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プロフェッショナルになるには。

想像もしていなかった方向から石が飛んでくることがあって、そこからも来るのかよとニヤニヤしている俺ですが、その石は発泡スチロールでできているからダメージはないです。

本当に自分が尊敬している人からのダメ出しは花崗岩でできた拳骨を目の前でまともに受けるので、それとは比較にならない。

「アニさんは写真も撮って文章も書けるからズルいですね」と言われて、さて俺はどう返答すればいいのかと悩む。俺は写真が撮れて文章が書けるように生まれついたわけじゃない。

寝ている時間以外は写真を撮るか文章を書いている。ズルいって言われても「キミは自分以外の人ができることを、努力せずにズルいって言ってないかい」と思う。そのメールをくれた人が今後どうなろうと俺には関係ないからいいんだけど、それを普通に言える神経が羨ましい。

以前、俺がまだCMの仕事をしていたときに講師をやっていた。生徒が「いっぱしのプロになるには何が必要ですか」と言うので「うるせえ、バカ」としか思わなかったんだけど、講師として高給を頂いていたのでちゃんと答えようと思った。

いっぱしのプロというのは名刺に書いただけの自称じゃなくて、客観的に他人から求められる人ってことだ。「今の仕事とは別に、なりたかった職業はありますか」と聞かれ「それは写真家だろうなあ」と口に出してみて、自分でも初めてリコンファームした。

皆が何かになりたいのと同じように「俺は40だけどこれから写真家になろうと思うので君らもがんばってちょ」と10年以上前に生徒と約束をした。俺はちょぼちょぼながらも写真を撮ってくれと頼まれるようになりましたけど、皆はどうなっただろうか。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。