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ムカつく店員の言葉に”ガツン”と言ってやりたかったが、寧ろスルーという選択を。

そんな言い方するのか?

近所のスーパーで、毎週日曜は朝市と称し、店舗の軒先に野菜や果物を並べ、レジを介さず現金手渡し方式で販売している。価格的には、店内の商品より安めに設定している。

ひところ店内の定時開店を待たず、朝市用スペースには行列ができるほど盛況だったのだが、最近はすっかり飽きられてきた感が見受けられるような気もする。代わり映えしないせいなのか、買い物客はまばらだ。

あんなに混んでいた頃と比べ、並べる種類が少な過ぎると思うし、お買い得感も薄れ、いわゆる盛り上がらない雰囲気が、お客の購買意欲を削いでいるのかも知れない。

さて、今朝覗いたら長ネギが安かったし、目的でもあった。
他にもピーマンやナス、ニンジン、しめじ、スイカなどを並べている。

普段、このスーパーで店内での買い物の支払いはデビットカードを利用しているが、朝市用は現金のみ。
なので、小銭入れに溜っていたバラ銭を出そうと目論むことに。

そこで、50円、10円、5円、1円硬貨を取り出し、価格ピッタリを手に取って中年の従業員に手渡ししようとした。

すると彼は「足りませんよ!」、「無いでしょッ!」と、言い放ったのだ。

小生は自分の小銭入れから価格ピッタリを手にして間違いないことを確認している訳だから、そのように言われる筋合いはないのだ。

朝市価格は10円単位で、80円、100円、150円のようにピッタリで、1円単位の端数価格までは付いていない。

小生が小銭を右手に広げて見せた際、彼にしてみれば、1円硬貨が混じっていたことに「このジジイ、面倒くせぇな~」、と思ったのかも知れない。
あるいはパッと見ただけのイメージで、彼自身の思い込みだったのだろうか。

彼の言い放った言葉には、年寄りを小ばかにしたような上目線的で少しトゲがあったように・・、小生にはそう感じとれた。

いや、小生の個人的な感想だとしても、もし他の客が同じ言葉を聞いたなら、はたしてどうとらえられたであろうか?
なんて、つい、くだらないことまで考えてしまった。

直ぐキレる高齢者とは言われたくない

さて小生、キレることは絶対にない、なんて偉そうに自慢できるほど「出来た人間」でないことくらいは自覚している。

中年の従業員が発したトゲのありそうな言葉もそうだが、接客態度も含め、ムカついた気持ちは十分にあった。
「確かめてからモノを言え!」とか、「良く見もしないで分かるのか?」などと、売り言葉に買い言葉的に反論しようと思えばできたかも知れない。

巷間、直ぐキレる高齢者の話題は事欠かない。もし、キレ易い高齢者がそんな言い方をされたなら、間違いなくキレたに違いない。
つまらぬ口論の果て、傷害事件などに発展しかねないし、そうでなくても精神的ストレスは小さくないはず。
日々の言動から老害と蔑まされる高齢者が増えつつある。

勿論、小生もガツンと言い返そうかと喉まで出かかった。
だがしかし、「何だろ~、こいつのモノ言い?」と思ってみたり、言い返したところで、朝から不快になるのも大人げ無いし、反論するだけ損・・、

そんな落ち着いた気分で彼に、そっと小銭を手渡した。
受け取った彼は、自分の発言が間違っていたことに気づくだろうか?
否、「ったく、めんどうくせぇ~」だとしたなら、それだけで終わる。

「人の振り見て我が振り直せ」を改めて考えさせられたし、寧ろ自分自身の寛容さを加算できたかなと・・。
ムカつく気分を相殺できたなら良しとしよう。


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