まちの見方を180度変える ローカルメディアづくり「CIRCULATION KYOTO」の中間プレゼンを終えて。


ちょっとログとして、今後のためにも残しておきたいなと思ったので。(長いです)

4月29日(土)にキックオフイベント「新たな京都を発見するローカルメディアのかたち」が開催され、選考を経て6月17日(土)からはじまったというローカルメディアづくりのワークショップに参加しています。

詳しく知りたい方はリンク先のページに載っているのでそちらでご確認ください。


▲ はじめてのWS。すでにこの頃が懐かしい・・


−− 山科、伏見、西京、北、右京

いわゆる「洛外」と言われている5つのエリアごとにチームとなり、約1ヵ月半の間、レクチャーやリサーチ、議論を重ねてきました。

この洛外エリアをまち(都市部)の「エッジ」と見立て、洛中と洛外の「フィルター」としての役割があるものを「ローカルテーマ」としてリサーチしていきます。一次産品がエッジを経て、加工されて洛中に届くプロセス。なんとなくわかるようでわからない・・最初は頭を抱えました。

さらに、地域における必然性やマネタイズといった継続性までも考えるという・・わたし達はとんでもないところに足を踏み入れてしまったらしい・・と誰もが思いました(笑)


そして先日、8月6日(日)にウィングス京都で公開プレゼンがあり、ようやくひと段落。

わたしは、高校時代バスケに明け暮れた3年間と昨年度のお仕事でゆかりのあった「北区」チームにいました。

少しだけ参加動機に触れておくと、ひとつは、いつかフリーペーパーや本など紙媒体をつくってみたくて、そういったことを学べる機会になりそうだなと思ったことと、もうひとつ、最近どんどん増えていく「ローカルメディア」を見て良し悪しがあるなぁと感じていたので、その答えが見つかるかな? と思ったこと。


参加した率直な感想としては、思ってたよりもハードでした(笑)

・・なんて言いつつも、それ以上に参加できてよかったっていう気持ちのほうが大きいです。

(強いて言うなら、他のチームにはどんな人が参加しているのか知りたかったなーと。知るだけで良いです。笑)


ということで! 8/6に発表した内容について、頭の整理も兼ねて少しまとめていこうと思います。(プレゼンも公開される予定なので、ご笑覧くださいませ。他のチームの発表がユニークでおもしろいので見ていただけると嬉しいです。)

北区は “北” といえど京都市内でも真ん中に位置していて、観光名所として有名な世界遺産の「上賀茂神社」や「金閣寺」があり、「北山杉」や「西陣織」の一大生産拠点であり、都市近郊作物の「京野菜」が古くから育てられているエリアです。 

私たちはリサーチの中で「振り売り」と呼ばれる人たちに出会いました。

平安京時代、男たちが洛北エリアで育てたお野菜や北山杉を「商品」として運ぶのは女たちの仕事。頭の上に乗せて洛中まで運んでいたそうです。


「振り売り」は、お野菜を売る人たちのことをさし、農家の奥さんのお仕事で、お客さんも代々引き継がれていきます。振り売りの方々は自分たちのことを「振り売り」とは呼ばず、“商いに行く” とおっしゃいます。

▲ 樋口農園さんでついに巡り会えた大八車

昔はこちらの大八車を引いていたそうですが、最近は軽トラで運ぶことがほとんどなので、より遠くに住んでいる人までお野菜を届けられるようになったそうです。

そして! なんと、京都市内の全113件の振り売り農家さんのうち、98件が北区という驚きのデータも。(リサーチで見つけた論文より)

▲ お話を伺った森田さん(奥さまが振り売りをされています)

▲ お話を伺った玉田さん(お母さまが振り売りをされています)


−−振り売りでいちばん大事なのは「信用」

顔が見える距離だからこそ成り立つお商売です。なかには、週に2回振り売り農家さんに会うために、娘さんと同居するのを断ったお客さんもおられたそうです。

振り売りのまわりにある、目には見えないけど確かに存在しているコミュニティとしての機能がステキだなとわたし達は感じました。

そこで、「振り売り」の要素をいただきながら、新たなローカルメディアがつくれないかと考案したのが「振り継ぎ」。

「モノ」と「お金」の交換を、「モノ」と「こころ」の交換にできないか、というアイデアです。

簡単にご説明しておくと、高齢者の方々から “20歳の頃の自分に贈りたいモノとエピソード” 、“20歳の自分に伝えたいメッセージ” 、“北区での思い出” などを集め、20歳前後の若者に「モノ」や「情報」を引き継いでいくという取り組み。

そして、若者からは「手紙」のリターンが届きます。

“未来のわたしから、あの頃の私へ” というコンセプトで、時空を超えたタイムトラベルのような仕掛けを考えていました。

なので、“歳を重ねた、未来のわたし” に向けてお礼の手紙を書いてもらおうと思ったのですが・・このあたりはもう少し練っていかないとなって思います。

まちの方々にインタビューにいき、実際にモノやエピソードを集めました。以前、祖母にもやっていた聞き書きのようなことには興味があったので、プレゼンの有無に関わらず良い機会かなと。

実際に集まってきたモノやエピソードには、その人の半生がぎゅっと込められていました。

−−どんな人生にも、物語がある。

そんなことを再確認できた気がします。

少しの間アイデアを寝かせてから、3月までにどういう風に実現していくのか、ゲストやディレクターの方々にいただいた講評を元に、チームのメンバーで再構築していければと思います。


ちょうど、greenz.jpさんの『1台のバスで何ができるか? オンライン古書店の大手「バリューブックス」が、小さな移動式本屋「ブックバス」を始める理由』という記事を読みながら、“移動式販売” の可能性も探れそうだなと思っていたところだったので。

あとオーストラリアかどこかにあるレストランの価格設定もおもしろいなと思っていたので、そんなのも参考にしてみようかと。


講評いただいた内容を思い出しながら、ジーーーーーーンと目頭が。(最近、本当に涙腺が弱いので、もう歳なのかもしれない。)

「伝える」と「伝わる」が ≒ のところまで来ていたのかなと思うとなんだか感慨深かったです。ここからさらに良いものが生まれるといいな。

とはいえ本当に大変なのはおそらく、ここからなんですけどね。でも、せっかくなので楽しめる規模感でやっていけたらいいなって思います。


それにしても、本当にいいチームでした。

誰かひとりでもいなかったら成り立たなかったなって、終わった瞬間にひしひしと。みんな優しいし、好奇心旺盛。なんなら、プレゼンから打ち上げまでの空き時間に「いっせーのーせ」と「しりとり」をするくらい平和であたたかい(笑)

前日の追い込みでそれぞれの得意分野に特化して黙々と作業を進める様子を写真に収める余裕はなかったですが・・ 自己紹介の時にそれぞれが話していたように、「ものづくり」が本当に好きなメンバーなんだなって改めて思いました。

引き続きみんなで参加したいけど、それぞれの事情もあることを伺っているので、それぞれが関われる距離感で関われたらいいんじゃないかなって思います。 “何かをつくる” 部分はそれぞれの得意がこれからも活きたらいいなって思ってて。


また、ディレクターの影山さん、加藤さん、上條さん、榊原さんにもたくさんお世話になりました。

フィールドリサーチに同行してもらったり、アイデアを磨いてもらったり、一緒にロゴを考えてもらったり、前日にプレゼンの構成を考えてもらったり。

はじめは鬼のように感じる節もありましたが(笑)、いざプレゼンの舞台に立って顔を見た時の安心感はすごかったです。


それから、北文化会館の中村さん、まちアドの西原さん、新大宮商店街の古川さん、ほかにもインタビューやご相談にのってくださったみなさん、わたし達のプロジェクトを陰ながら支えてくださってありがとうございました。

引き続きどうかよろしくお願いします(笑)


−−−


チーム内で他に出ていたアイデアもおもしろくって。

また何か別の機会に応用していきたいなと思います。


例えば、市バスの待ち時間・移動時間を楽しめるメディア。

他にも、京都人のプライドを比較できるようなゲーム。


ちなみに「お葬式」とか「終わり」に関するメディアができないかと思っていたら、別のところからチャンスが回ってきました。

社会人2年目。少しだけ、ほんの少しだけ余裕ができたかというタイミングで新たなことにチャレンジできてよかったです。

人前で話すことがとにかくニガテなのですが、お仕事でイベントの企画運営&司会、大学の講義でお話しさせていただいたこと、ファシリテーションまではいかないけれど、その基礎を学んで来たこと・やらせてもらったこの1年間が少しずつつながったのかなぁと思えました。

写真をほめてもらえたのは素直に嬉しかったです。これも2年間くらい取材をしながら写真を好きなだけ撮り続けてこれたからかな。もっと上手くなれるようにがんばろう・・

会社のみなさんも応援&当日足を運んでくださりありがとうございました! 見慣れている顔が視界に入るだけで緊張がほぐれていきました。

ほんと何もかもまだまだですが、ここで得たものをまた本業や別の機会にも活かしていければと思います。

個人的な反省は挙げだしたらきっとキリがないので、頭の片隅に留めておきたいと思います(笑)

また息抜きがてら東京にも遊びに行ってみたいな〜


ログを残せたので、ここらでしばらくCIRCULATION KYOTOのことは忘れたいと思います(笑)

ではでは。


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Anna Namikawa

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