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宮崎駿さんは、強い女の子が好き!

あくまで私にとっての、宮崎駿監督のアタリとハズレ作品について。
よくよく考えてみればアタリ作品に共通項があることに気が付いた。
そう、アタリは、皆、主人公が女の子なのだ!そしてハズレは男又は男の子である。
これはどういうことかというと、主人公の少女のキャラクターにある。
ナウシカは、純粋で心優しく正義感が強い少年のような魅力を持つ。千尋は好奇心旺盛で物おじしない、ポニョは一途で底抜けに明るい、トトロのメイちゃんは、ひたすら無邪気で愛らしい。彼らは不思議な出来事が起こっても、物おじせず素直に受け入れて、果敢に立ち向かう。つまり、主人公少女の持つ魅力が、作品全体の軸となって魅力的にしていると言ってもいい。それに比べて、男の子の主人公はイマイチ覇気がない。結構ひ弱で、心優しいが少女たちほどのほとばしるようなエネルギーが感じられないのだ。
おそらくその原点は、宮崎駿監督もどこかで書いていたように若いころ観た「雪の女王」の主人公の少女ゲルダにあると思う。
ゲルダは、仲良しの少年カイが、雪の女王に連れ去れてしまい、彼を助けに行こうと、たった一人で吹雪の中、大変な目にあいながらも、様々な動物や優しい人々に助けられながら氷の国から救出をはかるのだ。その強さ一途さ健気さが、観る者の胸を打つ、名作アニメだ。
おそらくゲルダのような心優しくて芯の強い勇気ある少女が好きで、そんな少女の魅力が彼の作品の魅力になっているし、私が好きな作品でもある。
「君たちはどう生きるか」と宮崎氏が問うているのは、きっと観客の男性ではなく、女性たちにではないだろうか?
これからの地球を救うのは、頭でっかちでムダな戦いばかりに翻弄される男より、心優しく前向きな勇気ある女性たちなのだと。


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