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ダイエットで自分は変わる(32)衣食足りて

真の野生ならば毛皮か麻かなにかを腰に巻いておしまいだろうが、現代の日本でそれは難しい。だた、成人していれば縮むことはあっても身長が伸びることはなく、体重も2kgくらいで上下しているだけであるから衣服のサイズはぜんぜん変わらない。体重を測ることの意味を繰り返し書いてきたが、衣服の着心地でも日々の身体の変化を知ることができる。同様に、着心地の悪い衣服はよい状態を保てなくする。

制服と同じ
仕事柄、服装は特に決まりはなくスーツを着ることも滅多にない。そこで日々の通勤や仕事は夏季、冬季の二つに大きく分けて同じものを何枚か用意している。夏は半袖シャツに麻混のチノ、冬はボタンダウンシャツに黒デニム、寒さ暑さを調節するフーディ。でほぼ済ませている。同じメーカー(ファストファッションで問題ない)の同じサイズを試着せず買う。程度がよければ古着も気にしていない。というより、ほぼすべてフリマサイトなどで買っているので、身につけているものでいちばん高価なのはカルバンクラインの下着である(下着だけは必ず新品)。別にカルバンクラインである必要はまったくないのだが、万が一のアクシデントで救急搬送みたいな状況になった時にみすぼらしい下着では悲しいからである(その点、野生はその場で野垂れ死ぬだけで済むので潔い)。

ファッションで気分が変わる
平日における上述のザッカーバーグ方式は、衣服の選択に要する時間がほぼゼロで済む強力な方法である。今を大切に過ごす上で、どうでもいい服選びに時間を費やすのは本当に無駄だ。毎朝ランチを作るために20分が必要なのだから。しかし、ある程度の年齢に達すると面倒になっていつも同じ格好になるだけでなく、何処へ行くにも「気楽な部屋着みたいなもので済まそうとする」気分に気がついた。これはいけない。そこで、仕事ではない日にはあえて面倒なファッションをすることにした。ジャケットを着たり、革靴を履いたりするのは手間も掛かるが、きちんとした服装でパン屋に行ったり、博物館をゆっくり周ったりするとかなり気分が良い。あまりしない外食も丁寧に時間を過ごせる。礼節を知るというのは本当。

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