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「アニメクリエイターの100歳までのキャッシュフロー」をシミュレートしてみました。

こんばんは。

通っている英会話教室で、色んなところからクシャミと鼻水をすする音が聞こえるようになってきた今日この頃、「花粉症」=「hay fever」「花粉」=「pollen 」のフレーズを覚えた、アニメ演出家 おうしと申します。


このnoteでは、
アニメの未来についての僕の考え』とそれに対する『僕のアクション
アニメクリエイターに役立つ情報・思考法』などを書いています。


本日の記事のカテゴリは『#アニメクリエイターに役立つ情報 』です。

テーマは「平均的なアニメクリエイターのキャッシュフロー(仮)」

以前の記事で「キャッシュフロー」について書いたのですが、実際に見てもらった方がイメージしやすいだろうと思ってサンプルを作ってみました。

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▼ 2020年現在「30歳夫婦(ともにアニメ業界)」の場合
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個人事業主と仮定しています。


こんな感じになりました。

シミュレーション上では74歳から貯蓄が無くなってしまうようです。

シミュレーションに使ったライフプラン/イベントや金額のソースは以下です。

◇ライフプラン/イベント
・30歳で結婚
・出産(子供2人)
・出産、妻は子どもが2人とも幼稚園に入るまで収入減
・妻はその後も103万円の収入内での労働
・マイホームは買わず(生活費の平均を使用)
・子供2人は大学まで(全て公立)
・両親の葬式(4回)
・夫は70歳まで働く
・妻は65歳まで働く
・夫婦ともに65歳以降は国民年金を受給
・100歳まで存命


◇金額のソース
・30歳時点での貯蓄残高:533万円
 
※保険チャンネル「30代の貯金額回答の平均値(ゼロの世帯は含まない)」より入力
・夫の収入: 440万円 
※『アニメーション制作者 実態調査 報告書2019』より年収の平均値を使用

・夫の収入(60歳〜):308万円 
※上記収入×0・7と仮定して算出(65歳から年金含む)

・夫の収入(70歳〜):78万円 
※国民年金のみ 国民年金の受給額は「fuelle」より


・妻の収入(〜出産):440万円 ※夫と同じ

・妻の収入(出産〜2人目入園):70万円 
※アニメーターと仮定して原画15カット/月 単価は約4000円ぐらい、端数切り捨て

・妻の収入(2人目入園〜):103万円 
※非課税枠内の上限

・妻の収入(65歳以降):78万円 
※国民年金のみ 受給額は夫と同じ

・年間の基本生活費※住居費を含む(〜60歳):376万円 
公益財団法人 生命保険文化センターHPより 月々の支出平均を×12として算
 
・年間の基本生活費※住居費を含む(60歳〜):285万円 
※同HP『老後の生活費はどれくらい?』より 月々の支出平均を×12として算出


・結婚費用:48万円 
みんなのウエディングHPより 平均額を使用


・出産費用:48万円 
※いろはに投資HP『ズバリ出産にかかる費用は?』より


・子供の教育費:57万円×19(年)×2(人)=約2160万円 
life.jpより 幼稚園〜大学まで全て公立と仮定


・葬儀費用:70万円×4(人)=280万円 
※平均値がなかったのでこちらを参考に入力


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▼ これを受けてどう考えますか?
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収入に対して課税分を考慮していなかったり、具体的なデータが足りていない部分が多々ありまして、そういった場合は平均値を入れています。

なので、これと全く同じ人はいないと思いますが、ちょっとは指標になっていると思います。

高齢社会と人口減少はすでに決定した未来なので、個人的には、年金はもう少し下がると思っていますし、親の介護や不慮の事故で仕事ができなくなるリスクも考えると、残高が赤になるのはもっと早い気がします

なので、今から対策を考える必要があると、本気で思います。

今は中国に動仕発注できなくて納品も危ういくらい業界的にはピンチな状況ですが目先のことだけでなく、ご自身の将来のことをちゃんと考える時間を作るのをあきらめないで欲しいです。

ちょっとライフプランについて考えてみようと思った方はこのエクセルにご自身の数字を記入して、より精度の高いフローを作ってみてくださいませ。

エクセルにを少し触ったかことがある方なら1時間〜2時間くらいでできちゃいます。

僕もプロのファイナンシャルプランナーではないので見誤っている部分も多々あるかと思います。そういった場合は他のみなさんにも共有できるので、ぜひこちらでコメントいただけるとうれしいです。

意図としては、アニメクリエイターの皆さんに考えるきっかけを作りたい。ということのみです。わざと煽ろうとしていたり、、みたいな意図はありません。


今日はこんなところで。

この記事が皆さんにとって少しでもアニメについて考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。

今後もアニメの未来についての考えとアクション、アニメクリエイターのための情報などを書いていきたいと思います。


現場からは以上ですー!


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