『グリーンブック』いろいろと文句がある人が多いみたいだけど、そこは置いといて、まずは映画を楽しもう

アカデミー作品賞・脚本賞・助演男優賞の3部門を獲得した作品。つい見逃してしまっていたので、配信にて鑑賞。

がさつなイタリア人の用心棒トニー・リップをヨーロッパ系のアメリカ人・ヴィゴ・モーテンセンが見事に演じているのがとても楽しい。

カーネギーホールの階上に住む、ジャマイカ移民の出で天才ピアニスト、ドン・シャーリーはアフリカ系アメリカ人のマハーシャラ・アリがクールに気品高く、でも迷いの闇を抱えているというような複雑な役をこれまた見事に演じている。アカデミー賞を掻っさらっていったとしても、文句は言えないはずなのだが、人種差別を扱っている映画のお決まりパターンで心を掴み取るなんて志も何もない、ふざけるな なんて僕は考えない。当事者じゃないからなんだけどね。気持ちはわかるけども。賞なんてえのはそんなもんだろ。

トニー・リップは『ゴッド・ファーザー』で映画デビューしてから役者としても活躍していた人物。『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』などにも出演していたようなので、一度、観ておきたいなぁ。

そのトニー・リップの息子であるニック・ヴァレロンガが脚本に多く関わっているってことなんですが、映画で演じてたあの息子がこの二人から見聞きした話も存分に盛り込まれていることだろうと想像すると、それもまた愛おしく思えてくる。

そんな夢を見させてくれるときもあっていいんじゃないの。

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