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評価と順位

作品を書き出して、最初はバーッと余計なよそ見はしなかったですが(後で書きますが戦略としてテーマ設定でのコストをとある方法でゼロにしたから)、正月休みを終えた後半からはしょっちゅう検索で人の進捗をさぐったり、人の昨年の応募作品をディグッたり、前回の発表号の選考方法とか採点傾向を繰り返して読んでしまいました。よくないね。

前回本誌内容の、いわゆる戦略面の指摘/一方たましいに素直になることの大切さのアドバイス、また追加で行われた夕方7時のスペースでの話、それぞれに耳を傾けて咀嚼しても、正反対のことを言われてしまってますよね。
しかし!!選考は異種格闘技戦なのでそれもむべなるかな、です。
自分の言いたいことを叫んで賞を獲れるわけでもなく、戦略に全振りして頭が先で作品を作ってもそれで賞に届くとも限らない。


そもそも一次選考では160作品がただひとりの審査員に無作為に割り振られ、他の3人の評価は受けない。ただひとりに好かれれば通るし、その人に嫌われれば通らない。


運悪く自分の選んだテーマに対する解像度/理解度が低いかもしれないし、その人の解像度の高い分野に優れた作品が来ればもう自分の出る幕はないでしょう。
例え解像度を高く読んでくれても同じテーマで更に優れた作品を書いた応募者が複数いれば厳しい目の審査員には当然「下位互換である我」と比べられるでしょうし。

借り物の言葉では(それでもその歌の価値はあるけれど)世の中の多くへ、深くへ届いても遠く広く、には歌は届かない=賞には足りない、と解釈しています。賞の場、ってとても特殊で、ホントなら別に出さなくて良い場所ですよね。出し続けている人へは本当に尊敬していますが、少なくとも私は賞の場以外の他の場所でも私もあなたも自分自身の歌は歌えると感じていますし、今回の1度きりの参加にします。


最初に書いた私のテーマ戦略、とは私は知らん人にテーマを決めてもらいました。全く他者に丸投げたんです。そこで「ハムスター」と「蛍光灯」みたいに2つワードをもらいました。それをそのままくっつけ「ハムスターと蛍光灯(仮)」にしただけなのでテーマを考える時間がゼロになりますし流行りとかトレンドとかへの思惑=ノイズとは遙か遠い場所に身を置ける、これは敢えて真逆のアプローチをとる戦略です。ただ、初期のコストがゼロでも、自分と接点ないものと取っ組み合って制作することには当然なるので(楽しかったからそんなに自覚はないけど)、私は周りより差別化のコストをかけた、と言えるでしょう。


洋服を買うとき、出せる予算は人によって違いますが、店に行き(人によっては梯子して)試着して買うか、ネットサーフィンをして見比べて買いますよね。いっぽう私は朝に家から出てたまたま一番最初に会った知らん人に、服をそっくり靴から帽子まで全財産の二万円で譲ってもらうんだ!とあらかじめ決心していたのです。無謀でしょう?なんとかそれをリメイクサイズ合わせをして応募締切までの1ヶ月着ていた感じですね。
これに共感した奇特な方は次回の角川で真似してみたらいかがでしょうか!!(「それであなたの作品の質はどうなんですか??」と問いかけて来た頭の良い人の口を押さえながら退場)


以上、珍しく今日はガッツリ真面目でした。色々書いたけど、私は佳作がほしい……とは思いますがそれがとても狭き門だとはちゃんとわかっています……自分より全然うまいかたがたでも1次予選で敗退する人がずっと多い場ですから。


多く深くへ、遠く広くへ、と書きましたが、「広く」「遠く」の2つがとても難しいです。賞に相応しいのは「広く」「遠く」、少なくともどちらかできていないと駄目だと思います。
私の歌は、どこまで行けるでしょうか??誰に届くかな??

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