昔のボーイフレンドとの思い出を
誰が一つ残らず覚えてる？
私もいつか時が経ったとき
あなたのことを忘れてしまうのかな  

もしその時が本当に来るのなら
その瞬間はあなたといたいよ  

ラストコールが響くカウンターから
ゲートへ全力で走ればよかった
さよならの代わりのハグに心埋(うず)めた
まだ残るあたたかさを一人抱きしめた
あなたはきっともうすぐニューヨーク  

だってあなたがここにいないのは
寂しさ以外の何にもならない
景色が色を失うのが怖くて
真っ黒なサングラス探した  

大きな背を丸めて覗き込むようにして
長い長いキスをくれたね 忘れたくない  

ラストコールが響くカウンターから
ゲートへ全力で走ればよかった
笑顔で手を振る良い子で強がりな
私を脱ぎ捨て走ればよかった
あなたはきっと今頃  

いつも明るく元気で素直な私を
あなたは好きだと言ってくれたよね
だけれど泣きたくなっても泣けなかった
私は素直になれなかったのかな  

大きな背を丸めて覗き込むようにして
長い長いキスをくれたね 忘れたくない

ラストコールが響くカウンターから
あなたを想って走ればよかった
笑顔で手を振る良い子で強がりな
私を脱ぎ捨て走ればよかった
あなたはきっと今頃ニューヨーク  

📸　New York, 2019