かき氷とトイレで見えた成長
昨日、ナノハナ(9歳)とスズメ(4歳)3人で、私の大好きなセリアに行った。
折角のお盆休み最後に、パパが風邪気味で、出かける予定もなくグダグダ過ごしていたその日。
昼が過ぎた頃から、うずうずしていた私の
なーんか、どこか、行きたいー。
とゆう、わがままであてのない欲求が爆発した。
ねぇねぇ、子供達、どこ行きたいー?
と投げかけたところ、子供達は
公園に行きたい!
自転車乗りたい!
と弾みだした。
うかつだった。
炎天下の恐ろしさなんてへっちゃらな人達に、外で遊びたいと答えさせてしまった自分の質問のバカさ加減が身に染みて、余計暑い。
そもそも。
(自分が喜ぶ)どこかへ行きたい、と言う気持ちから生まれた、質問のようで質問でないこのセリフ。時間を10秒戻してくれ、もう言わないから。
この時間に公園は危ない!熱中症になっちゃうよ!セリアならかわいいのいっぱい買えるかもよ~。おとなりの店でかき氷も食べれるかも。
と、焦った結果、物欲、食欲に訴えかけた。
(割と何でも買ってくれるセリアなら…しかも、かき氷付き…)
と、一杯食わされた子供達の同意を得て、出掛けた次第である。
まずは、かき氷屋さんへ。
ここで、紹介しておきたい私の中の造語がある。
ピンク期と、水色期。
色の概念ができ始めた幼児期の、女の子特定のほんのわずかな期間を表している。
ピンク期は、ピンクだいしゅき、イチゴだいしゅき。ピンクはオンナノコ。と言う最も幼い頃。
かたや水色期は、好きな色を聞かれると、水色、青など、寒色系を指すようになる。ピンク期を経て、少しずつお姉さんになることへ意識が向き始めた、ピンク卒業期。
サンプル数1だが、女の子を一人育ててきた私の確信があった。大体のお母さん方が感じていることかもしれないが。
さて、話は戻る。
どの味にする?となった時、ワンピースを買うのもピンク、マニキュアもピンク、かき氷とくればイチゴ味一筋だったスズメが、
メロン!
ときっぱり言い放ったのである。
これはもしや。
水色期到来じゃないか!
おめでとう!
スズメ!
ナノハナと一緒に、スズメの成長を喜びあった。
そして、ピンクと緑のかき氷を親子三人で楽しんだ。
次は、ママのお目当てのセリアへ。
店内を一歩入ると、私の心をときめかせてくれるモノ達がキラキラしながら整列し、出迎えてくれる。
アタシ、可愛いでしょ。
俺はここにしか売られてないゼ。
そうやって私の視線を奪い合うので、一人一人を手に取り、愛でてやる。
ほーう。あなた、こう使うのね。
おまえ、ここに居たのかー!また買ってあげるからね。
そう語りかけ、衝撃の出会い、感動の再会を繰り返した。
足の赴くまま、店の隅々まで散策していると、トイレから戻ったナノハナが、飴ちゃんを握っている。
話を聞くと、トイレの列に並んでいたら、後ろに2歳くらいの子を連れたお母さんが並び、トイレが一室空いたので、先に譲ってあげたらお礼に飴ちゃんをくれたらしい。
よく譲ってあげたね。きっとすごく助かったと思う。おかげでお漏らしせずにすんだかもしれないし。
そう言うと、彼女ははにかんだ笑顔を見せ、再び商品に視線を戻した。いつの間に、知らない人に声をかけ、譲れるようになっていたのだろう。私の知らない顔が、もっともっとあって、その一部だけタイミング良く見れただけなのかもしれない。
ふとした瞬間に、得もいわれぬ嬉しい成長の証をチラ見せしてくる、わが娘たち。
こんなわがままなお出かけなのに、ふたりから素敵なものを見せてくれて、ママは幸せ者だ。
ナノハナに関しては、後日更に脱帽のエピソードが。
朝の準備中、化粧を終えメガネ(常時メガネ)をかけずにうろうろしていると、ふと目があった瞬間、
あ、ママ眼鏡外したら美人…
と、独り言のように囁いたのだ。
え。そんなん、イケメンが女の子落とすときのやつやん。
これには感心した。
わざとらしくなく、本心がポロっと口からこぼれたかのような囁き。
ありがたく、頂戴したよ。
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