見出し画像

出雲文化をテーマにした社内研修を任されたんだが…②

前回、「出雲文化」をテーマにした社内研修を行うことになったと書きました。

自分でもまだぼんやりとしかわかっていない「出雲文化」
結論としては、出雲文化とはなんぞや?と問い、追求する人が増えるような講座にしよう!と着地しました。

参加者のニーズ調査

だが、しかし。
その講座をイメージした時に、モヤッとする部分があったんです。
それは、参加者の期待に添えているのだろうか?
ということ。
みなそれぞれ、思いやきっかけがあって参加ボタンをポチっとしたはず。
だったらその思いに応えねば。
ということで、開催まで日にちがあることから、グーグルフォームでアンケートをとることに。
グーグルフォームは多用させていただいていますが、本当に助かる。

設問は絞って、2点だけ。
・今回の講座に参加したきっかけ・課題意識
・知りたい・興味のあるテーマ(この文化について知りたい)

とにかく皆さんにめんどくさいと思われないよう、
『2分で終わります!』
とメールで強調し、リマインドメールも送りました。
結果、2日間で八割の回答率。ありがたや!!

早速アンケートの回答を分析してみました。
すると、課題感としては大きくふたつあることがわかりました。
①出雲文化がそもそもわからない
②出雲文化をうまく伝えられない

出雲文化とは??

この研修が決まってから、多くの人に聞きました。
「出雲文化ってなんだと思う?」
すると、みんな一様に同じ反応をするのです。

「え??」という言葉と共に、とぼけた顔。
たしかに、いきなり出雲文化とは?
と聞かれて応えられる人はおそらく世の中にいないでしょう。

そのくらい、出雲にある文化は多様で、一言で括るのは難しいのです。
それは歴史が物語っています。
ヤマト王権ができるまで、大きな勢力となっていた出雲国。
おそらく紀元前6-7世紀ごろから出雲の国は発展していったと思われます。


古墳時代(それ以前とも?)には勾玉を作り、古代より製鉄をし、北前船で日本海航路を自由に行き来しました。
江戸時代に入ると、松江の城下町文化が花開き、大正時代には、思想家の柳宗悦、陶芸家の河井寬次郎によって、民藝運動が盛んになります。
そんな長い歴史を持つ出雲には、多くの文化文明がミルフィーユのように折り重なり、一言で説明するにはあまりに多層すぎるのです。

もちろん、私なりの出雲文化観をお伝えするのは大事なのですが、ここから各自の趣味趣向を凝らして、独自の出雲文化観を作っていただきたいな、と改めて思いました。

出雲文化をうまく伝えるには?

次に、もう一つ課題、ゲストにうまく伝える方法について。
ある方はアンケートにこのように応えてくれました。

出雲文化のことを自分の言葉で魅力的に説明できるようになりたい

またある人はこのように書いています。

お客様に説明する時にストーリー性を持ってワクワクした話し方ができるようになりたい

あらためて、みなさんお客様思いだなぁ、と感心してしまいました。
自分の言葉で、ストーリー性を持って。
さぁ、この課題をどう解決しよう?

自分のことを考えます。
お客様に自分の言葉で、ストーリー性を持って説明する場面…
これって、自分で体験して、主観的な目線がある時にできることじゃないかな、なんて思いました。
人から聞いた知識って、説明はできても、客観的な事実がメインになりがち。
経験していないものだから、あまり突っ込まれたくない。
だからこそ、当たり障りのない、情報だけしか提示できない。

でも、一度自分で体験していると、その体験を主観的にお伝えできる。
「一般的に○○って言われてますけど、私は××じゃないかって思ってるんですよ。A様もぜひ確かめてみてください!!」
なんて、いうと、大抵のお客様は
「え、気になるわ!いってみる!!」
となるのです。

自分がゲスト側だったとしても、ガイドブックやネット上で簡単に手に入る情報を聞けたって、なんの価値も感じないなって思う。
(親切だな、とは思うけど)
だからこそ、自分の体験によって、頭から肚に落とした知識と、
肌で感じた感覚を、自分目線で&自分の解釈をお伝えすることも大事なのかな、って思います。

あとは、ストーリー立てて伝えることですね。
長くなりましたので、次回改めてお伝えします。

ではでは。

【追記】第3回はこちら。



おもてなし産業をかっこよく。
あんでぃでした!


▼界 玉造の予約空き状況▼
神様の集まる神在月、今年は11月ですが、予約もほぼほぼ埋まっております。


▼界 出雲の予約空き状況▼


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?