備災キャンプ00

防災キャンプマンガの補足(具体的なアイテムやトイレのことなど。)

我が家の防災キャンプのことについて描いたマンガでは、あまり具体的なアイテムやトイレ事情については描きませんでした。「まずは気軽にレジャーの延長線上の防災を」というマンガにしようと思ったからです。

あとは、実際にやってみるのが何より大事だからというのもあります。味の好みも、胃腸の好みも、人によってかなり個人差があります。

マンガにも描いたように私は味の濃いものが続くと辛くて薄味は飽きるけど平気、野菜が無いと辛いという感じなのですが、夫はその逆です。コウの場合は食べ慣れないものは苦手で、かつ匂いに敏感なので、ダメだと感じたものは全く受け付けられません。無理やり食べさせたら大惨事だと思います。

家族3人でも食事1つでこんな感じなので、「まずは調べる、そしてやってみる」ということが基本かと思います。

その上で、私が体験して個人的に感じた、「防災キャンプで分かること・必要なもの」について書いていこうと思います。商品の紹介はamazonアソシエイトのものなので、アフィリエイトは踏みたくないという方は画像や商品名のみ見て頂けたらと思います。少しでも参考になれば幸いです。

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(延々とCB缶からガスを移し替えられるキャプスタOD缶、クッカーに落ちないよう割り箸で支えられてるドリッパー、地味なテーブルなどがnotおしゃれを演出する我が家のコーヒータイムの図。コーヒーは美味しいです。)

1.食料について

まず、前述のように個人差があります。その上で、日常から食べ慣れていることは大事かなと思います。食べ慣れた食事は、災害時の胃腸と精神に優しいそうです。

うちではクノールのスープDELIと永谷園のおみそ汁アソートをamazon定期おトク便で購入し、届いたらストック入れ替えという感じで循環させています。カップがあればお湯だけで作れるし、保存性も良いです。場所も大きくとりません。味噌汁は生みそタイプの方が美味しいのですが、乾燥している方がゴミが臭わないだろうということと、1袋開けてカップに入れて湯を注ぐだけという3ステップが楽だからという理由で顆粒にしています。

あとは、ほうれん草と卵のスープや缶詰などを近所のスーパーで買っています。僅かながら野菜とタンパク質をとれますし、ご飯と合わせて雑炊のようにして食べることもできます。疲れや緊張から唾液が出にくくなることがありますが、そういう時もスープご飯なら食べやすいのが良いです。

粉末リゾットの素とコーン缶でリゾットを作ったこともあります。炊き込みご飯の素で炊いたご飯と炒めたウインナーでも、結構キャンプっぽいご飯になります。

慣れないキャンプのテント設営や日中の野外遊びでグッタリしたところから「さぁダッチオーブンで鳥の丸焼きを!」「いや、もっと簡単にカレーから始めようか!」「バーベキューなら家で用意してきた食材を焼くだけだよ!」というノリになれないことはありえます。

そんな時でも簡単でほっとできるご飯のラインナップは、災害に備えたご飯になるのではないかと思います。カセットガスコンロでお湯を沸かして注ぐだけなら疲れていても時間が無くてもできますし、少し余裕があればご飯を炊いて塩むすびにしてもいいです。

パスタやパスタソース・レトルト食品、缶詰なども、日常の食事でありつつ備蓄にもなります。ゆで汁が余らないようにパスタを茹でる方法も、たまに試して慣れておくと災害への備えになるかもしれません。


2.洗い物について

ウォータータンクに溜めた水で食器を洗う経験をしていると、必要な水の量などが分かるかと思います。油物はティッシュで拭ってから洗うと、洗剤や水の使用料を減らすことができます。災害後、水は貴重です。

キャンプ場なら多分場内に洗い場がありますが、サイト内で洗えば混んでる時の順番待ちをする必要はありません。キャンプに慣れるまでは紙皿を使うと楽です。

災害時はゴミの回収が始まるまで極力ゴミを減らしたいので、紙皿よりもラップをお皿に敷く方が便利かと思います。

私は折りたたみではないタンクを持っています。コック周りの安定感など使いやすさがあると思いますが、折りたたみタンクの方が防災グッズとして収納に優れているので、両方持っていると給水の際に便利かなと思います。

そして、水は重たいです。路面状況にもよりますが、折りたたみカートがあると給水所から帰る時に便利かもしれません。私はキャンプ用に1つ持っています。

衣服は、ビニール袋を使って節水して洗う方法があります。ビニール袋に水と洗剤と洗濯物を入れて揉み、袋を押し丸めながら脱水し、同じ容量で濯ぎと脱水をして干す方法です。

洗面所が使えるようであれば、洗面所で栓をしながら洗うと排水が楽ですが、地震後は床下で排水管が破損していることがあり、床下に汚水が流れる可能性があります。集合住宅の上階に住んでいるのであれば、下の階に汚水が浸水する可能性があります。(これは浴室・トイレも同様です。)破損していないという確認がとれるまでは、屋外に流した方が安全かと思います。

私のようなうっかり者な大人や小さいお子さんの居る家では、蛇口に張り紙をしたり元栓を締めたりしておいた方がいいかもしれませんね。

食器、衣類、いずれの洗い物も、ゴム手袋があると良いです。冬場は水が冷たいので必需品だと思います。


3.トイレについて

まず、前述のように地震後は床下で排水管が破損していることがあり、床下に汚水が流れる可能性があります。そのため、断水していないが水が流せないという事態はありうると考えられます。

なので、非常用トイレは是非用意しておきたいアイテムです。

凝固剤とビニール袋のセットは50回分の箱を買ってあります。1日1人7回と少なく見積もっても、3人家族で1日21回分は必要ということです。5日分でも105回分は要ることになります。約2箱です。防臭袋は別に買ってあり、普段使いしています。夏場の生ゴミを捨てる時など便利です。

BOSの袋にはSSからLLまでサイズが数種類あるので、用途に合ったサイズを購入すると良いと思います。まとめて捨てるのであればLL、まとめて捨てる前に随時小分けにしたいのであればLやMがあると良いかと思います。

実家には室内犬がいるので、母に防臭袋を勧めたら「夏場すごく助かる!」と喜んでいました。お勧めです。

BOSの袋と凝固剤のセット商品は、災害後にすごい速さで品切れしていたりします。

キャンプ中も、移動で渋滞に巻き込まれた時用の携帯トイレと共に、このような災害時用トイレを持っておくと良いかもしれません。虫がすごいトイレの場合、苦手な方は「テントの前室で用を足した方がマシだ・・・・」と思うかもしれないからです。袋と凝固剤をバケツにセットすれば使えます。

キャンプ場のトイレの虫事情は、事前にレビューやブログなどで調べておくと良いかもしれません。コウは意外と平気でした。公園のトイレなどで慣れているのかもしれません。


トイレに関しては、阪神・淡路大震災で家が半壊した親戚が本当に悲惨だったと言っていました。食事も、家にあるもので当座を凌いでいたら、食料が尽きて避難所に行った時には「既に避難所にいる人の分すら足りていない」と貰えなかったそうです。

食事とトイレ、本当に大切です。寝袋やマットも、「避難所や家の中の(家具が倒れたりガラスが散乱したりしていない)1部屋で家族が固まって寝る」という時に役立ちます。キャンプ用品と防災グッズは被るところが多いです。

※避難袋(緊急時持ち出し袋)には、緊急避難の為に必要なものをコンパクトにまとめて玄関に置いておく良いそうです。メガネを使用している人は、予備のメガネを入れておくことが必須です。私も、1つ前に使っていたメガネを入れ替えながら予備メガネとしています。


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コウがテントの目印に描いてくれたマグロです。撤収作業の時にマットの上でゴロゴロしながら愛でていたので、

「リュックにマグロしまっておきなさーい。荷物に紛れちゃうよー。」

と声をかけたのですが、テントの外で聞いた人は「マグロ?ぬいぐるみとか・・・?」と思ったのではないか・・・・?と、後になって思いました。

コーヒーを飲みに行ったり本や苗を買ったりすると思います。