見出し画像

強くない でも弱くもない だからつらい

“自分はこんなにも弱い人間だったんだ”と思いしった時期があった。

どこでも寝られる、寝つきのよさ。誰からも褒められる食べっぷりの良さ。
自分の好きなところだった。

それなのに、

眠れない。ベッドに入っても、良くない考えが頭の中を ぐるぐるグルグル。
食べられない。おなかが空かないし、ごはんをおいしいと思えなくなった。

自分は比較的メンタルの強いタイプだと思っていた。
“晴れない空はない” そう思って、たいていのことは乗り越えてきた。

毎日のように、思い出しては泣いて、嫌な想像をしては泣いて。
どうすればいいのか、本当にわからなかった。

仕事をしていて良かったと、あの時ほど思ったことはない。
自分の理性を保ち、表向きの自分をなくさずにいられた。
黒いものに、自分が全部飲み込まれるのを防いでくれたものだった。

捨ててしまおう、自分をこんなにも傷つける存在なんて。
「いらない、いらない、必要ない」を何度心に思い、口に出して言ってみただろう。
でも、別れられなかった。
彼のことを「好き」だから・・・ではない。
多分、自分だけ傷ついて終わるのが許せなかったから。
だから、彼と一緒にいることを選択した。復讐心を心の奥底にそっと秘めながら。

あなたが思っているほど、私は強くない。
でも、泣いて終わるほど弱くもない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?