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毛糸のくつ下

毛糸のくつ下(2013年)

2013年。この頃、もう周りのみんなはスマホをもっていた。
ポケベル、PHS。いつでもデビューが遅かった私は、スマホのデビューも同じく遅く、ガラケー(パケ放題)のiモードで毎日情報を得ていたっけ。

情報源はまだまだ紙媒体が主流で、毎年、実家に帰る時には、のんびり過ごす年末年始のお供に雑誌を何冊も買っていました。

その中にあった手編みの靴下特集。ノルディック柄のようなパターンがとても可愛く、実家から戻ると、早速編んでみることにしました。

難しかったのは踵の部分。大きな穴ができてしまったりして、編み方を掴んでうまく編めたのは、結局1足ぐらいだったかもしれません。編み図とは違う気がするけれど、出てきた毛糸をつないで、なんとなく形にしてしまったり…ということを何回かしながら、毛糸を変えて4足ほど編みました。

子どもたちに作った毛糸の靴下は、毎晩履いてくれていたので底に穴が空いて…そういえば処分してしまったかな。残っていたのはこの片方の靴下だけでした。

手編みの靴下。履いてみるとその温かさにとても驚きます。手編み特有のムラができる所がいいのか、市販の毛糸の靴下や厚手のマイクロファイバー靴下などと比べてもなぜかとても温かい。

この手編みの靴下の温かさを知った後は、柄のない無地の靴下(オーバーソックス)もいくつか編みました。

ダルマ毛糸さん「原毛に近いメリノウール」 で編んだ靴下。
撚りが甘くふわふわな毛糸で、何度も履いていると
柔らかいフェルトのようになりました。
踵の部分をガーター編みにしてまっすぐ編む事ができる靴下。
履くと踵の形に沿ってL字に伸びてくれます。
踵の部分

編み図をいろいろ探しているうちに見つけた、踵部分もそのまま真っ直ぐに編める靴下の編み方は、失敗が少なく、無心に編める部分が多いというのもとても魅力的な編み方でした。
また、つま先から編む方法と、履き口から編む方法とがあって、履き口から編む方が、履き口が緩かったりきつかったりする事がなく、履きやすい靴下になりました。

よく靴下を編んでいた頃からもう10年近くが経ち、小さかった子どもたちの足のサイズも予想を超えて大きくなりました。(今では大きくて靴を選ぶのが大変なほど。)

みんなの靴下を用意しようと思ったら、たくさんの毛糸が要りそうだなと思いつつ…またお揃いの靴下を編んでみたいなとも思います。

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