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なんでも、ありきでものを見ている

ベローチェのサンドイッチはそっけなくていい。世の中のものはある程度そっけなくて全然いいのに。
インド人からlet's meet up if you freeと連絡があり、ちょっと気が重い。インド人と会うということは英語諸々頑張らなくてはいけない。存在するだけでいいというわけにいかない。世の中そっけなくていいのにと言っておいて、そうもいかないとその口で言う。むずかしい。存在するだけでいいようになるのもセンスが必要なのだ。
ちょっと熱っぽい。風邪をひく一歩手前。うまく考えられない。覚えが悪くなる。要約能力がなくなる。本を読もうと思ってベローチェに来たけれど、読めない。耳栓を忘れた、耳栓が欲しい。隣のベンチャー企業風のミーティングがうるさい。東京から来た人たち。ベンチャー企業の様子をみると私のしている仕事は泥を啜っているように見えるだろう。隣の芝が青く見える。風邪ひきそうなことにより正常な判断力も失われている。
だから、要するに、インド人になんて返事をしたらいいかがわからないということ。

風邪をひきそうだから脳の音を選別するフィルターが働かなくて全部入ってくる。隣のベンチャーの話は社内システムの効率化を語りあっていて、社内システムとしてメールはアウトルックを使っている会社に対して、おっそwと言っている。改善提案出しても聞き入れられないらしいよ。信じられない。って言っている。
私の会社のシステムを見たら卒倒するんじゃなかろうか。FAXがばりばり現役で活躍している。私は慣れて、もはやバカバカしいと思わなくなった。いや、やっぱりこの時代にFAXなんてバカバカしいな。
隣にいる空気みたいな人間が何を考えているのかをつゆとも考えていないのである。話を聞いている(聞こえてしまう)ということも知らずに。早くどっかいかんかな。
サウナというワード、ハイきた。私の思うベンチャー像を体現している人たち。
前は東京に憧れたりもしたけれど、地方は地方のいいところをちょっとずつわかってきたつもり。じっくり人文知。どこにでも叡智がある。

帰り道、パンツのデザインが気になった人を見かけて「そのパンツの写真撮っていいですか?」って声をかけたら日本語の通じない外国人だった。「i feel your pants is nice,so i want to take a picture.」などしどろもどろにお願いしたら写真を撮らせてくれた。「what are you from?」と聞いたら何か言ってたけど聞き取れなかった。スマホの画面で翻訳してくれて「どこの国か当てられたらビール一杯奢るよ」と。うおお、外人のノリだ。しかし全くどの国の顔っぽいのかわからない。系統もわからない。当てずっぽうにオーストラリアと言ったらハズレで、イランの人だった。

パンツのデザインが気になった


深く深呼吸。松平健。さらにヤマハ。ジャガイモをチンしてチーズかけただけのドイツみたいな夕飯。断れない。特に断る理由がない。めんどくさいからって世の人は断ってるのは知ってる。めんどくさいけれど、とりあえずなんでもイエスを出す、いつかこのキャンペーンやめよう。

近所の教会の藤棚が紫になっていて、驚く。写真を撮った。シェアハウスの人に見られてて、嬉しそうに写真撮ってたねと言われた。嬉しそうだったんだ。

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