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悲しみよりもっと悲しい物語。

毎日のことや仕事のことなら、書きすぎるくらいに書けるんですけど、恋愛というスイッチがないのでそれについては書き出せないことが多かった。

ただ、マッチの火か新聞紙が燃えていれば薪に燃え移らせることはできます。だからここ数回は、恋愛映画を点火剤代わりに書いているのです。

恋愛というのはシェークスピアの時代から飽きもせずに垂れ流されているコンテンツなんですが、名作の人物・舞台設定など、洋服で言えばフリルの部分だけが変わっているだけの焼き直しも多く、ギリシア神話から人類は何も進化してないじゃん、とも思うわけです。

今日はアイルランドから戻る飛行機の中で、韓国の「悲しみよりもっと悲しい物語」の台湾リメイク、「比悲傷更悲傷的故事」を観ました。恥ずかしいことに、隣の席に知らない人がいるのにダダ泣きしてしまいました。

この韓国版オリジナルを観たときは、かなり衝撃を受けました。韓国の恋愛モノに対する貪欲さというか、弱いクスリじゃもう効かねえ、という凄みというか。韓国の脚本は本当にスゴいです。

俺が映画に求めるのは「裏切り」なので、それに関して言えばこの映画は超一流の脚本だと言えましょう。観たことがない人はゼヒに。

ありがちな難病モノで「ああ、主人公が死ぬのね。はいはい」と思わせておいて、三段階の裏切りを見せてくれます。そのフィクションならではの裏切りをアトラクションのように心地よく受け止められるか、頭にくるかは、映画レビューを見ても真っ二つです。

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恋愛に関する、ごく普通の読み物です。

恋愛に関する、ごく普通の読み物です。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。