1周年を迎えた話

皆さんいかがお過ごしだろうか。穴富ネクロだ。

本日(もう日付は変わって昨日になったが)ありがたいことに1周年を迎えた。
飽き性な僕が1年も活動を続けられたのはひとえに日頃より応援してくれている皆さんのお陰である。

この1年、僕は大した功績は残していないかもしれない。
正直この1周年を迎えるまでに登録者数1000人行きたい!と思っていたが僕の実力不足、努力不足でそれは叶わなかった。

けれどもたくさんの愛と応援の言葉を皆さんからいただいた。
そして活動を始めて、自分自身の事を少しだけ肯定できるようになったように思う。

デビュー前、僕は自分の声が本当に嫌いだった。
からかわれ続けたこの声で、期待値が高まっているであろう初配信を迎えるのが本当に恐怖で仕方がなかった。
もちろん僕の声が予想と違ったというコメントはたくさんあったが、僕の見える範囲でのそのコメントはどれも肯定的な意味だったのを今でも覚えている。

とはいえ、離れていく方々も居た。
これに関しては仕方のない事だとさみしくは思うが特に気にはならなかった。
今居る方々もこれから僕と出会ってくれる方々も大事にしようと思っていたような気がする。

先述したが、実は1周年までに1000人行きたいと心の中でひっそりと思ってはいた。少しだけ配信でも話をした気はするが、声を大にして1000人目指すぞ!とアピールをしてこなかった。それはなぜか。
どうしても僕の根底にある「僕なんかが」という気持ちが強く、何を言っているんだと、たわごとを抜かすなよと言われるのが怖かったからだろうと思う。

けれど皆さんと交流し、たくさんの愛と応援を受け取るにつれて、「少しずつでも夢は口に出していこう」と思えるようになってきた。

周りの人からしたらそんな小さい事でうだうだ考えていたのかと思うかもしれないが、僕にとっては夢を口に出してみるというのはとても勇気のいる事で、僕なりの大きな第一歩なのだ。
この大きな第一歩を踏み出せただけでもこの1年活動を続けてきた事は無意味ではなかったのだと思える。

僕は人より成長が遅い。それは僕が一番わかっている。
何かをするに於いて第一に不安や心配、恥をかきたくない、人に軽蔑されたくないとネガティブな感情ばかりが先行する僕は、動き始めるのもとても遅い。
どうしても周りの人と比べ落胆し、心や己の軸がぶれていく。

もう今まで十分に暗い話を書いているかもしれないが、ここからもう少し暗い話をする。気持ちが引っ張られやすい方はある程度スクロールして飛ばすことを推奨する。

活動をしていると何をゴールにすればいいのか、自分は何がしたいのかわからなくなる。
よくある比喩表現を用いるとすると
「先の見えない真っ暗な道を一人でひたすらに走っている」
そんな状況に陥るのだ。

周りの人と比べ、己のコンプレックスを直視し、いかに自分が凡庸でおもしろみのないことか。
突出した何かもなく、かといって大きく他と劣りそれを笑いに変えられるものもない。ただただ凡愚である自分がこんな世界に居てもいいのだろうかと考えだしてしまう時がある。
そんな気持ちになる度にどこかキリのいいところで辞めてしまっても良いのではないかと思っていた。

予定表を作る手が進まない、サムネイルを作る手が止まってしまう。
これが本当に面白いものなのか、盛り上がらないのではないか。
何もわからなくなる時がある。
長期で休めばきっと皆さんが心配をするだろう、Twitterの更新も止まれば心配するだろうと色々と考えているうちにすべてを投げ捨てたくなってしまう時が今まで幾度となくあった。

配信中も偶然見えてしまった数字で打ちひしがれることもあった。
今すぐ止めたいと思いつつ配信をしている時間はいつも以上に秒針が進むのが遅く感じた。

しかし、いつもそばに皆さんが居たから
僕の事を面白いと言ってくれ、自分では見つけられない僕のいいところを教えてくれる皆さんが居たから
もう少しだけ…もう少しだけ…とここまで来れたように思う。
今でもこのネガティブな感情に飲まれてしまう事はあるし、きっとこれからもあるだろう。

突然だが、太宰治の「葉」という作品をご存じだろうか。

『死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目しまめが織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。』

太宰治 「葉」


この部分を僕は何度も反芻して活動を続けていくと思う。

実際、活動とは関係ないが僕自身、諸事情で心を病んでいた時
周りの友人が僕と色々な約束を取り付けてくれた。
来週ご飯に行こう。次の水曜にドライブにでも行こうと。
お陰で僕は今まで生きてこれたように思う。

故に僕は皆さんと共に過ごす未来を約束し、その日までは活動を続けようと思う。
小さな目標を立て、それに向けて生きていこうと思う。

僕という人間が死ぬわけではないが、VTuberという物は忘れ去られてしまったらそれは死と等しい。

その死を、僕は他者との約束を理由に先延ばしできたらと思う。
独善的で申し訳ない。

さて、暗い話はここまでにしよう

折角の1周年というめでたい時に暗い話ばかりしていては陰鬱になってしまう。

1周年の記念にネクロの花嫁と言う曲の歌ってみた動画を出した。
皆さんは聞いていただけただろうか?
僕が活動を始めるにあたって最初の方に「ネクロの花嫁と言う曲がオススメです!」というマシュマロがよく来ていた。
その時から1周年にはこの曲を歌うぞ!と決めていたのだ。

とは言え、毎度のように動き始めるのが遅い僕だったのでかなりギリギリなスケジュールでの動画作製となった。
関係者各位にはタイトなスケジュールでのご依頼を本当に申し訳なく、かつこんなにも素敵な作品を作り上げてくださったことをとても有難く思う。

ちなみに歌がうまくない僕はこの曲の録音に半日くらいかけた。
MIXしていただいた音源を聞いた時「え!僕歌うま~!」と言ってしまった。
MIXの功績が100%と分かり切っているし、かなりの自画自賛だが、動画も含めとても良い作品になったと思う。

活動初期からずっと歌ってみた動画を出したかったこの曲で1周年を彩ることができて本当に嬉しい。
皆さんも聞いたら是非とも感想をコメントしてくれると、僕がそのコメントを読んでさらに幸せになるのでお手隙の際によろしくお願いします。

1周年から2周年に向けての目標は、果たせなかった「チャンネル登録者数1000人」だ。
何か活動の軸にできるような事を見つけ、今まで以上に頑張っていきたいと思う。
とは言え、「頑張っていく」というのはかなり漠然としているので、具体的に何をしていくのかをしっかり考えようと思う。
まずは動画やショートの投稿、次に専門分野での配信を増やす、耐久配信ももう少し増やしても良いかもしれない。
もしくは、VTuberの友人をもう少しつくり意見交換などできたらより良いものが作れるのではないだろうか。

動画やショートに関しては内容が無ければどうにもできない。
配信に面白いところがあればよかったのだが
友人からも指摘されたが残念ながら僕の話はオチまで長く、面白みも無いので切り抜きは難しい。
上記の点を踏まえ、日頃からネタ探しをしながら生活してみようと思う。
もしくはゲーム実況動画を撮るのもありかもしれない。

専門分野での配信は仕事が少し空いている時に資料作りや勉強を行い準備を進めていく。
インプット、アウトプットをしっかりできれば是幸いだ。

耐久配信は連休等を活用してやってみようと思っている。
僕の友人に耐久のプロが居るので人を頼るという事も次の1年では意識してみようと思う。

そしてこれからはもう少し交流を広げられたらと思う。
コミュ障、人見知りが強く交流サーバーに入れていただいても一言も発さずただ居るだけの幽霊部員なので、自分が気になった人や仲良くなりたいと思った人には少し声をかけてみようとおもう。

ここで宣言することで、皆さんが僕のケツを叩いてくれる事も少し期待しているがまずは己の力のみで計画を完遂できるように努力しようと思う。
あまりケツを叩かれ過ぎると「うるせー!」となってしまうのでほどほどで頼む。

兎にも角にも、今まで以上に活動を楽しみ色々なところに視点が向けられるよう心に余裕を持って生きていきたい。
これからも僕の事を応援してくれるみんなと笑い続けられたらそれが一番幸せだと思う。

月並みな言葉になってしまうが
いつも応援してくれてありがとう。これからもよろしく。
1周年と言う大事な日を、僕の大好きで大切な皆さんと過ごすことができて本当にとても幸せだ。

この幸せをこの先何年も嚙み締められるよう、後悔のないように生きていく。

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