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甘さに身悶える

COVID-19が流行する少し前に友人達とThe Ritz-Carlton KYOTOでアフタヌーンティを頂いたことがあります。というのも、その更に少し前にThe Ritz-Carlton OSAKAにて別グループで頂いたアフタヌーンティが大変美味でしたので、京都でも是非!という話になったのです。

The Ritz-Carlton KYOTOはおぼろげな記憶ながら、フランスの有名チショコラティエのデザートが付いていたと思います。とても美味しそうで、ウキウキしながら口に含んだ覚えがあります。その瞬間頭の中では持っていたフォークがカランッと音を立てて手の中からこぼれおちました。

全員が無言。

暫く無言。

放送事故が起こったのかと思う程に無言でした。全員が、あまりの甘さに固まって、その後身悶えたのです。どうにか紅茶で飲み込んで「甘スギナイ?ナニコレ?砂糖??エ?ホンキ?」といった趣旨の言葉を繰り返した気がします。

見た目からは全く甘さを感じさせないのですが、恐ろしいまでに丁寧に、丁寧に砂糖を練り込ませて、練り込ませて、練り込ませた結果、見た目はデザートだけれど、口の中にあるものは砂糖という印象を受ける何かが出来上がっておりました。

「アメリカのお菓子だと砂糖の結晶が浮き出ているから甘いんだろうなって、予想できるけど、これは…無理だわぁ。この外装で、この甘さかぁ…」と一同本当に身もだえた甘さでした。

私がこの甘さに遭遇したのは実は二度目でした。初めて身もだえる程の甘さのケーキに遭遇したのは倫敦のFortnum & Masonで頂いたアフタヌーンティでした。胡瓜のサンドウィッチなぞ本当に美味しかった覚えもあります。

ただ、2.5cm四方のチョコレートケーキだけは侮っていました。なんて小さなチョコレートケーキなんだろうと、いささかがっかりした覚えもあります。が、食べた瞬間、歯が溶けそうな程の甘さ。身もだえました。

その時は、この甘いチョコレートケーキを美味しそうに食べている英国の紳士淑女の皆様をみた時に、あの大柄な体型である理由が理解できた気がしました(←)。それ以来の衝撃をThe Ritz-Carlton KOTOで受けたのです。

そして先日、少し前までは気にせずに食べることが出来ていた芋けんぴの甘さに身悶えることになったのです。CVSで気楽に購入可能な芋けんぴだったのですが、残念です。

同じくCVSで購入可能なさつま芋ちっぷと同じ会社から発売されている芋けんぴは大丈夫なので、違いがあるはずと原材料名を確認しました。さつま芋ちっぷはCVS購入可能なのに、芋けんぴが店頭に置いていないのは謎ではあります。

身悶えなかった芋けんぴには、てんさい糖が使われていました。一方、身悶えた芋けんぴは、砂糖が使われていました。どうやら、そういうことの様です。

これが体調不良のいったんによる一時的なものなのか、恒久的なものなのかは判断いたしかねますが、身悶えて後悔するよりも、食べない方が良いので、挑戦はもうしないと思います。

ところで、甘さに身悶えるのは飲み物にもあるので再考する必要があります。なかなか楽しい。


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