法人化してから9年が経ちました
こんにちは、安藤悟と申します。
はじめましての方もそうでない方も、投稿を読んでいただきありがとうございます。
前置き
静岡市でSEO・SNS運用などのWEBマーケティング会社の株式会社エストリンクス(https://estlinks.co.jp/)を立ち上げ、経営者になって9年が過ぎました。
2012年に創業したので、そこから数えると起業家としては11年生です。
創業するよりはるか昔、15年前は趣味のブログを3年間で累計700記事ほど書いていたのですが、今は仕事中心でめっきり文章を書く機会が減りました。
ただ、自分の考えをまとまらないと考えが散らかるし、多数の失敗を誰かに伝えておくことは効果的な気がします。
今回、仕事で考えていることを自分なりに整理し、アウトプットする場としてnoteを始めることにしました。
今回は事実上初めての投稿です。
まずは会社紹介や自己紹介と、「noteに投稿する理由」を書きます。
長文ですが、興味ある方はお付き合いください。
会社紹介
このnoteをご覧になっている方は以下の2パターンのいずれかではないでしょうか?
自分の友人や知人、お取引先の方
たまたまgoogleやnoteの検索からこの投稿に出会った方
どちらにしても、「あなたがどんな人か?」より「何をやった、あるいはやっている人か?」のほうが関心があるかなと思ったので、最初に会社紹介から書きます。
株式会社エストリンクスとは?
株式会社エストリンクスは2014年設立(2012年創業)のWEBマーケティング会社です。
一人で始めた事業ですが、従業員は30人になりました(2023年5月末現在)。
主なお取引先はnoteだと挙げづらいのですが、上場企業様や県内大手企業様とさせてください。
誰でも知っているような会社のSEO(Yahoo!やGoogleの検索順位を上位表示すること)、静岡県民ならなじみがあるような会社のSNSの"中の人"を担当しています。
今の本社は静岡市の一等地
2023年4月、札の辻クロスビル(静岡市葵区呉服町)という、静岡伊勢丹の向かいにあるビルの2階に本社移転しました。
いわゆる静岡市の一等地にオフィスを構えているので、まともに事業をやっている人だと感じてもらえたと思います。
札の辻クロスビルを選んだのは理由があります。
元々、札の辻クロスビルの2階は、すみや(地元の楽器屋さんのチェーン店)が入居していました。
30歳以上の静岡市民で音楽が好き方なら、誰でも一度は行ったことがあるのではないでしょうか?
自分は音楽が好きでギターを弾くのですが、高校時代に初めてギターを買ったお店は呉服町のすみやです。
すみやが札の辻クロスビルから別のビルに移転して空きテナントになったので、「どうしてもここに入りたい!」とお願いして入居させてもらいました。
立地がいいと営業や採用に有利と言われていますし、そういった現実的な効果や期待値も考えていないわけではありません。
ただ、何よりも「すみやの跡地を引き継いで事業をやる」っていう環境が作りたいと思って、2年くらい入居待ちして札の辻クロスビルを選びました。
創業当初の事務所は住宅街にある倉庫
現在の本社しか知らない大学生インターンからは必ずといっていいほど驚かれますが、10年前のエストリンクスは倉庫が事務所でした。
まず2012年、自宅の一室で創業しました。
さすがに当時の部屋の写真は残っていませんが、よくある実家の6畳部屋を想像してもらえるといいと思います。
2014年に法人化して最初の事務所は、自宅の隣にある倉庫でした。
元々、祖父が左官屋をしており、軽トラックとセメントが置かれていた倉庫を改装し、人が作業できるようにしました。
当然、断熱性など考えられているわけもなく、夏は暑くて冬は寒い。
写真だとわかりづらいですが、とりあえず会社であることを示すため、ドアの隣にロゴをつけています。
たしか法人化してから1年くらい経って、社内「1年潰れなかったのでなんか付けません?」みたいな話になり施工しました。
出っ張ったロゴのことを「ボコッ」と呼んでいましたし、いまだに「ボコッ」がついたときは感動したって話になります。
見ての通り、事務所の前は雑草が生い茂る空き地です。
ここに、20代中盤の社会性がなさそうな若者が10人くらい集まって、朝から晩まで記事を書いたりライターさんに発注したりしていました。
10年前はドアをがらっと開けると空き地でしたが、いまはドアがウィーンと空いたら伊勢丹って考えるとギャップがすごいなと時々思います。
戦略より戦術が得意
WEBマーケティングの会社ってたくさんあると思うんですが、エストリンクスは戦略より戦術が得意な組織だと思います。
「どうやって売るの?」より「売り方決まったけど、どうやったら多くの人に見てもらえるの?」という部分で特に力を発揮しています。
特に自信があるのはコンテンツSEOです。
1ページ目ランクイン率がサイトによっては約80%なので、業界の方にお伝えすると「おおっ」と驚いてもらえます。
たしかに、都内某大手SEO会社さんの1ページ目ランクイン率を見ると同じくらいだったので、静岡にいながら全国水準の結果が残せているのではないでしょうか?
他にも、上場企業のTwitterやInstagramの運用をしたり、Yahoo!やGoogleのリスティング広告の運用代行をしたりと、WEBマーケティングの中でできることは10年間でかなり増えました。
問い合わせの手前にある流入増加が得意とお伝えしましたが、広告運用でROASが500%とか600%(広告費の5倍くらいの売上を作れている)とか出るような仕事もあります。
年々レベルアップしている状況ですが、問い合わせにつながるところまで対応可能です。
0からWEBマーケティングがやりたい企業さんにもお応えできると思います。
SEOで会社が大きくなりました
創業11年で従業員30名規模、年商で言うとだいたい3.5億円ほどです。
僕と仲がいい人ほど営業が得意なタイプではないと感じているからだと思うのですが、「どうやって会社を大きくしたんですか?」と聞かれます。
実際、テレアポや飛び込み営業はほとんどやっておらず、創業当初はSEOだけで仕事を増やしていました。
本業のかたわら週末起業から始めたこともありましたが、最初に入社した会社はお客さんのところに行くと塩を撒かれるような飛び込み営業の会社だったので、「営業は怖い、やりたくない」と思っていたからです。
社会から逃げるように起業したのですが、2013~2015年頃は「記事作成代行」というキーワードで1位を獲得しており、毎月5件程度は新規問い合わせがありました。
人と話してモノを売ることが苦手だった僕ですが、インターネットのおかげで順調に事業が成長します。
ちなみに、当時と比べると、BtoB企業でもYahoo!やgoogleを使って企業を検索して問い合わせる流れが一般的になっていると思います。
自社やお客さんの実績などを振り返ると、BtoB領域のお仕事は結構自信ありです。
自己紹介
さて、会社のことも一通り紹介できたと思うので自己紹介をさせてください。
あらためて安藤悟と申します。
元々はオルタナティブ・ロックと呼ばれるジャンルをやっているバンドマンです。
学生時代は、誤解を恐れず言うとプロを目指していました。
対バンしたことのある有名なバンドの例をいくつか挙げます。
luminous orange
死んだ僕の彼女
the telephones
石田ショーキチさん
著者近影です。
いまどき珍しくないと思うんですけれど、「経営者なのに派手な髪色だね」とか「おしゃれなパーマですよね」と、たまに言われます。
自分の人生や性格は髪と音楽に凝縮されているので、髪と音楽を切り口にいくつか自己紹介させてください。
弱みも強みも本人次第
実は、パーマではなく地毛です。
天パあるあるだと思いますが、学生時代は髪の毛伸ばしたりスタイリングしたりできないので、髪質も相まってコンプレックスの固まりでした。
当時の自分はコンプレックスを隠したくて縮毛矯正を掛けていましたが、30歳を過ぎた頃から「別に天パでもスタイリングしたらよくない?」と思い、開き直り始めます。
このころから、物事はいいか悪いかではなく「その人がどうとらえるか?」だと考えるようになりました。
自分らしい生き方を考えるようになり、ニッチな音楽でも好きなことをやろうと思い、エモや激情ハードコアといったジャンルにたどり着きます。
手前みそで恐縮ですが、自分のバンドのライブ動画を紹介します。
時々、視野が広いとか視点が多角的と言っていただけますが、髪型を通じてとらえ方について柔軟性が増したからだと思います。
モノをハッキリ言えない暗い性格
中学・高校・大学はいわゆる陰キャグループに所属していて、人の顔色をうかがうような人間だったと思います。
学生時代はシューゲイザー(shoegazer)と呼ばれる音楽ジャンルが好きでした。
シューゲイザーはこんなジャンルです。
シューゲイザーは「靴を凝視する人」という意味です。
足元にあるエフェクターを見ながら轟音ギターをかき鳴らし、ぼそぼそとささやくように、モラトリアムな歌詞を歌うジャンルだと言えます。
学生時代の自分は、縮毛矯正をかけて、長い前髪で目を隠し、人と交わらないようひっそり暮らしていました。
ただ、会社経営をしていると人と交わる機会が増えます。
ときには、社員に厳しく言わなきゃいけないこともあるし、WEBマーケティングのような仕事だと「ここが悪い」ってお客さん商品やサービスを否定しなければならないこともあります。
しかし、ハッキリと伝えないと物事は前進しません。
安直な発想ですが、恰好から入る僕は「髪色ド派手にしたほうが、芯を食ったことを言っても相手に驚かれないだろう」と考えました。
そこで、「お客さんに意見をハッキリ言う」とか「言いたくないけど社員に厳しいフィードバックを出す」とか、そういう自己暗示の意味も込めて金髪にブリーチすることにしました。
金髪経営者が保守的で控えめな性格だとダサいなと思っていますが、もし控えめな発言をしていたらツッコミ入れてください。
noteに投稿しようと思った理由
だいぶ前置きが長くなりましたが、noteに投稿しようと思った理由についてです。
簡単に言えば、自分なりの整理と失敗経験を書き置きして誰かに使ってもらいたいと思っています。
創業10年の事業存続率
ところで、会社なり事業なりが10年以上続いている確率ってどれくらい知っていますか?
創業手帳さんによると、起業後10年以上続いている会社はおよそ3社に1社しかないそうです。
個人事業主に限定するとわずか10社に1社です。
自分は「副業で文章書いて、月3万円くらいお小遣いが増えたらいいな。特に、パソコン使った仕事ってイケてるじゃん!」くらいのノリで事業を始めてしまったので、志も何もありません。
低い志でなんとなく始めてしまった自分でさえ、潰れずに、なんだかんだ事業が成長しながら志を大きくしながら会社を続けられているのって不思議です。
自分の整理と失敗集に
Twitterを見ていると、自分が住んでいる静岡では30代の起業家が増えたように思います。
全国的に同じような流れになっているんじゃないでしょうか?
みんな、志もハッキリしてるし高学歴で事業戦略もしっかりしてるし、行動量もすごいなと感じています。
周りからは「(静岡のWEBマーケティング会社の中では)大きい会社」と言われますが、自分は先行者利益のおかげでちょっと事業が成長して見えるだけです。
実際には、組織もプロダクトもまだまだだなと思います。
例えば、従業員20人の壁という言葉がありますが、過去には20人のタイミングで組織が崩壊したこともありました。
事業が思ったように行かないこともたくさんあり、反省の日々です。
まとめ
経営をやっていると、1回で20人の壁を越えられる人もいれば、僕のように一度頓挫するような起業家の方もいるかもしれません。
ただ、多少なりともみんな似たようなステージを通ると思います。
まずは自分のために整理したい目的で始めましたが、noteを読んだ誰かに「おっ、この考えを使えそうじゃん」と感じてもらえたら、書いた意味があります。
今後noteでは起業してから10年の反省と、これからやりたいことを投稿します。
元々、暗くてハッキリしたことが言えない自分ですが、さすがに10年近く会社をやっていると「こういうことがやりたい!」みたいな気持ちも芽生えてきました。
自分の過去の反省は失敗集に使ってもらいたいし、これからやりたいことを投稿したときは応援していただけると嬉しいです。
あらためて今後よろしくお願いします。
さいごに。
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