今日のレッスン Vol.6


「練習ではうまく弾けるのに本番になると弾けない」という人は多いと思います。

自分のレッスンでは緊張しない立ち方と普段の習慣を教えています。
かなり怪しく聞こえますが、身体構造と精神の結びつきを色々研究して得た見解です。
実際、これらを活用した結果、自分はここ数年緊張したことがないです。
本当です。


①膝の力を抜く

「ギターを弾くのに関係ねーじゃん!
ギターは手で弾くの。
お前、ワウいっぱい踏むんか?
やっぱ怪しいね」

そう言われてもおかしくない見出しですが、
実験してみましょう。
1.仁王立ちする
2.右足の親指を曲げる
3.右のお尻のこわばりを感じる
4.右肩の状態を確かめる

どうでしょうか?
右肩が少し上がり、三角筋周りに緩やかな緊張がまとっているのが分かると思います。
このように、人間の身体というのは繊細に連動しています。
ギターを弾くうえで肩から背中の筋肉は非常に重要です。
指先だけで弾く楽器ではありません。
指→手首→肩→背中
のように連動しています。
ここで肩と背中に緊張が入りっぱなしだと、姿勢が窮屈になり、伸びやかな演奏ができません。

ただ、肩と背中の力を抜くのは容易ではありません。
何故なら、人間は今の姿勢を保持しようと無意識のうちに筋肉を固めているからです。
立った状態から全身の力を抜くと、人形のように崩れ落ちますので、「地面に頭を打って怪我をする」という恐怖が筋肉を固めているのでそうさせません。

そこで膝の力だけを抜きます。
膝と背中は連動しているので、膝がリラックスできれば背中もおのずと程よいリラックス状態を保てるというわけです。

まず、立った状態で太ももに力を入れて膝の皿を5秒間上に上げます。
そして「さっきよりも皿の位置を下げるイメージ」で力を抜きます。
すると、足の裏の母指球の部分に体重が乗るのが分かるとおもいます。
これが立ってギターを弾く理想的な姿勢です。

②ピックは落とす

ピックはガンガン落としましょう。
無くしても100円で買えます。
ジュリアンラージは一枚7000円のピックを使っていたらしいですが、この前観に行ったらダンロップの緑でした。なんやねん。

先述の通り、人間は認識できない無意識下の力が働いています。
今持っているスマホを落とさないように、腕には緊張が走っています。
椅子から転げ落ちないように、バランスを取るお尻にも緊張が走っています。

特に、何か物を持つと、それが顕著になります。
以下の実験は危険なので周りに人がいない状態でやってください。

0.立った状態で目を瞑り、左手を思い切り握り、全身の状態を確認します
1.キッチンに行き、右手で包丁を持ちます
2.目を瞑り、左手を思い切り握ります
3.全身の状態を確認します

どうでしょう?
包丁を持っている時とそうでない時の違いがわかるでしょうか。
包丁を持つと腰回りが強く緊張しているのがわかると思います。

このように、なにか物を保持するというのは大変な緊張になります。
なので、ギターを弾くうえで、ピックを落とさないようにするという意識を捨てましょう。
普段の練習から、ピックは落としても大丈夫なんだと記憶させることが重要です。
指弾きを練習するのも一つの手段でしょう。

③普段の生活で意識的に左手を使う

ギターは左手を酷使する楽器です。
腱鞘炎になるのはいつも左手。
左手感謝デーを設けてもいいかもしれません。

なのに日常生活では左手をあまり器用に使いません。
トイレットペーパーでお尻を拭く時
お箸を持つとき
文字を書くとき
シャンプーの受け皿のほう
重要なじゃんけん勝負
麻雀
7回2点リード時の中継ぎ

これらはすべて右手で行なっています

それななのにギターを弾く時だけ左手を酷使すると、これもまた緊張に繋がります。
普段から意識して左手を使うようにしましょう。
自分は左手で箸がつかえます。

④いっぱい練習する

色々言いましたがこれに尽きます。
ただ、練習するといっても内容が重要です。
例えば同じ曲をやるにしても、それを簡単に感じていたり、楽曲の分析が十分であれば緊張は生まれにくいでしょう。

自分のレッスンではこのような緊張しない方法も細かく教えています。
体験レッスン1時間2000円で受けつけています。
オンラインも可能です。
興味ある方は以下のアドレスにご連絡ください。

youya.kuaknee@gmail.com


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