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ヨーロッパ一人旅⑨ 念願のサグラダファミリアへ



1, サグラダファミリアへの情熱

 数学者が計算し尽くした美しい曲線の数々、何よりも建設着工から100年以上も経っていること。そんな普通だったらありえない人間の営みにロマンを感じていた。だからか幼い頃から未完成のサグラダファミリアをみることが夢の一つであった。
 しかし、バンクーバー在学中に「2026年にサグラダファミリアが完成するらしい」という情報を耳にする。完成はずっと遠くだと思っていた。しかし、入場料の引き上げや、技術の向上によって建設が早まったらしい。私は建設途中という部分ロマンを感じていたのに……
 完成する前に見に行かなきゃ!となりヨーロッパ一人旅行の最終目的地にバルセロナを設定。この「今見なければならない」感がどんな困難にぶつかっても最後までやり遂げるエネルギーの源になったのだ。


2, Casa Batllo カサバトリョ

カサ・バトリョをスケッチする学生達。贅沢だね

  バルセロナはとても都会で、治安的に地下鉄もさほど危険を感じなかったし、ロンドンほど地下鉄は複雑ではなかった。マルセイユほど風は強くなく全てが丁度良かった。サグラダファミリアの予約*の時間まで街をぶらぶらすることにした。

3, Casa Mila カサミラ

Casa Mila

  このうにょうにょ建築…..!たまらない…..!外壁はもちろんベランダの装飾がまるで海の生きもののように繊細でうにょうにょしています。それもそのはず、地中海をイメージして創られたこの造形。以上二つとも世界遺産に登録されていて、チケットを買えば中に入れる。ちなみにCasaとは「家」という意味を持つカルターニャ語である。
ガウディが手がけた二つの建造物を眺めながら、サグラダファミリアへの士気を高めます。このカサミラから歩いて15分でそれは鎮座していた。

4, Sagrada Família サグラダファミリア

何よりデカすぎる

   建造物を見て言葉を失ったのは初めて。遠くで見ても伝わる壮大で迫力のある存在感。何よりすごいのが近くで見た細かすぎる彫刻のデザインだった。この写真ズームアップして見てみて、気が狂う。
 中に入ると引き込まれるような天井を見て気づけば泣いていた。そのときはなぜ涙がでてきたのかわからなかったけど、後々振り返れば教会の柱が「木」だったんですよ。木の幹が枝分かれして太陽を目指して成長しているように見える。計算でどこまでも人工的だと思っていたそれは自然の曲線に惚れたガウディが見せる究極の人工の自然だったのだ。
 目を何周させて建物のどこを見ても毎回新鮮に感動した。これは100年以上かかるのは納得したし、それを見据えて設計図を書いたガウディは本当に天才で変態なのだと畏敬の念が止まらなかった。

これが天井、天上。吸い込まれてしまうね
柱、階段、光の入り方、そこにあるもの全て計算されている。

 そして追加でお金を払えば塔に登ってバルセロナの町を一望できる。途中まではエレベーターだけど途中から人一人分しか通れない暗い石段を登っていく。

帰りは石造りの階段をひたすら降りる。体力必要です。

5, カフェにてひといき

生ハムとマンゴーとひまわりの種
スパイス

 本当はもっと色々観光したかったけど、明日の早朝便で帰らなければならなかったので、適当に調べて入ったカフェでひといき。マンゴーサラダとゴールデンスパイスというドリンクを注文。とにかく試したことない食べものを食べたかった。カフェはいかにも「映え」という感じなのかこれがスペインの通常なのかわからないけどとても可愛らしかったから、最後にケーキをテイクアウトした。

店員さんの英語とても流暢だった

  そして町から空港へ、そして何時に来るかわからないホテルまでのシャトルバスをバルセロナの夕暮れを見ながら待っていた。やっぱり海外の空は広い。

バルセロナ空港からの夕暮れ


 夜中の三時に起き、前日に予約しておいた早朝のシャトルバスでまた空港へ行き、スペインのスタバを堪能した。さようならバルセロナ。

デカサラダボール。ドレッシングは不味かった。
バルセロナ空港の喫煙所からの景色

6,最後の最後まで旅は大変(おまけ)

7:40 バルセロナ→ガトウィック(ロンドン)
11:00 ガトウィック→ヒースロー(ロンドン)
14:20 ヒースロー→カルガリー(カナダ)
21:30 カルガリー→バンクーバー

一日で着いているように見えますが時差があります

こちら帰途のスケジュール。長っっっっっが
まずヨーロッパを出るまでに起きてから10時間かかっているし、総移動時間24時間くらいだったのでは….ロンドンで一泊していけば良かったと少し後悔しています….

1,ガトウィックからヒースロー
最初の難関はガトウィックからヒースローのロンドン内移動。いくらWi-Fiが空港にあれどSIMがないからケータイが使えなかったのは不便だった。そしてどちらも大きい空港なので1度使ったからといって全く全容がつかめない。本当にこのバスなのかと何回も確認した。

2,ヒースローからカルガリーの長旅
ヒースローからカルガリーがとにかく長い(9時間くらい)寝れない私はオーシャンズとホラー映画と日記を書くことでなんとか乗り越えた。あと行きのトラブルを鑑みて課金して廊下側の席にした。課金大事!!

3,限界カルガリー
カルガリーで2時間くらい待機しなければならなかったんだけど、そこで体力の限界が来てしまった。なんせバルセロナの2夜はどちらもうまく眠れてないのに、弾丸観光と、この長距離移動。やっぱり旅行は体力勝負。とりあえず空港内の椅子の上で靴下を脱いで長いサラミを食べた。今にも気絶しそうだったので、私の元気の源の「パッションギャル」ことルームメイトに電話をかけなんとか持ち直した。

もうグラノーラとサンドウィッチは食べたくない


バンクーバー行きの飛行機に乗ると不思議と安心して眠ってしまった。
バンクーバーに着いてからも持ち金がなくてコンパスカードが買えなかったり、バスが来なかったりしたけど、本当に帰るまでが旅です。


【サグラダファミリア観光にあたって】
お金を払えば、入場の他に、受難のサファード、生誕のサファードのどちらかに上れる、日本語ガイドつきアプリをダウンロードできたりと何かと便利です。何よりも日本語ガイド付きは自分の速度で再生できるので「なるほど~」とか思いながら観光できます。おすすめ
ちなみにチケットは
Choose your visit - Sagrada Familia
公式サイトから買うのを勧めます。(支払いが滞りなければ)
私は36€のガイドツアーなし、タワーがいけるやつのチケットを買いました。

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