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24時間テレビの根底を揺るがす背信行為

氷山の一角かも知れないと言う前提とは思いたくないけれど

日本テレビ系列の日本海テレビ(鳥取)の経営戦略局局長という立場で10年にも亘り、誰もが知る24時間テレビの寄付金を着服していたというビッグニュースが各局ワイドショーを賑わせた。

「やはり」と言うべきか、「まさか」と言うべきか、いずれにしてもあり得ない話ではない。

つまり日本人の文化的善意を鑑みれば、そうは思いたくないのが人情だが、氷山の一角かも知れないと言う前提で考えなければいけないなんて、あまりにも悲しすぎる。

くしくも明日11月30日は社会鍋の日、全世界の通称「救世軍」が生活困窮者支援等募金を街頭で募る活動を行っているが、日本支部も繁華街などで年末にかけて行われる(救世軍については割愛)。

「愛は地球を救う」って今や陳腐でしかない

「愛は地球を救う」をキャッチフレーズとして、毎年8月下旬の土曜から日曜にかけ、日本テレビ系列30社と沖縄テレビを加えた31社が共同主催する24時間テレビ 「愛は地球を救う」「通称24時間テレビ」は、日本各地でチャリティキャンペーン活動を展開する番組で、1978年から続く。

番組を通して、視聴者からの寄付を国内外の福祉・環境保護・災害復興の支援に役立てる事を目的とした番組であり「本当の主役は(テレビの前の)あなたです」を謳い文句にしている(一部Wikipedia引用)。

この番組が始まった当時は画期的な企画として、社会的に大きな反響があり、回を重ねるごとに盛り上がりを見せ高視聴率を維持してきた。

上記31社によって、全国から寄せられた募金の管理等を目的とする「24時間テレビチャリティー委員会」を組織しているが、あまりにも杜撰な管理体制だったと今更ながら気づかされた感は、半端ないほど腹がたつ。

これほど大規模な募金活動に水を差す背信行為が明るみに出てしまった以上、今後、いくら対策を講じたとしても疑いの目で見られて当然だろう。

また、出演タレントらのギャラ問題で、ひところ本来のボランティア活動とかけ離れた感が否めないとの指摘もある。

日本では寄付文化が欧米などに比べ、あまり根付いてはいないとは言え、テレビの影響は極めて大きい。

けなげな子供たちもお小遣いを貯めて寄付してきた。純粋な善意を踏みにじる大人を見て、寄付したって、どうせ悪い人が盗んじゃうんでしょ?
そう問われたらどう答える?

時代錯誤も甚だしい紅白やレコ大と並んで、この24時間テレビ、もはややめ時を失した3大無用番組に挙げられるだろう。

話は逸れるが、件の「Colabo問題」や「赤い羽根募金」等々、俗にいうところの「公金チューチュー」など、昔の日本人の気質からは考えられないほど、悪質な募金活動がまかり通る現代、どんどん日本が壊れていく気がしてならない。諸悪の根源は政治のレベル低下と未熟からと言っても過言ではない。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。





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