詩 13

思考が羽音を響かせながら
渇いた部屋を飛びまわる
何も持たずにただ
眠りの底につきたいのに

ぽっかり空いた
夜と朝のすき間

暗い廊下は長すぎて
どこまでも吸い込まれていくような

感覚

どこまでも どこまでも どこまでも どこまでも

思考の羽音がぶんぶんと
耳の奥に纏わりつく
払いのける手は痺れて重く
諦めた私は
朝が来るのを ただ待っている

喉の渇きを潤すことも
ままならない中で




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