KSLを分析する!

こんにちは!

今回は私が1年間戦ったKSL(関東サッカーリーグ)について書いていきます。
KSLに関わる方も、みたことがない方にも魅力が伝わるように色々なことを書きます。

私が所属している桐蔭横浜大学は選手が80名程度いて、その選手たちをいくつかのチームに分けて1年間を戦っています。関東大学サッカーリーグ1部に所属するTOPチーム、KSL1部に所属する社会人チーム、他にIリーグ(今年は出れませんでしたが)や新人戦、育成リーグなどのチームに分かれています。つまり、社会人チームはTOPチームで試合に出ることのできない選手で構成されたチームなのです。その社会人チームで今年1年間アナリストとして活動をしてきました。そこで感じたKSLの魅力、1年間戦う苦しさ、楽しさをお伝えしていければいいかなと思います!

今回は1年間アナリストとして関わってきた私が、KSL全体の魅力とKSL1部に所属する各チームの魅力について書かせていただきます。
KSLに関わる人の中でもKSLの試合は多くみている方だと思っています笑

  1. KSLのリーグの魅力

    KSL1部にはJリーグチームでの経験を持っている選手が多くいます。若いうちに出場機会をなくしプロ選手を引退した選手。育成型期限付き移籍でJリーグチームから来ている選手。引退間近のかつてのスーパースター選手。ワールドカップにも出場した元日本代表選手。
    彼らに共通して言えることは「うまい」「速い」「強い」「IQが高い」
    とにかく何かしらにおいてレベルが違います。我々大学生チームからすれば、目標としているプロチームの経験をしている選手との対戦はとても貴重なものであり、成長を促すものでもあります。
    このような選手が間近で身近に見ることができる。そんなリーグはKSLぐらいなのではないでしょうか。

    KSLに所属する選手の半分以上はプロではありません。他に何かしらの仕事を兼ね合いながらサッカーをしています。その必死さ、両立の難しさ、苦しさ。でもその中でも非常にレベルの高いサッカーを各チームしています。この魅力は地域リーグにしか出せないものなのではないでしょうか。

    アルビレックス新潟に所属する長倉幹樹という選手を知っていますでしょうか。2022年に順天堂大学からKSL1部の東京ユナイテッドFCに加入しました。その後2022年の夏にザスパクサツ群馬に移籍。そして今年の夏にアルビレックス新潟に移籍しました。
    KSLに所属していた期間は半年ですが、KSLの価値は彼のおかげで上がったと思います。KSLの価値、レベルの高さを世の中に知ってもらう人物であったと思います。Jリーガーを輩出するほどレベルの高いリーグであるのです。

  2. KSL1部の各チームの魅力について
    アナリストとして、KSL1部の各チームの試合を少なくとも12試合程度観てきました。多いチームは全試合見ました。そのくらい試合を見た私が各チームの魅力や厄介だった選手について書いていきたいと思います。ついでに桐蔭横浜大学FCとの対戦成績も書いておきます。
    ※私個人の意見です(何か間違ったことを書いていたらすみません笑)

    VONDS市原FC
    前期 1-2×
    後期 0-4×
    堅守!速攻!セットプレー!
    まず守備が硬すぎる。18試合して8失点。2試合で1失点。複数失点したのは1試合だけ。CB5番の渡辺広大選手は元プロの選手。この選手の統率力、ゴール前の強さはレベルが違います。
    攻撃はカウンター後のクロスやセットプレーでの得点がほとんどを占めています。キッカーやクロッサーを行う、サイドの13番有永一生選手のキック精度は化け物です。中で合わせる選手は本当に当てるだけ。
    この強さを真ん中で支えているのがボランチの32番土佐陸翼選手。ロングボールのセカンドボールの回収、そこからサイドに展開するロングボール。全てが正確で繊細な選手です。

    栃木シティフットボールクラブ
    前期 1-2×
    後期 3-5×
    上手い!速い!めっちゃ点決めるやん!
    とにかく攻撃力が化け物。イメージの中ではポケットに侵入して、クロスを上げGKからすればノーチャンスのボールがFWの元へそれを確実に決めるFW。その中心となっているのが、WGの77番田中パウロ淳一選手。TikTokなどでも有名な彼ですが、クロスは非常に正確。速い。サイドでの1対1はほぼ勝つ。さすが元プロの選手。KSLの中では止められる選手はほとんどいません。
    2列目に位置する11番表原玄太選手は2列目からのランニングやミドルシュートを持っており、得点感覚にも優れている選手です。非常に厄介です。
    LSBの15番佐藤喜生選手はいい意味でめんどくさいです。足元がとても上手いです。この選手のところでボールを奪われることはほぼない。プレスでハメようとしても逃げられる。それにして、空中戦も強く、対人も強い。

    東京ユナイテッドFC
    前期 0-1×
    後期 1-1△
    守備の正確さ。攻撃の個人のレベルの高さ。
    黄大俊監督が統率する守備の形はレベルが高く、ゴールに行かれることが少ないように感じています。その中心となっているのが、CB5番香西克哉選手。空中戦と対人がめちゃくちゃ強い。そして周りの選手を動かすコーチング。この選手がいるだけでチームのレベルが一段と上がります。
    FWの14番新関成弥選手は、FWとしての技術が高く、キャプテンとしてのリーダーシップもあります。今の東京ユナイテッドFCにとって欠かせない存在です。

    ジョイフル本田つくばFC
    前期 1-1△
    後期 0-2×
    攻撃のクオリティの高さ。足元うっま!
    とにかく足元のクオリティが高い。ビルドアップからアタッキングゾーンに運ぶ正確さ、ボールを奪われないパス回し。セカンドボール回収の嗅覚。ハイプレスではないが、ハイライン。崩すのも難しい。攻撃は、サイドからの攻撃。サイドで崩す、RWGの7番鍬田一雅選手。サイドで崩した後のミドルシュートや、セットプレーでのキッカーとしてのキック精度。抜群です。
    ハイラインの後ろを支えるGKの36番阿久津大輝選手。身長は170cmとGKでは小柄ですが、クロスボールの強さ。シュートストップ。前に出てクリアボールの対処。GKとしての技術の高さはリーグ1番だと感じています。

    東邦チタニウム
    前期 1-0○
    後期 1-1△
    高強度!ハイプレス!ボール取る!カウンター!!
    強度が高い。ありえないくらいのレベル。ハイプレスをした後のショートカウンター。ロングボールからの裏抜け。シンプルなサッカー。ホームグラウンドの柳島スポーツ公園総合競技場は人工芝が比較的硬く、ボールが跳ねる。あのグラウンドでパスサッカーをしようとすると、ミスがかなり起きます。また海が近いこともあり、風が強い。東邦チタニウムが追い風の時のロングボールからの攻撃はかなり迫力があります。このホームグラウンドの強みも生かしたサッカー。CB4番小松崎雄太選手46番榎本滉大選手の2CBは迫力があり、リーグ失点数が2番目に少ないチームを牽引しています。FWの9番飯島秀教選手は得点能力に優れており、ゴールへの執着心があります。

    南葛SC
    前期 0-1×
    後期 2-2△
    個人の能力!観客数!圧倒的アウェー!
    なんといっても各選手の知名度の高さと勝負を知っている経験値、技術の高さはレベルが高すぎます。経験が物を言う。まさに。知名度が高い選手が多いからこその集客力。圧倒的アウェーを感じました。
    CBやSBをこなす29番下平匠選手は、左足のロングフィードがピカイチ。この選手の前線へのロングフィードは対処が難しい。他にもプロを経験した選手の技術は恐ろしいものでした

    東京国際大学FC
    前期 4-1○
    後期 1-3×
    高強度に加えた前線の強力さ!
    マンツーマンディフェンスを用いたハイプレスでボールを奪いショートカウンターを狙うチーム。前線にはフィジカル面に優れた選手が待っており、戦うのが嫌なチーム。VONDS市原のようなチームには、ローブロックを引き、相手にボールを持たせ、相手の嫌なことをするチームでもあります。
    ここでは前線に位置する3人の選手を紹介します。7番若松隼人選手。フィジカルお化け。当たり負けしない。9番樋口航大選手。裏抜け速い。収める。得点能力。チームをまとめるリーダーシップ性。11番金田奎人選手。キック精度高い。アシストできて、得点決めれる。シーズン通して、得点にほぼ関わっていた選手です。

    東京23FC
    前期 3-2○
    後期 2-1○
    戦術!戦術!戦術!個人の能力たかっ!
    まず戦術が面白い。小松祐己監督の緻密さ。見ていて面白いサッカーを繰り広げます。何試合スカウティングしても3バックなのか4バックなのかも分かりづらい。可変的な動きを続け、ポゼッションをし、相手に合わせたプレス。そこに、CF9番清水光選手や、LSH10番ジョニーが愛称の若杉好輝選手などの個人の能力が高い選手がマッチします。それを底で支えていたのがAC長野パルセイロから育成型期限付き移籍をしていたCB20番の敷田唯選手。DF能力はもちろん高く、配球の正確さは東京23のポゼッションの軸となっていました。他にも中盤を主戦場とする15番田邊隆平選手。サッカーIQの高さがプレーやポジショニングから垣間見れます。

    流通経済大学ドラゴンズ龍ヶ崎
    前期 2-1○
    後期 1-0○
    ポゼッションうま!
    今年は残念ながら降格という結果にはなりましたが、試合内容を見ていけば、各選手のポテンシャルの高さやうまさがよく見られます。中でもポゼッションのレベルは高いです。
    中でも厄介だったのは4年生の7番大亀海世選手。ドリブルのキレが半端ない。そこからのラストパスの想像力も豊かな選手でした。他にもSB29番田村陸選手。左足のクロスは正確で、今はTOPチームのインカレのメンバーにも選ばれています。

いかがでしたか?
リーグの魅力と、各チームの魅力が少しでも伝わったなら嬉しいです!
KSLについてはまたなにか記事を書きたいと思います!
今はKSLに関わる方が周りに多くいらっしゃるのでその方々に少しでも「おぉー。いい記事書いてんじゃねぇか。」って思ってもらえたら嬉しいです。

ありがとうございました!









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