アポロ計画の捏造説というのは、キリがないくらいにいつまでもいつまでもくすぶり続けていますね。実は僕も10年くらい前までは90％くらいは捏造説を支持していた時期がありました。（笑）

当時のアメリカの置かれた状況を鑑みるに、やっててもおかしくはないなと思ったからです。実際、911であるとか、今現在も、どう調べてもおかしいと思うことが起こっており、あのアメリカなら捏造した可能性はじゅうぶんあると思っていたんですね。

いつだったか、「捏造らしい」というような曖昧なことでは、人に対してちゃんとした話ができないと思い、あれやこれやと調べていったことがありましたが、調べれば調べるほどに、どうも捏造説の方が捏造っぽいなと思うようになっていきました。

捏造説のほとんどは、憶測と伝聞からなっていて、有意な証拠は一つもないのです。それこそ探し回りましたが、有効と言えるほどの証拠は出てきません。科学的なことを指摘しているものもありましたが、それらは一つ残らずすべてが丁寧に反証されていて、ちゃんと文章を読む力と科学的な姿勢を理解できる人なら、わかるようになっていました。旗が揺れていたとか、影の角度が違うとかはこの類いの話になりますね。

あらためて捏造論を語るものを辿ってみると、どうもアメリカに対する感情的な反発が強い人が、当時の技術力であそこまでのことができたはずがないという、自分自身の思い込みからスタートした結論ありきのものしか見当たりませんでした。

有名なモノに、昔TBSのアナウンサーだった秋山豊寛さんが2005年にインタビューで答えたという、ロシアではみなアポロが捏造だったと言っていると答えたというものがあります。これね↓

まさに、その当時のアメリカの技術力ではあれができるはずがないという、ご自身やロシア側の信じ込みを根拠として語っておられて、状況分析としては、それなりには力のある文章にはなっています。

しかし、先に書いたように、そこには伝聞と憶測しかなくて、ちゃんとした証拠はひとつもないのです。これを読んでやっぱりそうかと思ってしまう人と言うのは、失礼な言い方かも知れませんが、文章を読み解く力が足りないのではないかと思います。

ちなみに、秋山さんがぶっつけ本番でできるわけがないと言っていますが、決してぶっつけ本番であれをやったのではありません。アポロの前にサーベイヤーという着陸機を7回月に送って、着陸させてデータの蓄積をしています。最初の方は軟着陸と言っても激突みたいなものもあったと思われますが、5号、6号、7号あたりではしっかりと検証できたようです。

サーベイヤーについての記事↓

そして、アポロ10号は着陸船で月の上空150メートのところまで下降し、そこでホバリングしながら、7回ほど他の着陸地点に変更して、そこに移動するというようなことをして、それをすべて成功させています。それらの実績があったからこそ、アポロ11号では着陸を決行することができたということのようです。

実際、アポロが月に行ったことを示す証拠はいくつもあります。当時の写真も残っていますし、新たに実際の着陸の痕跡が、その後確認されてもいます。

それに加えて、あの裏で働いていたたくさんの人たちのドキュメンタリーであるとか、逸話であるとか、苦労話や失敗談、成功談などを見ていくと、そこにはたしかな足取りが感じられ、どう考えても無理だと思われた難題を一つずつ解決して、最終的にあのミッション成功に辿り着いたんだと言うことから、人間の素晴らしさということを感じる機会ともなりました。

特に数人の黒人女性数学者の存在なくして、あの成功はあり得なかったということは、とても象徴的な出来事として、世界中の人々に知らしめたい話だと思っています。そのことについては、昨日投稿したので、興味ある方は見てみてください。この投稿のコメント欄に女性数学者の話のリンクがあります。↓

以下、いくつかの月着陸の証拠を示している記事を残しておきます。

カラパイア

GIZMODE

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ムーWeb　不思議・超常現象

こういうことを書くことの目的は、妄想や恐怖の伝言ゲームというような情報に多くの人が惑わされているという現状に対して、危機感を持っているからです。

僕自身、ワ○チンは打ちませんし、そこに何らかの意図を感じています。また911には怪しい要素がたくさんあります。だから、すべての陰謀と言われるものを否定したいわけではありません。むしろ、上に書いたようなことに関して、しっかりと検証して、科学的に反論できなければ、意味がないと思っているので、ちゃんとした根拠のない、妄想や恐怖の伝言ゲームと化したような（僕のイメージでは劣化版の）陰謀論はむしろ問題をややこしくしてしまうと思っています。

そういうこともあって、この意味がわかる人に、ひとりでも伝わればいいなと思って、これを書きました。これもまた、余計なお世話かも知れませんが、これを書くことで自分のピントがより合いやすくなりますし、自分の位置をしっかりと確認することが出来るということでもあります。

ちなみに、アポロが月に着陸したということに関して、今は99％信じているという感じです。1％はもしかしたら、もしかすることもあり得るという姿勢です。(o^^o)

写真は自宅ベランダから撮った月の写真です。