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平常心。FREE

Anizineに「平常心についてのリクエスト」が来た。

ピンチの時やネガティブな気分の時に平常心を保てる余裕というのと、フラットな性格というのはちょっと違うような気がする。

俺のはただのフラットだと思うんだけど、これは防御本能から来ているような気がするので、ちょっと考えてみよう。窮地に陥ったときに冷静さを保てるのはいいことなんだけど、ただのフラットって、感受性不足なんだろうか。

目の前で起きていることを自分の中で小さくして、受けるダメージを最小にしているみたいな気分。人格乖離(かいり)というのがあって、これは虐待を受けた子供が自分を守るため、無意識に別の存在を作り出して「いじめられているのは私じゃない」と思うことで始まることもあるそうだ。

大人が仕事をするときにも、様々なネガティブな状態に直面すると思うんだけど、そこをどう切り抜けるかは人によっていろいろ。俺はできるだけ俯瞰して、俺と誰かが立っているステージを上空から見るようにしている。これは意識してやってみると意外に効果は高い。

まったくのムダ話なんだけど、渋谷のある寿司屋は壁が鏡のようになっている。誰かと寿司を食べながら話していると、喋っている自分が見える。それが目に入ってしまうと、なんとなくまともなことを言ったり、えらそうなことを言う気が失せる。「その顔でイクラ食いながら何を言ってんだ、お前は」と、さめるのだ。

これでわかるように、何かのトラブルに対処するときは相手を徹底的に非難したり、激昂しないように、自分たちが映るガラスなどの前でやるといいかもしれない。慣れてくれば鏡がなくても、気持ちだけ余裕を持って上空から見ることができるかも。乖離や幽体離脱まで行くのには気をつけて欲しいけど、大事なのは当事者から少しだけ引いて見た客観性だよね。

◎定期購読マガジン「Anizine」では、こんなカンジでテーマのリクエストを受け付けています。https://note.mu/aniwatanabe/m/m27b0f7a7a5cd

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。