anemosu 浅井裕子

「食のプロ」とともに「大人とこどもの食育」を広げる新しい出版社アネモス代表。

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マガジン

  • 大人とこどもの食育

    大人とこどもの食育に関するマガジンです。食育=小学生というイメージがついていますが、食のことを学ぶのに実は年齢は関係ない。食を「学ぶ」「知る」「教える」「伝える」ことについてのノートです。

  • sweetest!

    スイーツなニュース

  • [β版]ザ サービスマン プロフェッショナル

    「おもてなし」とは?「サービス」とは?間違ったサービス、困ったサービス、サービスのいろいろな問題を考えるマガジンです。

最近の記事

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    • 「好きなことを仕事にする」という幻想

      (いまから書くことはベテランの先輩たちは一切スルーしてください) なんのご縁かご覧になっている年若い友人または将来の友人へ 好きなことを仕事にする とか わたししかできない仕事 という言葉は全部幻想です いわば出版社とかリクルートとかマイナビとかコンサルタントさんの戦略的メッセージです。 あのね 仕事の中の何か一部を好きになれたらラッキーです。 それが多ければ大ラッキー。 全部が好きになったら万々歳。 あんまりないよね、それは。 とりあえず仕事したらいいよ。 楽しけり

      • note(文章)から離れて、音声配信アプリ「spoon」「stand.fm」のテスト中。話すって新鮮😁。アネモス青果として野菜や果物のお話をしています。

        • コロナ禍からのサバイバル3

          「本と本屋について何でも聞けるナイト」というYouTube Liveに友情出演した。本屋さん、古本屋さんへのクラウドファンディングである「ブックストア・エイド基金」プロジェクトのクラファン終了直前特番だ。 編集者としての仕事について、他社様の編集者の方とzoom出演した。そのほかに、紙問屋さんの時間があったり、校正・校閲の方の時間、出版取次の方の時間などがあり、8時間で出版に関する全ての仕事のプロの話が聞け、質問もできるという贅沢な1日だった。(アーカイブされるそうなので、

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        マガジン

        • 大人とこどもの食育
          9本
        • sweetest!
          7本
        • [β版]ザ サービスマン プロフェッショナル
          3本

        記事

          コロナ禍からのサバイバル2

          4月中旬から始めた飲食店向けのテイクアウトと食中毒に関する注意喚起キャンペーン(ボランティア活動)は1ヶ月間の特設サイト執筆を経て、ひとまず終結させた。情報は充分に網羅した。世情は変化するだろうが、あとは公的機関や大手メディアに委ねて大丈夫と予見できるところまで達したと判断した。まだ関連のメディア取材は続いているし、リファレンスとしてサイトは9月末日まで公開を継続する。テイクアウトのノウハウは当面のあいだニーズがあると考えられるからだ。 さまざまな立場の方にテイクアウト調理

          コロナ禍からのサバイバル2

          コロナ禍からのサバイバル

          起業してマイクロ出版社を立ち上げたつもりだった。noteを始めた時にも書いたはずだ。大人と子どもの食育の出版社をつくりたいと。その志は変わっていないが、出版社コードを取得し、撮影まで済んだ制作物を抱えたまま、マイクロすぎる出版事業はいま、止まっている。 もう一つ事業を持っている。去年のいまごろ、渋谷に事務所を借りたのも二つの事業がきちんと世に認知されるものになりたかったからだ。飲食店向けの青果販売業。技術の高い農家さんの農産物を味を追求する料理人さんに届けたい。熟練農家さん

          コロナ禍からのサバイバル

          #STOP食中毒

          通常営業が難しくなった飲食店が急にテイクアウトやデリバリーを開始しています。その際に注意が必要なのがテイクアウトのノウハウ、とくに食中毒対策です。 STOP食中毒キャンペーンサイトを開設しました。 初めてテイクアウトに取り組む飲食店と消費者向けの情報を発信しています。ボランティア運営です。 サイトで記事を読めるほか、調理上の注意点についてはチラシPDFをダウンロードできるほか、希望エリアの有志団体には無償配布も行なっています。 弊社も飲食店向けの本業が停滞している中、

          日経MJ

          10月7日、日経新聞MJにanemosuと青果の卸売部門であるアネモス青果を取材いただいたコラムが掲載されました。著者は野呂エイシロウさん。以前から知り合いですが、報道は知り合いだからといって取材してもらえる世界ではないので、ありがたくお話をお受けしました。野呂さんは「今日あいてる?」みたいな軽やかさで連絡をくれ、とある日の夕方1時間ちょっと弊社事務所でお話をしました。 なぜ野菜なのか?なぜ食育なのか?それってどういうことなのか?一つひとつに答えていきます。食育の出版事業と

          高知の小学生が東京の百貨店「伊勢丹」で伝統野菜の販売を体験!

          2/23 東京の百貨店「伊勢丹 新宿店」にて、高知市から上京した潮江東小学校の6年生8名が、土佐伝統野菜の販売体験イベントを行いました。同百貨店としても学校側も初めての試み。学校では、数十年前に栽培が途絶えていて近年奇跡的に復活した「潮江菜」を地域の財産と考えてゆるキャラをデザインしたり、生産者の講義を聞くなど食育授業に取り組んできましたが、農業県である高知では野菜は“地産地消”よりも都市部への出荷が中心。地元で作られた野菜がどこにどのように運ばれ、どんな人たちによって消費者

          高知の小学生が東京の百貨店「伊勢丹」で伝統野菜の販売を体験!

          [書評]『縄文探検隊の記録』

          夢枕 獏/岡村道雄 著 かくまつつとむ 構成 発行:集英社インターナショナル 定価:本体860円+税 集英社インターナショナル新書 作家・夢枕獏氏と考古学者・岡村道雄氏が縄文時代について熱く語り合う、対談形式の縄文考察本。第一章が「日本人の食の源流」。縄文人が何をどんなふうに食べていたか、という非常に個人的に興味深いテーマが並ぶ。かつては狩猟採取民だったと大雑把に定義されていた縄文時代の人々が、じつは作物の栽培を行ない、より生産性や質の良い個体を残す”系統選抜”も行な

          [書評]『縄文探検隊の記録』

          日本料理とは何か?

          明治維新から150年 明治維新から「日本」という統一概念が強まり「西欧料理」に対して「日本料理」、「米飯食」に対して「パン食」、「西洋菓子」に対して「和菓子」という対立概念が生まれたわけで、概念のスタート時期を考えると同級生のようなものだから、たとえば日本人はパンじゃなくて白飯と叫ぶのは偏った見方だと思っている。歴史を紐解けば白飯もカツオ昆布出汁も、近年まで全国で一般的な食事ではなかった。「日本料理とは何か?」という問いへの具象的な答えを求められたがゆえに据えられてものであっ

          日本料理とは何か?

          カカオハンター小方真弓さんとコロンビア・トゥマコのカカオ生産者グスターボさんによるイベント

          1月30日、東京・六本木のベーカリーカフェ「ブリコラージュ ブレッド&カンパニー」にて、カカオハンター小方真弓さんとコロンビア・トゥマコのカカオ生産者グスターボさんによるイベントが開催されました。 カカオという植物からチョコレートができるまで、また生産地やそこで働く人々の話などを試食を交えながら1時間半のトークセッションを開催。20名ほどの受講者が熱心に聞き入っていました。 チョコレートはカカオの実(カカオポッド)の中にある果肉を発酵させ、種を取り出して焙煎、薄皮を取り除き

          カカオハンター小方真弓さんとコロンビア・トゥマコのカカオ生産者グスターボさんによるイベント

          短評『堀江貴文 vs. 鮨職人 鮨屋に修業は必要か?』

          短評『堀江貴文 vs. 鮨職人 鮨屋に修業は必要か?』 堀江貴文 著 ぴあ株式会社 定価:1300円+税 ”ホリエモン”の愛称で知られる実業家・堀江貴文さんと気鋭の鮨職人たちとの対談集。数年前、堀江さんの発言「鮨職人になるために修業するのはバカ」が炎上し、話題になった。タイトルだけ見れば本書はその後日談のようだが、通読してみると「炎上」への反論や「なぜ何年もの修業は要らないか?」という論説よりは、それぞれの鮨職人がどのように現在の人気に至ったのかを丁寧に聞き出して、経

          短評『堀江貴文 vs. 鮨職人 鮨屋に修業は必要か?』

          【書評】『人類進化の700万年 書き換えられる「ヒトの起源」』

          【書評】『人類進化の700万年 書き換えられる「ヒトの起源」』 三井 誠著 講談社現代新書 800円+税 チンパンジーとホモサピエンスの遺伝情報(塩基の数)のちがいは1.23%。共通祖先から分かれて、ホモ・ハビリスなどの原人、ホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)などの旧人が生まれ、多数が交差する時代を経ながらも、現生人類だけがヒト族として残った。 食べることや味、料理を考える時、それはいったいいつから始まっているのかルーツを知りたくなることがある。ヒトはいつ

          【書評】『人類進化の700万年 書き換えられる「ヒトの起源」』

          [書評] 『植物はなぜ薬を作るのか』

          『植物はなぜ薬を作るのか』齊藤和季著 文春新書(2017年2月20日初刷発行 2018年5月5日 第7刷) 株式会社文藝春秋 「植物成分を使った薬や健康食品は、人工合成じゃないから毒じゃなくて、体に優しいでしょう」というような質問を著者はよく受けるそうだ。植物は体にいい、体に優しいというイメージは、昨今の”ボタニカル”ブームを見ればどれだけ浸透しているかわかる。著者は薬学の専門研究者だが、このような質問に少し苦笑いをしながらも、丁寧に対応していたという。  植物は

          [書評] 『植物はなぜ薬を作るのか』

          悪魔の牡猫

          日本では「ZOPF」(千葉県・松戸市)オーナーシェフの伊原靖友さんが唯一、つくる資格を許されているという「ダイフェカーター」。悪魔の牡猫(オスねこ)というおどろおどろしい名前の飾りパンです。ヨーロッパに400年前から伝わるクリスマスの飾りパンながら、その名前の由来もレシピも長く不明だったものを、パン文化史の研究者である舟田詠子さんが突き止めたそうです。「本来は1本が2kgもある大きなパンで、表面は黒光りし、得体の知らない絵柄がきりこまれていた」ダイフェカーターは、本物の猫を生