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空回りしていこう。

回転していない人より、空回りしている人に興味があるよ。

スカして「回転していない風」を装っていても、何もしていない言い訳にしかなっていないことが多い。

たとえ空回りであろうと、運動エネルギーや遠心力や慣性モーメントを生み出す。親しい人だとたまに迷惑な場合もあるんだけど、どちらにしても他人の回転を見るのは楽しいものだ。

いつの頃からか、現状維持の方が賢く、変化を求める人が「まあ、張り切っちゃって」とヤユされることが増えてきたね。大昔からの日本人のメンタリティなのかもしれないけど。

そう言うとすぐに「欧米では」などと、短絡的なことを言われるのも面倒臭い。自分がいる場所で何かを解決できない人は、どこに行っても、外国の文化を引用しても何も変わることができない。

高速で回転しているモノは安定感を持つ、という慣性モーメントの考え方には学ぶところが大きい。停まっていれば安定しているという考えの反対で、これは回っている人にしか理解できない感覚だ。

キングコング西野くんが「あの人は空回りしている」と書かれたことでこう書いているんだけど、まさに停まっている人が回っている人をヤユしているだけで批評性がなく、面白くない記事だった。こういう人は「あいつは調子に乗ってプレミアリーグに行ったけど通用せずに帰ってきた」などと言いたがる人だろう。

サッカーをしてプレミアリーグに行って試合に出た、という貴重な体験を持つ人へ向ける刃としてはナマクラすぎる。


お笑い芸人だったらお笑いだけやってろ、アイドルならアートなんかやるんじゃねえ、という一般論は「自分はコレしかできないんだから」という透明なパッケージに入っているから中を見なくてもわかる。つまり羨ましいのだ。ひがみが始まっているわけで、ヒガがBEGINしているのだ。

音楽を作っていたら映像も作りたくなる、そこには垣根なんて何もなく、作ることの国境線の中にある。国境じゃなくて県境くらいだ。

芸人で慣性モーメントについて最初に言及したのは、海老一染之助・染太郎師匠。とにかく回っていれば安定し、見ている人も楽しめるし、つねにいつもより多く回っている、と主張することの重要性もアピールしていた。

停まって錆びているような人より、回っている人の方がいいのであると思いながら、おはようございます。雨だね。

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勉強しろ!
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ワタナベアニ

写真家・アートディレクター。着ぐるみの中は繊細です。1964年生まれ。現在「ロバート・ツルッパゲとの対話」出版準備中。

何度も読み返したい素敵な文章の数々vol.10

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