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超初心者のレンタル農園日記。029.(最終回)

最後の収穫、楽しく多くを学ぶ。

全く興味が無かった土いじり、畑作業ではあったが、元同僚のセイゴ君と共同で始めたレンタル農園での栽培もいよいよ今日で終わることに。

食糧不足が必ず到来するという都市伝説的な話を、セイゴ君が仕入れてきた。
まぁ、この1・2年で急に食料不足が迫ってくることは無いだろうと、ハナシ半分にしても、「農」という基本的な食料調達を知るうえで作物を自分で作ってみようと相成ったワケ。

で、近所のレンタル農園を契約したのが昨年の春、3月下旬のことだった。

手始めに誰でも簡単に作れるじゃが芋をやってみようとなって、畝作りから始め、差し当たって4月上旬になって種芋を植えてみた。

農園の指導員によれば、3月中旬ころが良いそうだが、時期的に少し遅いが収穫は期待できるとのこと。

思えば、小さな芽が一斉に出てきて成長が楽しみだったと記憶している。

種芋植え付けから1か月後

じゃが芋の他に、空きスペースには100均で購入したインゲンのタネを植えてみたり、サツマイモ、カボチャ、ミニトマト、ナスの苗を植えてみたりと、それなりに楽しみが増えていった。

夏の暑さの作業に汗を流し、日々成長していく野菜たちを視るにつけ、こんなに楽しい、感動する・・、そんな今まで気づかなかった自らの内面を知ることができたことは、大いなる収穫だ。

地方に住む息子家族がやってきた。
幼い孫らと、夏の成長著しいインゲンやミニトマト、ナス、じゃが芋を収穫することに。

一通り春ジャガ、夏作物が終わり、一旦、収穫後の残渣を裁断したり土に埋没処理などにいそしむことに。

いよいよ秋作ジャガイモにチャレンジしようと試みるも、所詮、素人のやること、残念ながら腐敗させてしまい、失敗に終わる。

なるほど、これも教訓として覚えておこうと頭の片隅にとどめておく。

結果として、おそらく無理かと思いつつも10月に入ってしまった種芋の植え付けを試みることに。

しかしながら順調に芽吹いてくれたのでつい安心してしまったが、後々、ある意味これも失敗となり得ることを知る羽目に。

毎日、畑に通えるわけでもなく、目が届かぬうちにブロッコリーや、じゃが芋の若葉が虫に食われてしまい、散々な目に遇わされたのを学んでおこうということに。

そして、今日、最後の収穫と相成った次第。
辛うじて寒さの中、良くぞ育ってくれたと、愛おしく思う小さなじゃが芋たちと生育の止まった大根。

10個の種芋からの収穫とやせ細った大根

昨年春から今日までのわずかな期間で、ほんの入口に過ぎない「農」の真似事(農モドキ)を楽しめたことに感謝したい。

ありがとう。

自然農・協生農への模索

今回のレンタル農園での試みは、基本的に追肥やこまめな手入れ等々、収穫量や、より良い出来栄えを目指してはいなかった。

一応、レンタル農園で知り得たことで、追肥・手入れはほとんどしてこなかった結果として、収穫量が少ない、育ち・出来栄えが芳しくない、虫に食われてしまったこと等々を承知していた。

作物を栽培するに当たって、実は最も重視したいことは、土壌の改良や肥料を与えたりするような「農」よりも、全く手入れをしない「自然農」もしくは「協生農」を試みようと思っている。

その模索として、少なからず知り得たことが次につながればいいなと思っている。


最後までお付き合いいただきありがとうございます。


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