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異彩を放つベルギーのアーティストLous and The Yakuza

RosaliaのプロデューサーEl Guinchoとタッグを組むベルギーのアーティストLous and the Yakuza

*2020年2月10日追記

タワーレコード梅田丸ビル店にこの記事の文章を無断でパクられました。使われたのはLous and the YakuzaのファーストアルバムGoreの平積みコーナーのポップです。

TwitterのDMと電話にて犯人の古井田氏は犯行を自ら認めました。彼は日本語の記事がこのnoteしかないので盗んだと釈明しました。Lousの平積みコーナーができる事はファンとしてとても嬉しいです。しかし私が無料で書いた記事をLousと彼女直属のスタッフ(Lousが言うところのThe Yakuza)以外の人に無断拝借され金を稼がれるのはのはとても悲しいです。タワーレコード社は一介の個人が無料で作ったものを盗んだずるで金を稼ぐ企業と認識せざるを得ません。

こちらから電話を掛けてくださいと言うので問い合わせたところ、店長のマツシマ氏は留守だそうで古井田氏が応答しました。私は誰が・なぜ無断盗用に及んだか経緯の説明・謝罪・タワーレコードが社として取る無断盗用防止対策を公式SNSのホーム画面に周知される形で公表してほしいと伝えました。彼は同意しました。しかし、実際そのあと投稿された改定したpopのポストの文章は無断盗用の事実はぼかし、経緯には全く触れず、具体的な無断盗用防止対策も発表しない内容でした。彼がDMで送ってきたネット上の文章無断盗用の画像をSNSで公知すらしませんでした。
2/10 本社に連絡するとカスタマーサービスのヒラモト氏が応答しました。タワーレコード社の無断盗用防止対策について尋ねると社で指導はしているが個人については店舗によるとの回答でした。明らかにこちらを見下した態度でした。

彼女ははっきりした謝罪も対策を公表するとも言わず、また店舗の方から連絡しますと言い振り出しに戻りました。もうタワーレコード社は永久に公知も謝罪もせず盗用も辞める気がないのではと思います。私から文章を盗みさらに時間を盗んだことを悪いと思ってない口ぶりでした。最初に過ちを認め、正式な謝罪と再発防止対策を公知していれば私の時間がさらに盗まれることもなかったでしょう。素人の文章と時間は盗んで利益を得ていいものなのでしょうか?
被害にあった私が、再発防止のため対策を求め問い合わせるため生活の中の休みの時間を削らされている中タワーレコード従業員は人から盗んだもので金を稼いでいて悔しいです。
社長の嶺脇育夫氏にTwitterの@でこの件について尋ねましたが黙殺されています。

彼女のCD/レコードは公式オンラインストアで購入してください。Tシャツとフーディーもゴスなのに洗練されていて素敵です。

https://lousandtheyakuza.store/

1.ヴァイラルになったDilemma

彼女が世に知られるきっかけになった曲は2019年9月リリースのシングルDilemma 私が彼女を知ったきっかけもこの曲だ。フランス語を全く話せないのにナナナナと口ずさみたくなるようなフック、ダウナーなのにポップな歌ラップですぐに好きになった。MVもストリートとヨーロッパの伝統的なハイ・アートの融合ですごくカッコいい。たくさんのペルソナを持つ彼女自身を表しているのかな。Lous自身もモデルもしているだけあってとても魅力的だ。ビデオの監督はジャネール・モネイの「Tightrope」などを監督したWendy Morgan.

Dilemma 歌詞和訳(Lyricstranstlate参照 英語からの重訳です)

せいぜい嫌い
せいぜい彼らは私を傷つける
私が二度とパーティーをしなければ悲劇にはならない
ルース、あなたは平和なの、それとも戦争をしているだけ?
人生はビッチ、紐に繋がなければならない
生きることは私を悩ませる 周りのすべてのものが私を意地悪にする
失敗したら私はもう一度やり直す 悲しい時私は歌う
決して私の全てを与えはしない この世界では悪魔が王様 あの人たちは私には悪運があると言った
冗談はさておきは別のルースになり
たった一人 一人で、 一人、
できるなら一人で暮らしていた
問題とジレンマから遠く離れて ナナナナ
できるなら一人で暮らしていた 問題やジレンマからは遠く離れて
私の鎖と愛する人から遠く離れて ナナナナ

2.Lous and the Yakuza プロフィール Yakuzaって何?

ベルギー・ブリュッセルを拠点に活動するアーティスト。1996年生まれ。コンゴ人とルワンダ人の医師の両親のもとコンゴで生まれ、ザンビア、ベルギー、ルワンダそして再びベルギーで7年育った。フランス語はもちろん、英語も流暢に話す。

Columbiaレコード所属。2016年に Soundcloudで10曲入りのEP「The Dog Days」をリリースしたらしいがページからは消えていた。現時点でリリースしてネットで聴けるシングルは2019年発表のDilemmaとTout est goreの2曲、コラボ曲がBSSMNTにフューチャリングしたLe Ridicule Ne Tue Pasの1曲。ファーストアルバムGoreは2020年春にリリース予定。自伝的な内容になるとのこと。

インタビューによると彼女は子供の頃から”日本中毒”で日本の文化やアニメ、人々の規律が好きだそう。(日本は一度も訪れたことはなく、期待が高すぎて行くのが少し怖いらしい)Yakuzaとつけた理由も日本文化が好きだから日本の暴力団から名前を取ったと語る。ギャングスタのように堂々とした態度、ヤクザが重要視する忠実さの象徴だそう。and the yakuzaは”私と共に働いているスポットライトが当たらないすべての人の象徴。”Florence & The Machine”みたいなもの。とのこと。

ライブで披露しているStromaeを彷彿とさせる曲Mon Amiはアルバム収録予定はないらしい。残念!ラップだけじゃなくて歌も抜群にうまい。このパフォーマンスでは本格的な黒い着物を纏っている。

3. Lous and the Yakuzaの音楽性

自分のサウンドをヒップホップ、トラップ、R&B、ポップの要素があると説明する。今のところリリースしている曲は全てフランス語だが、自分を表現したいと思うどんな言語ー英語、スワヒリ語、ルワンダ語、オランダ語、ラテン語、日本語でも歌詞を書くそう。本当に自分が言いたいことと、どの言語で共有したい話を説明するかに依存する。と説明する。

最新リリースのTout est gore.まだ四曲しか聴いていないがどれも暗いのに踊れるのが彼女の曲の特徴だと思う。(分析が浅すぎてすみません誰か音楽評論家の方が詳しく書いてください)

4.El Ginchoとコラボのきっかけ 

RosaliaのアルバムEl Mal Quererを手掛けたスペイン人プロデューサーEl Ginchoと仕事することになったきっかけは、RosaliaのMalamenteのディーザーのビートを聞いて素晴らしいと思い、レーベルにこの人と仕事がしたいと伝えたこと。「自分より経験のある人と仕事するようにしている。一緒に仕事をする人は慎重に選ぶ」そう。自分の音楽をシンプルで同時に複雑なものにしたいそう。20年後振り返って誇りに思えるものを残したいと言う。

5.音楽的影響

父がよく聞いていたクラシック音楽、母が聞いていたコンゴとルワンダの伝統音楽を聴いて育ち、影響を受けたアーティストにBanks, Solange, Prince, Florence and the machine, Disiz, Booba, Kendrick lamar, Ndongo Lo, Travis Scott, Orquestra Aragon, Joke, Ismael Lo, Mac De Marco, Tame Impala, Imogean Heap, Cocorosie, Glasvegas, Yael Naimを挙げ、ベルギーのミュージシャンではDon Moja, OPG, Enael, Taste 252, Damso, Moko, Youn, Sevenに影響を受けたそう。.インスピレーションを受けた歌手にRina Sawayama、Lizzo、フランスのAya Nakamuraを挙げている。特にAya Nakamuraはフランス語圏の黒人女性歌手として最初に大きな成功を収めたので、尊敬しているとのこと。”ブリトニー・スピアーズはクイーン、Rosaliaは女神”だそう。アニメサムライチャンプルーの挿入歌を歌った奄美大島の民謡歌手、朝崎郁恵が大好きで「おぶくり〜ええうみ」は地球で最も美しい歌とインタビューで語っていた。また2016年のインタビューでは津軽三味線奏者の吉田兄弟をインスピレーション元に挙げている。彼女のインスタグラムにはサムライチャンプルーの挿入歌”四季の歌”をリップシンクする姿、いきものがかりの”ブルーバード”を発音よく歌う姿がポストされている。好きなアニメにナルト、デスノート、コードギアス、ギルティクラウン、好きな漫画に谷口ジローの「遙かな町で」をあげている。(このインタビュー音楽の話するのかと思ったら最初5分くらい漫画とアニメの話し始めて笑いました)


**6. アーティストとしてのビジョン  **

彼女が受けた最良のアドバイスは「手首から血が流れるまでドアをノックし続けなさい」

どんな聴衆にも届くポップミュージックを作りたいそう。彼女のインスタグラムを見てもわかるが絵画とファッション、モデルとしての才能も持ち、詩や短編小説も書く。芸術全般に興味があり今は特に陶芸がやりたいと語っている。ファッションアイコンとしても注目を浴び、パリファッションウィークにも呼ばれた。将来の目標を聞かれて、「ユートピア的に聞こえますがアフリカの貧困を減らしたいです、病院と学校を作ります。”良心を買うためにアフリカに行くアーティスト”のような”政治的に正しい”人道的活動は行いません。本当に持続可能な開発に投資したいと思っています。私は自分の音楽を超えて送るメッセージを超えて意図を残したいです。マーティン・ルーサー・キングが私にインスピレーションを与えたので若い人たちに自分の権利の為に戦うように促したいです。私はとても理想主義的ですが、23歳の私はそうでなくちゃ。」と答えている。個人的に彼女の「私は世界の他の何かによって自分を軽視しない」と言う言葉がとてもいいなと思った。

アルバムと今後の活動が楽しみなアーティスト、Lous and the Yakuzaの曲










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