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勉強のための視力。

先輩がゆっくり歩いていたら、後輩は後ろからぶち抜け。

と思う。

この前、写真を始めたばかりの人からポートレートをいくつか見せてもらったんだけど、すでに普通の仕事は十分できる程度の能力が感じられた。

勉強の方法に敏感な人は効率よく技術が向上するんだなと思い、根拠のない頑固さでずいぶん時間を無駄にした過去の自分を恥ずかしさとともに思い出した。

「勉強の方法」のほとんどは謙虚さと素直さでできている。残りの1/3はバファリンだ。

自分は何も知らないから全部吸収しようと思う人は驚くほど向上の速度が速い。反対に「これは僕がこういう意図でやったので、わざとです」と未熟さを誤魔化す人は、まるで進歩しない。

自分ができないことをできないと素直に認められるかが、学ぶ者の素質だと思っている。できていないのにできていると思うことは、それで満足してくれる質の低い基準(顧客)に合わせることになる。

写真はコミュニケーションの仕事だから、人と接するときはできるだけ朗らかに、そして技術を勉強するときは孤独に偏執狂的に、が大事だと考えている。毎日楽しそうに遊び歩いているように見える優秀な人も、それを表に出さないだけで地獄のような努力をしているのが当たり前。

地獄の努力が見えず、内輪ノリの「いいね」で満足する視力の悪い人は、時間が経ってから他の人よりも遅れてしまったことに気づく。そして後輩にどんどん追い抜かれていくだろう。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。