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お受験工作の極意

子供達は工作が大好きです。

絵画は苦手というお子様もペーパーのあとに工作をやるということをモチベーションに頑張ることができるので、物作りへの好奇心というのは本能的にそなわっているのかなと思わされます。

しかし大抵のお教室では絵画工作とペーパー、体操とそれぞれ分かれて取らなくてはならないので、3つを網羅して週3日ないしは1日に2つ続けてとなると、お子様も付き添う親御さんも大変です。

しかもできないことをお家でそれぞれ復習して、できないことをできるようにすることが毎週毎週積み重なっていくと、本当に疲弊してしまいます。

家庭教師として、総合的にご指導に入らせていただく時、2時間のカリキュラムの中で、面接練習、ペーパー、指示生活巧緻性、絵画工作まで盛りだくさんですが、大抵お子様は最後の工作が楽しみで張り切って2時間があっという間です。

時には具体物で苦手なペーパーの課題をクリアして霧を晴らせるために時間がかかると工作ができないかもというと俄然はりきって取り組んでくれる工作大好きなお子様がほとんどです。

カリキュラムによっては時間がなくても簡単で楽しい工作を準備して、最後は作った工作で遊んで、いつも楽しいお授業ということが大切だと思っております。

今回はそんな工作の極意というお話しです。

お試験で要求される工作とはなんでしょうか。
やはりまずは絵画同様、発問に対して正しい聞き取りができるか。
学校によっては集団の行動観察において、材料をグループごとに取りに行って、道具をお友達と共有して使用するという過去問もあります。

モールを1人2本、画用紙を2枚、折り紙を4枚と材料の数を指定されたり、自由に取ってよいこともあります。

指定があればきっちり数を覚えて守る。
なければたくさん取ってくる。
何度も取りに行くと時間がなくなるかならです。
このようにまずは指示を聞き取れることが必須です。

そして、お友達と仲良くシェアしながら、リーダーシップを発揮したり、楽しく進めるよう声をかけられたり。
工作を作りながらその行動まで採点されるのですから、とても難しいお題です。

幼稚舎、初等部、青山などは、とても高度な聞き取りと技量が必要な課題になっています。
登山をしている人を描いてから様々な材料を使って大きな山ー新聞紙や紙皿、紙コップなど工夫が必要なものばかりーを作り、そこに描いた登山家が山の途中に登っているように付けるまでを数名でとなると、やはり高い山の時点で良い提案ができるリーダーがいるグループは山の大きさや大きくする方法を提案できて、時間内にみんなで動いて、最後まで完成させることができますが、一つの目標に向かって行動できなければ、登山家を登らせることさえできません。

学校別試験直前対策でやってみたところ、過去問に準じて多くの課題にトライしたお子様方が、全員志望校に合格されて、集団での過去問の集中特訓が大変効果的だったことで、家庭教師として関わる志望校が同じお子様方にもこのような講習をご提案しています。

ここで感じたことは、様々な材料の扱いと、その材料を使って工夫できる力が試されるということです。
やはり、通り一遍の絵と工作をやっていては、どんな材料をつかうかは毎年こんなものがでるのかというものが登場しますので、様々な材料に触れることが大切です。

そのためには家が汚れる、片付けが大変など、お母様方にとって、家で工作をさせるのはとても大変なのかもしれませんが、牛乳パックや紙皿、紙コップなどを自由につかってものを作るということはお家でもやらせてあげられると、お子様は工夫することを自らの経験から習得します。

もちろん工作はお教室で習うことも有効です。
しかし工作が好きという気持ちが時に集団で同じことをさせられるという雰囲気の中、嫌いになってしまうこともあります。

工作の極意としては、まずは大好きな気持ちを持てるように、作りたいものを自由に作れる環境があることが一番です。

その上でお試験でのお題に答えられる基本的な技術の習得からご指導させていただきます。
ハサミ、ノリ、セロテープの使い方。
これはとても重要なことです。
ハサミも間違えた持ちかたや使い方を直すだけで、作業の効率や仕上がりの美しさが全く違います。
ノリは種類によって使い方を変えないと、仕上がりの見た目が全くちがいます。
セロハンテープも作業をする前に必要な枚数をきっておくことや、貼り方によって効率や合成に差が出ます。

このように道具の使い方を、覚えるだけで、工作がどんどんスムーズに楽しくできるようになると、時間内に綺麗にというお題に応えてられないという、お試験での工作が嫌いが無くなります。

家では子供が小さな頃は段ボールが届くたびに大喜びで、常に段ボールの車、自動車、お家などがあり、どんどんカスタマイズしていくのを楽しんでいた記憶があります。 
お母さまがアート好きな方はこの子供の工作のカスタマイズについ参加ということになりますとこれがまた、子供は親の背中を見て育ちますので、まずは、親子で工作を楽しむ雰囲気をご家庭の中で作られることをお勧め致します。

私立では6年間の間に絵画は勿論ですが、相当高度な作品造りがカリキュラムにあります。
その教育の中から素晴らしい建築家やアーティストも輩出される土壌が長い伝統の中で培われた、あらゆるカリキュラムに散りばめられています。

様々な材料を使って様々なアプローチで作品に取り組みます。
木工や粘土などでかなり高度な物を作るので、高校生になる頃には演劇会の大道具で、プロのような背景や道具、衣装を生徒たちだけで作り出したりするのを観ると、やはり一貫教育の中で培われる教育の賜物であると感じす。

何かのお題がでて、普段使ったものでなくても、いつも色々な素材で工夫して物を作り出すことを楽しんでいるお子さんは大人が驚くような発想で、素敵な物を作り出し始めます。
色々な素材に触れて、大きなもの、細かい作業、道具の使い方などを折りに触れて教えてあげることで、そこから発想して工夫するという段階にすすめます。いきなりはなかなか難しいのが工作ですね。


お受験工作の極意とは

☆ 道具の正しい使い方を学ぶこと

☆工作の楽しさを知ること

☆ 様々な素材に触れてその特徴と扱い方、 可能性を知り工夫できること。

☆大きなものを作り出す技量と発想を知る事

☆細かな作業ができることにチャレンジすること


上記は一朝一夕にできることではありません。
お教室でも、ご家庭でも、家庭教師とも様々な経験をさせてあげることが物作りへの可能性を広げる極意です。

angelatlier/アンジェラトリエ/天使工房
の家庭教師は、お一人お一人にカスタマイズされたオリジナルカリキュラムで、楽しく意欲的にお受験に取り組める最善のお時間をお約束いたします。
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