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オンライン秘書にも“雑談”は必要です


6年前のことです。
私がオンライン秘書デビューして初めてお世話になった会社
その最初の定例ミーティング(Zoom)が始まった時でした。
「じゃあ、まずお互い“最近あったいいこと”を話しましょうか^^」
いきなりクライアントであるN社長がおっしゃいました。

え?
仕事の話じゃない・・・の?

緊張でガチガチになっていた私は
社長の発言の意図がわからず
「聞き間違えたのかもしれない」
「どうすればいい?」と
軽いパニックに陥ってしまいました。

その時でした。
「はい!」
先輩秘書さんがゆっくりと手を挙げて
「先日、息子の保育園で・・・」と
プライベートのお話を始められたのです。

え、ほんとうに“最近あったいいこと”の話?

私の頭の中はますますパニック!
次は私の番だ!
えーと、最近なにがあった?いいことって何?
必死に頭の中で話をまとめ・・・
なんとか「発表」することができました。

笑顔のN社長は最後に「じゃ、僕からも」と
ご家族の話をしてくださいました。
そして
「じゃあ、ミーティング始めましょうか」と
仕事モードに切り替え。
そこからは普通のミーティングとなったのです。


ミーティングって仕事のことを話すための時間じゃないの?
もしかして入ったばかりの私を気遣ってのことだったの?

モヤモヤが残りました。


それから次も、また次も
ミーティング前には必ず同様の時間が作られました。

やがて私はこれが「必要な時間」なのだと知ったのです。


▽アイスブレイク
→会議や研修などでよく利用される、緊張を緩和させるためのコミュニケーションの方法


仕事の中でアイスブレイクを活用されているN社長は
社内のミーティングでもこれを取り入れて
私たちがリラックスして円滑に進められるように
パフォーマンスが少しでも向上するように
場づくりをしてくださっていたのです。


そしてこのアイスブレイクの時間は、ミーティングだけにとどまらず
社長と秘書の関係性、秘書同士の関係性にも良い影響を与えてくれました。

プライベートの話をすれば、人となりや家族の様子も垣間見える。
距離感がより縮まって、仕事がよりスムーズに進められる。
何か困った時はお互いに助け合おうという空気が生まれる。
この人のために頑張ろう!という気持ちになる。

ただの雑談時間だと思っていた数分間の積み重ねが
いつの間にか社内の結束をより強くしてくれたのです。


少し前に、私は「おうち秘書サロン」の中で
「おうち秘書コンパス※」という企画に参加していました。
※先輩秘書さんと悩みを抱えた秘書さんが
 1対1でお話をして解決策を一緒に考える、というもの
(私は解決のお手伝いをさせていただく立場←一応先輩(^^;))

その中で「アイスブレイク」についてお話する機会がありました。

多忙なクライアントとゆっくり話す時間がない
ミーティングは業務のことだけで精一杯
意思の疎通が取れていない気がする

そんなお悩みを抱えた秘書さんに「雑談のチカラ」について
自分の経験談をお伝えしました。

できればミーティングの中でアイスブレイクの時間を作ってほしい
でもそれが不可能なら、その日最初のチャット投稿に
「おはようございます!今日はいい天気ですね」とか
「今日は寒いのでゆたんぽ抱えて仕事します!」とか
仕事ではない一文を入れてみたらどうか、と。

すると、早速実践してくださった秘書さんに
クライアントとの関係性が良くなった!と
とても喜んでいただけました^^


オンラインで仕事をするオンライン秘書でも
一緒に仕事をする方たちとの人間関係は大切。
会社員やパートなど、職場で働く人たちが
ちょっとしたおしゃべりや一緒にお昼を食べることで
心の距離を縮めていくように
オンラインワークにも“雑談時間”は必要
そういう一見無関係に思える部分の関係が
よりよい仕事へのモチベーションに繋がる。
そういうものなのかもしれません。
結局は人と人がお仕事しているのだから・・・


次の定例ミーティングでは
どんなネタでお話ししようかな・・・
毎週末の夜には、こんな楽しい悩みを抱えている私です(^▽^)/





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