謎の運動部だったアドバンテージ

 小学校から高校までずっとサッカーをやっていたので、社会人になって運動不足になっても、なぜか「おれ、サッカーやってたから大丈夫」という謎の大丈夫感を持ったまま30代後半に突入してしまった。

 30代前半頃から、環境も変わって激務になったというのもあるがやけに肩が凝るようになったり、腰痛に悩まされるようになった。最近はもともとの持病的に持っているお腹の弱さに加え、片頭痛も一週間に一回ほど起こるようになり、正直抜け毛も増えたし白髪も目立つようになった。それに独身なのでスタンドアップ問題なども気になってくるようになると、本格的に「あぁ、やばい」「体力がやばい!運動せな」と焦り気味になるというのが”今”である。

そう考えてみると、お腹のぷにぷにもやけに気になるようになってきたのだが、実は近所のゴールドジムに週一で通っていたのも「おれ、ジム通ってる」というためだけのフェイクに過ぎず、アンチエイジング、減量、体力増加、筋トレなど各種運動における効果を感じることもなかった。

さらにマシンの重さを基準にしたりすることもなかったので、ちょっとした成長もなにもないという、ないないづくしの活動……。
この目標のないフェイクというの名のジム通いを一旦止めて、「運動習慣を身につける」という新しい小さな目標を持つことにした。

 まずこの目的を持ったことで、週一のジムのほうがなんかすごい気がする!という気持ちをばっさり切り、自宅でできる数分のトレーニングに切り替えた。

ただし”運動”は毎日やる。とにかく毎日なのでキツすぎるトレーニングでは嫌になってしまう、適度な高負荷がいい。また長いのも考えもので、自分は30分のブートキャンプ的なものは飽きてしまうし体力がもたないので、5分ぐらいのものを組み合わせることにした。それにより集中力を保つことができるし、すぐ終わるというのは実は頑張れる理由になる。
毎日続けるために、重要なポイントは自分を甘やかすということである。

甘やかしポイント
・高負荷すぎるトレーニングはしない(やるのが嫌になるから)
・無理して全部のサーキットをやろうとしない(続けるのが大事)
・5分ぐらいのトレーニングを組み合わせる(長いと飽きる)

最近はYoutubeにトレーニングメニューが大量にアップされているので、そこから見つけて自分にあっていると思ったのがHIITとタバタ式だ。
HIITもタバタ式も高負荷で短時間というところが非常によく、ただそれでも何個か組みあわせていると休憩もいれて一時間ぐらいかかってしまうので、まだ現状では「トレーニングをやるぞ、やるぞ!」と1時間ぐらい前から思っていてもデバイスから離れられないで、ネットを見たりゲームをしたりしてしまう自分がいる。

そんな時は、トレーニング動画をテレビに映してしまう。意味もなく腕立てを始めて見るなど、とにかくスタートしてしまうというのが重要なのだと動き出すと気づく、スローでも動きはじめるとそのまま惰性で進みきってしまうから不思議なものだ。

 最近では毎日ではなく、休むと決めた日は休んだり、疲れたと思ったらやらないなどコントロールするようにしている。といっても2ヶ月ぐらい続けてみても、変化と言ったら腕立てが膝をつかずに10回できるようになったぐらいである。細マッチョへの道のりはかくも長い果てしない道のりなのだな……。


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