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株式会社アングラーズ

まだまだ全く成功していませんが、この度アングラーズにとって大きな変化があったので、このタイミングでメンバーに感謝の気持ちを書こうと思う。

アングラーズの背景

僕たち株式会社アングラーズは、前身は株式会社FIXA(フィグザ)として、2012年に横浜の安っすくて、狭ーーーーいマンションで、1982年生まれの男3人が集まって作った会社です。
FIXAの由来は、InternetとArchitectureが掛け算したらうんたらすんたら、みたいな感じでした。
もちろん覚えているけど、恥ずかしいのでここは割愛します。

当時の年齢は全員29歳。
それぞれが20代最後ということで、起業をしようと集まったメンバーでした。
はじめから魚釣りのアプリをやろうと思ってた訳ではなく、なんとなく『世界に必要なアプリを作ろうぜ』みたいなノリでした。

代表は若槻さん。
この人がいないと今のアングラーズはありません。僕にとっては世界一お世話になってる人です。
当時一瞬だけ、両代表制を考えていたけど後にも先にもやらなくてよかったと思う。若槻さんが代表で良かった。

開発は渡辺さん。
渡辺さんがいないとアプリが作れない。
つまり、アングラーズがアングラーズではない。
他では、アプリの開発が出来ないんだから。
若槻さんは元々システム屋さんだったからまだできるかもしれないけど、僕にはアプリを作る技術も経験もない。

そして僕。
元々は畑違いだったから、初めは本当に何もわからなかった。僕が残したものといえば、本当に『釣り』の熱量だけだと思う。
実際に僕以外のこの2人がいて本当に良かったと思う。

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超有名ファンドからの投資

ご存知の方もいると思いますが、僕たち株式会社アングラーズは2020年の年末に前澤友作さんの『前澤ファンド』より多額の投資を受けました。

元旦に行われた大々的な告知は、世間をかなり騒がせました。
まったく連絡のとっていない学生時代の友人からも連絡が来たし、なんなら、高校時代の元カノからも連絡が来た。
「スタートアップ」という、普通の人は言葉すら知らない業界のニュースが、一般の人にも知れ渡ったんだからそりゃ大ニュースだったんだろう。

中には、奢ってくれとかも言われましたけど、会社にはあるが僕個人に入ったものではありませんから奢れません(吉野家なら奢りますけど)

感謝しかない

今回、この文章を書こうと思ったのは、このタイミングでしか書けないことがあると思ったから。今しかない気持ちがあると思ったから。

このような背景があるんですが、目立ったのはこの時が初めてです。
今も芽を出しただけに過ぎません。
多少、羨望の目を向けられるときもありますが、設立してからこの出来事があるまでの8年間以上は、僕らは闇の中にいました。
僕らの通ってきた道って順風満帆な道ではないんです。

むしろ、順風満帆とは真逆でいつもギリギリの綱渡り。
僕ら役員の給料は、そもそも支払われない時も何度もありました。
何とか経費だけ落ちるぐらい。

あのときは本当に辛かった。
やはり、ある程度のお金がないと人って余裕がなくなるんですよね。
周りが見えなくなるというか。

ある時、アングラーズでは副業OKになりました。
なんなら、とりあえず生き延びる為にアングラーズに来なくても良くなりました。
その時は、全員一番きつかったと思います。

僕はとある会社の社長さんのところに個人的にお世話になりました。そこで何とか食い繋ぐみたいな。
その時のアングラーズの雰囲気は、知ってる人は知ってると思う。
僕が原因なことが多いけど、本当に悲惨だったと思う。

今思っても、お金がないとここまで余裕なくなるんやなって感じ。死ぬか死ぬか。2択と見せて1択。どっちに転んでも死ぬしかない。
だってお金がないんだから。

8年近くやってきたら、お金は残らなかったのに、そこには無駄なプライドだけが残ってた。

そんな状態の時に若槻さんと僕は、本当にモメた。
本当に衝突した。
彼を本気でキレさせたのも今までもこれからも、あのときだけだと思う。

お互い、それぐらい会社を潰したくなかったんだと思う。
そんな時、僕は若槻さんに言わなくても良いことを言った。
絶対に言ってはいけないことを言ってしまった。

それを言われた若槻さんは、本気でキレた。
彼の口からは、彼には一生無縁であろう言葉が出てきた。

言われて気づいた。
あっ、これ言ったらあかんやつや。

彼のあの時の顔は今でも忘れません、本当に後悔してます。
言わなかったら良かった。
絶対に言ったらいけなかった。

だけどね、若槻さんは僕を首にしなかった。
それをしないのが彼だった。
若槻さんは、悪いことは悪いというけど、基本的に人の良いところしか見ない人。
人の長所を伸ばそうとする人。
相手がどんな人でも、最後まで相手を信じる人なんです。
騙されたら騙された自分が悪いって思える人です。

どんなにひどいことを言っても、相手の立場になって話してくれる人、それが若槻さん。

「会社の一員になったら、家族だから。」

これは、創業当社に彼が言った言葉です。
株式会社アングラーズはどんなに辛くても、誰一人辞めた人がいません。
それは、この言葉が意味してるんだと思う。

なんかずっと一緒に仕事してると、この人を裏切りたくないって気持ちが溢れて来るんですよね。
あのときに辛かったのは会社全員だけど、それでも一番つらかったのは若槻さんなんだよね。
そんな状態でもメンバーのことを第一に考えてくれて本当にありがとう。
一緒に働けて本当に幸せです。

これを読んだみなさん。
若槻さんは、極度なお人好しであり、誰にでも平等な態度で接する人です。
年齢を重ねるとこれがどれだけ難しいか。

僕はこのメンバーで仕事ができて本当に幸せです。
これからも何があっても後悔はしないだろうし、これ以上の人生はないんだろうなってそう思える。
これからも色々と迷惑をかけるかもしれませんが、どうぞ宜しくお願いします。

最後に

どうかこの文章を関係者が読まないことを祈る。
恥ずかしくてあったときにどうしたらいいかわからなくなる。
近しい皆様、うちのメンバーには伝えないようお願いします。

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