが
試合の様な落ち着きを
垣間見る様になっていく😌

我が家の子供たちとの
感情のトラブルに
不思議と……
彼が弱音を吐くことは無かった
彼の気持ちが何処にあるのか
当時の私には理解出来ていなかった…

中学校を卒業前 半年の頃

お兄のお父親から
(高校にだけは行かせてくれ)
と要望が出た😅
なんと🙄
……摩訶不思議だゾ😅

私は父親との和解のために
猛勉強することを提案した

ある日の国語課題の(読書感想文)
に向かう📖📕
大変なことに気づく…
理解能力ゼロ……😅
書く文字もミミズが這っているよう〜
解読不能🤣
高校受験の選考委員も
答案が読めるのだろうか?
これでどうやって高校に???

我が子達を育てた経緯をじっと
思い返してみる
😳あ……
思いつき‪💡‬

お兄を連れて町の図書館に行った
(三匹の子豚)
(狼大ロボ)他 数冊を借りた…

寝る前の読み聞かせをした…
15歳の少年にだ🤣

最初は😑こんな顔をしていた
が…少しずつ興味を持った…

気持ちを文章化することを
(素人感だが)😅
一つ一つ教えていった

「三匹の子豚」の読書感想文が
出来上がったのだ‼️
彼のワクワク初の「力作」の完成👏✨️

「どうだった?
先生に褒められたでしょ!☺️」
首を横に振る彼😥
「え⁉️なんで⁉️」

「ううん…やり直しって
昼休み呼び出された…
なんで童話なの?
ふざけてるの?って言われて…
他の先生達に笑いながら見せてさ…
職員室 みんなで笑ってた…🥲」

なんで⁉️😡
(童話はダメ)って書いてないじゃない…
分かった‼️
先生にお手紙出すから待ってて✋

✉️💌𓂃𓈒𓂂𓏸
お世話になります
彼のお世話をしているものです
読書感想文のやり直しとの事ですが…
彼はふざけてなどいません
至って真面目です
「三匹の子ブタ」を
チョイスしたのは私です

受験を前に
彼の文章の理解のレベルを見た時
それどころではないと感じました
学生も 得意 不得意
大きな個人差のある中
仕方の無いこととはいえ
どこに標準を当てるかで彼の様な
落ちこぼれ気味を知らぬ間に
沢山排出してしまうのでは
ないでしょうか?
問題と言ってる訳ではありません
沢山の子供たちと限られた時間内で
向かい合うのですから
無理もないこと…
家族として
彼の個性とレベルを見た中での
今回のチョイスです

私なりに彼の作品は
今までになく最高だと
思っていますが…
如何ですか?

作文の目的はなんでしょうか?
私が理解するに…
受験を前にしての文章力 漢字力
これらが原点では無いでしょうか…
常にサッカー以外に対して
無気力の彼がやる気になったと
嬉しく思っておりました

それを……
あろう事か思春期の彼の面前で
先生等と笑い話にしたと聞きました…
教育の現場の方が今から伸びる
子供達に為さる配慮とは
到底思えません

わたくしの意見に対し
何かありましたら連絡頂ければ
学校まで伺います…

出来ましたら…
決めつけず暖かい目で
彼の成長を見て頂けたらと思います
       
                                          END

学校側からの返事は
ありませんでしたね😌

しかし……
その日から 国語の先生の態度が
ガラリと優しくなり
沢山話してくれると笑ってくれた…

数学✏️📖📐英語 もトライした✨

パンを上手に捏ねた

パン作りも休みになると手伝った

草刈機 チェンソーもこなした
椎茸の原木運び


イヤホン携帯を外し
私の為に動いた彼の変化で
子供たちも
少しずつだが落ち着きを
取り戻していった

しかし……
母を取られた感の消化は
思春期の子供達にとって
難しかったろう…😮‍💨

1番の大荒れは長女だった……

思春期の娘に言葉は通じなかった
静かに話そうと心掛けても
必ず怒り狂って

「殺せ‼️」

と叫んだ事すらあった🥲
家族が荒れれば荒れる程……
不思議な程お兄は成長していった

後で聞いた話になるが……
その当時のお兄の気持ちは

「あの頃…
兄弟喧嘩の出来ることが
とても幸せだと感じていた」

と答えた😳
驚いた……
彼は相当に孤独だったんだと…

私との繰り返す取っ組み合いの末…
長女は何を考えたのか
アルバイトを始めた
それからというもの
とても穏やかになった🥺

きっと……
あの頃 娘は娘なりに考え
生活費を心配したり
私の体力を心配したり
カフェのお客様が突然減った事を
心配していたのかもしれない…
表現方法が見つからず
哀しみが大きくなり…
あの様に荒れ狂ったのかもしれません

本当に仲の良い親子できたが故
お互いに言い知れぬ
哀しみは大きく
思春期真っ只中が
4人いる訳ですからね😅

親子お互いの
哀しさは計り知れなかった…
本当に優しい良い子達です🥺

親の心 子知らず
子の心 親知らず……
と言う言葉そのもの😌

冬☃❄……
お兄は見事県立高校に受かった…🤣
やりゃ〜出来たわけか…🥹

ある夜……
裏口からトントン|  Ꙭ)و゙ ㌧㌧
と戸を叩く音がした…

ドアを開けると
暗がりにたっていたのは

お兄の父親の酒飲み友達だった…

思わずドン引きするわたし🫣

ひっぇぇええええ😱どうしよう😱
(たまもや文句を言われるのか⁉️)

すると彼はズボンのポケットから
3枚の丸めたしわくちゃの1万円札を
ぶっきらぼうに
私に突き付け……
「あいつに何か買ってやってくれ
本当にありがとう…
他に何もしてやることが出来ない😌
アイツを頼みます」

胸が熱くなり……
お兄を呼ぶつもりで
後ろを振り向くと…

ほんのりひきつり笑顔で
照れくさそうに深々と
頭を下げた

彼の中学卒業式の日🎓
実のお母さんに参列を
学校側 つてでお願いした

が……😔
お兄は怒りをぶつけたらしく
写真撮影の後お母さんは姿を消した…

代わりに荷物を取りに行った
私を呼び止めたのは養護教諭だった

保健室に案内され💁

「何故…あの時 彼を
引き取ろうと思われたのですか?
彼は本当に栄養面 精神面で
問題を抱えていました
Amuさんのオタクに引き取られてから
驚く程1週間 1週間みるみる変わる
彼の姿に ただ驚くばかりでした
(食)の大切さを本当に感じました
脱帽ですよ…
頭が下がります
しかし……
何が決めてで他人である彼を?」

私は答えました🧏🏻
「彼と約束したんです
僕には行くところがない
どうすればいいのかって
泣きました
わたしはその時
困ったことがあれば家に来ればいいと
約束しましたからね…
破る訳には行きませんから…」

「え⁉️それだけですか?」😳

卒業式の後 ひとり待っている
彼を連れて
我が家に帰った

卒業写真を撮った
あんなクシャクシャな笑顔で
照れ笑いをする彼を
初めて見たように思う……

卒業式の日初めて子供らしく笑った

姉さんと同じ高校に通うようになり
少しづつだが家族の信頼が
生まれていった

驚くが……
お兄は私の3人の子供1人ずつに
それぞれ数年かけてじっくり
向き合っていたことに気づく😳

全くの他人である
お兄と暮らす10年
エスカレートする子供達との波乱
緊張のとれない時間を過ごす事で

集中していたのでしょうかね🤣
気づかない間に
私が……

「醜いあひるの娘」だ

と言う最高のネガティブMAXな
認識を忘れていた時間だったのです🤣
(あひるの冬眠中ですよ🤣まるで)

それどころか🤪
お兄を見て……

「彼は醜いあひるの子」だと‼️

私の思考が移動してました
笑えます🤣

「という事は⁉️」です

まだ当時の時点では
気づいておりませんがね☺️

私は「醜いあひるの娘」では
「無い⁉️」のですよ…

「明らかに気のせい」🤣

自分とは…
見えないものぞ…🤔

私の目に映るあの頃の彼は
まさに絵本に出てくる主人公

1羽だけ色の違う羽の不格好な
「醜いあひるの子」そのものでした

バリバリ仕事をする娘が巣立ち…
彼女の姿をじっと見ていたお兄が

考え本気を出し始めた😌

「高校を辞めて働きたい…
何もせずにダラダラと
ふざけながら8時間座ってるなら
その分お金を稼ぎたい
3年は長すぎる」

先生が親権者である父親に連絡をした
高校中退に反対する父親は
腹を立て ある事ないこと
私の事を学校に吹き込んだ😭
担任の先生の態度が一変した

先生がかわりばんこに来る
県の職員や民生員が
かわりばんこに来る😮‍💨
が……だ
やはり他人と肉親は
どちらが軍配が上がるか分かる

県の職員いわく…
父親に返すのが常識だと
そうなれば施設行きだと言う……
は?……なぜ???🤷‍♂️

そうなったら彼は!
この世からいなくなるよ⁉️
んでさぁ〜何かが起こって‼️
防げなかったのか〜
手立ては無かったのか〜⁉️
なんてニュースで ごもっともな事を
話すだけやろ😡
んで‼️おしまい……
「どうして‼️分からないの⁉️
      そこに愛はあるの⁉️ねえ‼️」
拳を握りしめた……

もう何が何だか
分からなくなってきた…😮‍💨

田舎に守秘義務!
コンプライアンス!
などといったものは欠けらも無い!
民生委員の方の話は大きく広がり
噂は村中に広まり
とうとう……
我がカフェに
閑古鳥が鳴いた😭

カフェは完全に静まり返った…

見かねてお兄は父親に会いに行き
結局 話は通じず挙句……
縁を切って帰ってきた

そこから😤
彼はがむしゃらに働いた

初めてのうなぎ屋
大変な労働の様だったが
750円〜の時給に対し
ある日 社長から呼び出され

「お前は免許も持たん
自力で出勤すらできない
半端もんやろ?
なら…時給は500円でいいよな?」

悔し涙が出ていた……

「悔しいまま腹立てて
辞めるのではなくてさ
契約の日にちまで
かっこよくバリバリ仕事してさ!
(惜しかったかも😅)
と思われる働きをして
(ありがとうございました)
なんてさ~かっこよく
終わったらいいんやない?」

静かに頷き実行した

アルバイトの最後の日
社長から私を含め呼び出された…

「すまんかったね…
次はどこに行くとかね…
頑張れ💪男は金を稼いで
なんぼのもんや…」

晴れ晴れとした笑顔で深く頭を下げ
会社を去る

不思議だった
あれだけ病んでいた彼は
どんな仕事にもトライし
暮らすようになった
彼に闇を感じることはなくなった

家族は穏やかに静けさを取り戻した
が……
カフェにお客は来ない
パン🍞を焼き
毎日街に売りに行っても
ほんの数千円ほど

お兄のアルバイトで稼ぐお金を
足しても到底……
閑古鳥の泣いたカフェを
維持は出来なくなった…

お兄はアルバイト以外に
新聞配達までやり
全てのお金を生活費に当ててくれた
が……追いつかない😥

小さな田舎で噂が消えていくのを
待つ時間など残されていなかった

この家を出よう💪
人に迷惑をかけずに
生きる道はいくら考えても
他に無い…

もしも……
私の選択が正しければ
2ヶ月後の年の暮れまでに
この家が売れるはず…🤔

そう決めて 生活しながら
パンを売りながら我が家の前に
「売り物件」の看板を立てた…

ダンボールに必要な物を- ̗̀📦 ̖́-
早めにまとめよう🤨
必要最低限のみで
後は置いていく‼️

荷物をまとめあげ1ヶ月後
居抜きの売買契約となり
12月11日に
故郷を離れる事に決まった
父の作ってくれたカフェを……
お金に変える……🥹

苦しかった……
だが 苦しいなんて言ってられなかった
タイミングを逃せば家族が崩壊する
にっちもさっちも行かなくなる
そうなれば頭も周りはしない‼️
そうなってからでは遅い‼️
とにかく生きなきゃ‼️
そう決心した……

これこそが……
父の背中「歩の一手」の決断
躊躇せず 前進あるのみ🤔
究極の選択をした
自分の底力を見た気がした😌

私は小さい頃から湿気が苦手だった

末の息子は
「高い山に行けば
背が伸びる気がする」と言う

お兄は誰も知らないところから
スタートしたいと言う

姉さん2人は既に街で2人暮らし…
全ての意見を採り入れ検索し
熊本 南阿蘇に行くと決めた……

母は言葉数少なく
作業場にこもった……

熊本に出発する日
両親は何も言わず
静かに見送ってくれた

身体中が痛かった🥹
かつて……
これほどの心の痛みを
顔色変えず堪えたことは
無かったかもしれない……🥹

歳をとり 力になれない
無力を言い知れぬ思いで
見送ったのではないだろうか
そんな顔をしていた気がする😌

いいえ……
父さん 母さんは生涯
消えることの無い
素晴らしい宝を私に与えてくれた
だからこそ
手放す決断ができる
その娘の決断を静かに眺め
あの子ならやり直せると信じ…
認めてくれている

到底……
超えることの出来ない
田舎で静かに暮らす偉大さを思う

私は……
両親の分も 広い世界にでる

そう決めた……
私の居る場所では無いから
そこに居れなくなっただけの事…

飛びなさい……
背中を押された気がした

身に覚えのない私の決めた
未知のゴールにたどり着くまで
飛び続けられると
決めた日だった…

かあさん……
年老いて……
背中も丸く随分小さくなった
顔のシワと共に
貴女の笑窪はさらに深く
そのエクボに どれ程の
哀しみを隠してきたのだろう…
花火の季節になると思い出す
浴衣姿の母はとても美しく…
そんな母と並んで踊る盆踊りが
年に一度の楽しみだった

洗濯を終え綺麗に干してある
母の浴衣をはおり
縁側を静静と歩いたっけ……
浴衣の袖を鼻に着け…
母の香りを感じていた…🥺
大好きだったんです…ずっと

あたしはやりたい放題生きてきたよね
それでも信じ見守ってくれてた

ちゃんとわかってる
とおさん かあさん……
本当にごめん……

トラック1台で家族3人熊本に向かう

母の娘もまた二人に浴衣を縫った😌



20誕生日を迎えたお兄…

「amuと本物の家族になりたい…」

その言葉に✨
久しぶりの故郷の役場に行った

(養子縁組)をする為に……

役場に行き職員が😳
お兄をまじまじと眺め
驚き近寄ってきた

上司まで寄ってこられ

「あの頃はお役に立てず
本当に申し訳ありませんでした🙇‍♀️
本当に感謝しかありません🙏
よくぞお母さん1人でここまで……」

「いえ……感謝される様な
立派なものではありません😌

引き取った事を後悔したことも…
私は卑怯者です
小さな村 彼の命が消えれば
我が子にも刃が来る事になる
守りは彼に向けたのでなく
我が子たちへの
世の中の火の粉を
防ぐ為だったと思います
人への憎しみも大きく
決して美しいものとは
言えませんでした
そんな私をいつからか…
彼が助けてくれました☺️
お声かけ下さり
ありがとうございます🙇‍♀️
今は良い思い出です」

お兄は私の横で静かに
時折顔を見合せ 微笑み聞いていた

懐かしい日南海岸に立寄る

口数 少なく 私に語る

「さっき公園でさ…
まだ遊びたいって
お母さんにやだ言ってたね…
子供が十分満足する時間ってさぁ
そんなに長いわけじゃないょ…

僕は親父にコンビニのおにぎりと
サバ缶1つを渡され
週末は何時も一日中〜
1人公園にいたよ……

1人で遊ぶって 1時間が限度かな
長かったなぁ〜
夕暮れ子供達は親に連れられ
1人  2人  帰って行くんだ

最後の1人になるとさ〜
知らない子とも  少し仲良くなり
一緒に遊べることもあった😌

その1人の子も何時かは…
親に連れられ帰っていくんだよね…

最後は何時も僕が1人……
公園に残る

誰もいなくなるんだ…
少し時間が経つと
第2陣の社会人が
1人  2人 って増えてくるんだ…
日も暮れてさ…
薄暗くなってくると
また1人  2人と帰って行く

そして……僕がまた…

1人……公園に残るんだ……

暗くなる寸前に親父が迎えに来る
乗り込んだ車の中には  
毎回違う香水の匂いが
いつも残ってた……

お互い 何も話すこともなく
連れられて帰ってたょ…」

幼い頃の彼は 何が哀しいのか
自分の本心が何処にあるのか
何が言いたいのかさえ
わかっていなかったろう

「僕のようなやつは
大人になっちゃいけない」

きっと……今ここに立つ彼は
胸を張れる大人になれた…🥺
そう感じれているんだろう…

「今日から本物の家族だね…
私の子供になったね…」

「え?……😳子供って何?」
「ほら!役場で養子縁組書いたやん」
「家族になりたいて言ったから
養子縁組したんよ?」😑

「違う!子供じゃない😩
家族になる(用紙)じゃない!
子供じゃない‼️」

彼は……😅
婚姻届のつもりだったらしい🤣
(養子)と(用紙)の勘違い🤣

「34歳も違う……
私が80歳の時 貴方は50歳に
なってない…
今はお母さんへの思いが
私との安心なんだと思うよ…
勘違いよ……
こんなおばさんといて良い訳ない
私の介護なんてさせたくもない
何処がいいのか分からないけど…
まぁ〜もう少し
時間を置いて見たら…気が変わるよ」

「amuはとても綺麗だよ
こんな人は 他には居ない
ずっと見てきたけどamuが
嘘をついたの見たことがないんだ😌
そんな人 めったに居ない
見ててよ……
僕はずっ〜っといるから☺️
もしも突然amuがお空に行ったら
お空の看板に
amuを見ませんでしたか?
って書いて探すから…😌

初めてamuを見た時から
決めてる事があるから……😌
どんな事があっても
ずっと一緒にいるから…」

【今 現在の気付き】

半世紀をふりかえってみた時
沢山の苦悩の度に
限界を感じてきたように思う

その大きさは年齢に比例するのかな…

しかし……
生きてました……
どうやって乗り越えてきたのか
どうやったら無くなっていくお金
そして……
増える借金を戻してきたのか…
よく覚えていない……

頑固さゆえ……
決して誰にも頼らず生きた……
決めた通りになってるのが
振り返ってみた時わかる😌

「できてるんですよ」
決めたらね……
何かわからないけど……😌

そして今ここにいる私から
過去を遡ると
簡単だったようにも思える

三日坊主だろうが……
日替わり弁当の様な
喜怒哀楽人間だろうが……
逃げる事しか
泣くことしか
怒ることしか……
出来なかったとしても……

やり続けた時
諦めず生きた時
全ての答えは見つかる😌ふふふふふ

そのままで
ありのままで良いということが……
世界で唯一無二の私であり
貴女は……
そのままで良いと言うことを……

母さんへ働き者の手と笑窪は財産です


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