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東京旅その①

✨東京都庭園美術館 旧朝香宮邸
「旧朝香宮邸を読み解く A toZ」展
〜5/12まで開催✨

桜も終わり新緑が美しい季節が来ました。今回の東京ミュージアム巡りは

①東京都庭園美術館  旧朝香宮邸👑
https://www.teien-art-museum.ne.jp/

②自由学園明日館🏫
https://jiyu.jp/

③東京藝大美術館🎓
https://museum.geidai.ac.jp/
の3箇所です😊

初日は目黒駅から歩いて数分の東京都庭園美術館へ
桜は終わり、待ちかねた新緑が陽の光にさやさやとその葉を揺らして輝いていた🌱

街中から突然、郊外の森🌳が現れ、保育園の散歩道になっているようで小さな手を振る天使たちに心和む清々しい空気を思い切り吸い込んでみた。
現れた優美な邸宅は「ようこそおいでくださいました」と充子妃殿下の使いの方が、エントランスまで出迎えてくださったよう💕
玄関正面のルネ・ラリックのレリーフでまず圧倒される。

横から見るとかなり胸と体が浮き出ていてレリーフというか彫刻に近いと感じた


アール・デコ様式の邸宅はパリでお暮らしになった朝香宮鳩彦王と允子妃殿下の審美眼、品の良さが具現化された建築とこだわりの内装で、ため息がでるほど美しい。
宮内省匠寮の技術、主に一階のパブリックスペースを彩ったアンリ・ラパンらは何度も主と交渉を重ね、お二人に相応しいお邸を、允子様のご意向に応えるべく苦心と工夫を凝らしたことが伺える。

香水塔 AEAJアロマブレンドデザイナー資格を持っているのだが、ここでどんな香りを使ったのかとても興味深い ローズだとやや押し付けがましいかも、ゼラニウムかネロリはたまた有名メゾンの香水か季節によってはレモングラスなど使い分けていたかもしれない…と妄想する

訪問客や季節、時間に合わせて香りを選ばれていたのだろう

訪れた多くの女性、柔らかな感性を持つ人なら誰しも允子妃の華美すぎず品格あるセンスや拘りを見つけては、わぁ素敵✨と心が絶えず騒がしい、私もそのひとりであった。
照明、鋳物、ガラス工芸の数々は宝石のよう

ルネ・ラリックの豪華なシャンデリア
食堂上の照明
ラジエーターの囲いにも趣向が凝らされる
美しい階段
アールヌーボーではなくアール・デコ
二階のプライベートスペースの和風鋳物
ステンドグラスも控えめ
允子様のがデザインされたとか

壁紙もバルコニーやウィンターガーデンのタイルや蛇口まで丁寧に吟味し選んだ允子妃殿下、しかしながらこの邸宅には5ヶ月しか住むことなく亡くなってしまわれたそうだ。

短いその時間、せめて幸せに満ちたお暮らしをされたと願いたい。
妃殿下の部屋に残る自筆の絵画、邸の細部に生きる細やかな美へのこだわりに「どんな壁紙にしましょう、どんな灯りにしましょう」と高揚感に溢れた声が聞こえるようだ。

内親王だった頃のスケッチ

今回の企画展は、旧朝香宮邸を巡りながらAからZまでセンスの良い色味で出来たカードが用意され、集めると小冊子のように持ち帰って楽しむことができる趣向だ。

重要文化財を維持管理すること、集客しリピーターを育てることに尽力されているキュレーターはじめスタッフの方のご苦労と工夫に感嘆した。いい思い出をありがとうございます。

なぜかCだけがない







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